暑くても、観劇の今日。
ここ3回の観劇の全てが、小動物を擬人化したモノだったというのは、何を意味しているのだろうか?
1回目はこんにゃく座のオペラ「ネズミの涙」。2回目は青年座の「ブンナよ木からおりてこい」。そして今日、地元のミュージカル劇団リトルウィング「海を渡るグラスホッパー」。ネズミ、蛙、蛇、昆虫といった小さな生き物を愛おしげに描いてみせる作品たち。これはとりもなおさず、力のない弱者と呼ばれる人間社会の人間そのものを描いているのだろう。
小さな生き物としての人間達。それを食い物にして生きる大きなものたち。何とか抗って、身を守ろうとするも、力及ばず、それでも前を向いて希望を持って、団結して生きようとする、、、。それにしても彼らのナント力のないことか!今日の作品に至っては、原発の影で怯える昆虫たちだ。飛べるはずのない距離を全員で飛んで逃れようとする、一見空しい行為を見るとき、思わずそのいじらしさに涙が流れた。
3作品とも、それぞれ素晴らしい身体表現だ。非常に良く研究されていて、ネズミはネズミに、蛇は蛇に蛙は蛙にバッタはバッタに見えるから不思議だ。
今日の作品は東京でも上演予定だとか。完成度が素晴らしく、充分お江戸でも評価されるだろうと思った。ダンスもレベルが高く、若さ漲る歌声もキレイだった。衣装もセンスが良く楽しめた。
ただ、これは全く自分の問題だが、とにかく疲れていて、センターの一番良い席に案内して貰いながら、最初は睡魔を完全には払いのけられず、時々ハッと我に返るという有様。情けない。両隣が若い男性だったが、予想外の重たいテーマに真剣に見入っているのが分かる。その谷間でコックリやっているお年寄りの体。,,,観劇も体力が要る。
都民ではないが一応気にしていた都知事選だったが、予想通りの結果になった。決まったからには初の女性都知事にしっかり遣って貰いたいものだ。
とにかく、彼女にしてもそうそうは長く心身の健全化が期待できないのだ。今のうちにってところ。というのも、昨日作ったばかりの度入りサングラスをラーメン店から出るときにナイナイと大騒ぎして孫も娘も店員さんも探してくれて、、、娘がフト見るとわがTシャツの襟に挟んであり、、、、「もしかして、これ?」と指さされるまで気付いてないというお粗末。恥ずかしいを連発されながら大笑いしつつ店を後にしたというドジ。ことほど左様に自分の意志とは無関係にドジが増える訳だ。トシが増えるとドジが増える、ってねっ!
で、昨夜食事に来た夫婦は深刻。奥さんが認知症の病院に行き検査を受けるという。あたしゃ言ったもんだ。「もしそれで認知症という診断が出たら、是非私にもそう教えてね。ほぼ私と代わらない状態だのに、、、、。」気にするかしないか、こだわるかどうか、その程度なら良いんだけどねえ、、、。
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