一寸先は闇。
毎年恒例になっている友人夫婦の訪問を受けた。夫が風邪なので、とマスクをしたまま上にも上がらず立ち話数分。近頃必ずしも健康とは言い難い奥様の肩を抱かんばかりに寄り添って、終始笑顔の好人物の旦那さま。暗い外へと見送りながら、どうかこのご夫婦に幸運が訪れますように、と祈らずにはいられない。、、、人生、ホントに色々ある。
年明け早々余命宣告を受けたという友人と小旅行の計画が実現しそうだ。昔は我々くらいになると、生きてるのが不思議くらいのモノだったが、近頃は平均が87歳というからそこまでは行けそうな気がしている。故に、70代では、若いのに、、、ということになる。救いは、この人の明るさだ。宣告から1年が経ち、気持ちの整理も少しは出来たのかも知れないが、それにしても明るい。自分の人生を振り返り、その波瀾万丈振りをドラマでも語るように語ってくれたが、確かに小説にしても良いくらいのものだ。衰えない美貌とともに、何事に対しても情熱的であったこの人のことが、聞いている自分の中では既に小説化されていた。
しかし、今日聞いた話しでは、先日32歳の若者がくも膜下出血で突然死したとか。喪中ハガキに知る人の死も、ケッコウ若い人のものも多い。
この手のことは、いくら考えてもどうしようもないのが現実だ。とにかく自分の意志ではどうにも出来ない事の一つだから。与えられた命を、自分なりに大切に過ごしていくしかないのだ。シェイクスピア流にいえば、「受容」だなあ。
訪問者が帰られてから程なく、突然地震のニュースだ。ケッコウ大きい。しかも息子の家族が住む水戸。幸い、その時間頃に高松に帰り着いたという知らせを受けていたので、落ち着いてニュースを見ることが出来たが、そういえば、ちぇちの会長は今水戸に帰省中の筈。何も被害が無ければ良いのだが、、、。
大阪の友人から地震を心配してメールが入る。返信は一言。
「一寸先は闇。」