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2017年2月19日 (日)

インフルエンザの接近。

病室で母の側に居て、つくずく話した事だが、96歳、間もなく97歳になるまで、ざっと数えただけでも10回も入院していることになる。父ほど一回が長くはないが、大体1週間程度の入院はケッコウ重ねてきたもんだ。要するに現代医学の恩恵をしっかり受けての長生きだ。これも寿命と言えるのかなあ。生きているのはその存在に意味があるからだと、よく聞くが、確かにそうだろうと思えるのだが、、、。本人もよく頑張って来た。流石戦争経験者だけある。少々のことでは「へこたれない」。

入院の都度、家族は言葉は悪いが振り回される。母親思いの我が弟は、ほぼ毎日のように病院に行き、話し相手に成っている。矢張り母と息子というのは絆が強いのだろう。それに伴い義妹も色々と大変だ。が、これ以上生きたとしても数えられるくらいの年数になっていることは、本人も回りも分かっていて、その思いをベースにそれぞれがそれぞれの立場で動いている。

ところが、本日同室の患者さんにインフルエンザがでた。たまたまその説明を受けるときは居合わせたのだが、あっちゃ~って感じ。勿論当人は隔離されたようだが、同室のわが母など3人には戒厳令だ。しばらくは付き添い看護や面会にも来るなと言う。年の為本人にはタミフルの投与を受けて貰うから同意書にサインを。これは困った。入院で認知症が進まないかと危惧していたところだったから、、、、。弟もこれには驚いているし、思いは同じだろう。、、、これからどうなっていくのか。家族の手から離れて持ちこたえられるだろうか。

 

病院という所はほんに疲れるところだ。別段大した事をしているわけでもないのに、娑婆に出た途端、全身に疲れが走る。自分の年齢を感じずにはいられない。そもそも入院前に医師に経過を告げなくてはという時も、我等姉弟の頼りないこと。中では一番若い義妹がかろうじて活躍だ。あれいつだった?と彼女に訊く場面が何度も起きる。訊かれた方も近頃は首をかしげることが多くなってきているのだ。最後はメールで吾が娘に確かめたり、、、老々介護の言葉に信憑性が増すばかり。

こんな中、逆に病院に行けなくなって、かねてからの約束通り義妹も一緒にヴァイオリンの演奏会に行くこととした。良い音楽で、リフレッシュ、の気持ち。

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