人生は舞台。
うかうかと 歳を重ねている内に 三途の川は すぐそのあたり
な~んてね。吾が周辺がガタガタッときているのにつれて、自分自身もかなり怪しくなって来た。それこそ他人のことどころではない。にもかかわらず今日も今日とてムムム。。。。。
あまりの疲労感から、昨夜はちぇちの練習をお休み。早くカラ床に就いたら逆に何度も何度も夜中に目がさめてトイレがよい。熟睡感がないまま今日のスケジュールに突入だ。
一昨日、青年座の「ブンナよ木からおりてこい」というお芝居を観た。この有名な作品を初めて見たのだが、明らかに若い演出家の作品と思った。とにかく舞台が美しい。そして大きな鏡を鳶の目に設えてある所なんかは、劇画の世界だと思った。それはとても効果的で、舞台奥に時々現れるこの鏡が、鳶のまなこに映る光景であると同時に、世相を映す鏡でもあるのだ。「弱肉強食」の世界を表現する最高の道具だった。
、、、なんてことを、いくら言われても実際に舞台を観ないと分からないことだろう。是非、多くの人、特に若者にお芝居を観て欲しいと思うなあ。
人間は多面的な生き物であること。角度によっては全く違う人物に見えることもあるということ。そして舞台に繰り広げられる悲喜こもごもによって、心が動かされることの大切さ。多くの舞台が、生きることの意味を問い、人生に於ける大切なものについての考察を要求する。、、、小説を読むのと同じ意味があり、小説以上の説得力を持つモノが多い。
それは、一つの作品に向かってたっくさんの人々が心を一つに作り上げていくことから生まれるある種のカタルシスから来るものかもしれない。
終演後、パリで一度お目に掛かったことがある俳優のOさんに面会に行く。筆舌に尽くしがたい程の練習を重ね、多くの人の共感を得ているプロの役者さんのハズが、出会った瞬間、「如何でしたか?」と真っ正面から聞いてくる。その迫力にかえってしどろもどろになりながら、「とても素晴らしい、美しい舞台でした。面白かったです。」と答えると、心底嬉しそうに、「そうですか!?有り難うございます。」と真顔で返してくる。汗のしたたるその熱情の残った顔のまぶしさ。単にイケメンだからというのではなく、役者独特のオーラがある。ホントは沢山意見交換したいところだが、プロの役者さん達がしっかり自分たちも撤去を手伝うのだ。お邪魔してしまったことを詫びて、早々に引き揚げる。
やっぱり、舞台はステキだ。真っ暗な舞台袖を慎重に歩きながら、昨年同じ場所をちぇちの公演で通ったことを思い出す。
舞台は良いなあ。
そういえば、こないだ観賞したシェイクスピア「お気に召すまま」の中のセリフ、「人生は舞台。人は皆役者。」人生という舞台をどの様に降りる時が来るのか、、、、。
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