オーケストラデビュー。
今日は孫べえを連れてオーケストラの演奏を聴きに行った。若干6歳のこの子は、革靴を履いて、蝶ネクタイをつけて、別段嫌がる様子もなく、何か楽しい事が待っているといった様子で付いてきた。
本心を言うと、1曲目で飽きて帰る羽目になるんじゃないかと思っていた。ところが、少なくとも1曲目は完全に聴いていた。2曲目がピアノコンチェルトだったのもあり、少し体をクネクネさせながらも興味を持って聴いていた。それというのも、先日来幼稚園でピアニカを習い、それが余程楽しかったようで鍵盤に愛着を持っているようだ。そのためか、休憩に入り、一番前の席に移動して、近くで楽器を見ようかと言うと即答で行こうと言う。2階席の一番後ろだったため、しばらく歩く途中で釘を刺した。「一番前は、絶対ごぞごぞしないでよ。後ろの人の迷惑になるからね。」すると、あっさりと諦めて、「そんなんじゃあダメだよ。やっぱり後ろに行こうよ!たいちゃんは、ぜったい、ごそごそするからねっ!」とさっさと踵を返す。内心、あっちゃあ、やっぱりごぞごぞするつもりなんだ、とガッカリ。覚悟を決めて、今度は2階席の一番前が空いていたのを幸いにそこに陣取った。この場所は何故か椅子の背もたれが高く、後ろの人に余り見えないのが幸いだ。本人の予告通り、休憩後はごぞごぞが始まった。指揮者が格好いいと、真似をしたり、下の座席をのぞき込んだりと大忙し。まあ、始めに絶対声を出さないで、と言っておいたので、うるさくはしなかったが、、、、、。2部は半分聴いて、あとはガクッとこっちの膝にもたれかかって熟睡。そこからがわが観賞の時間となった。ふ~っ。
終演後、爆睡中のこの子を何とかかんとか起こし、母親に電話すると最後までそこにいたのかとビックリしている。てっきり飽きて休憩前に帰ると思っていたようだ。しかも本人と話して、どうだったの?と訊くと、「楽しかった。」と答えて居る。おいおい、本当かい?
しかし、この体験の記憶は大人になっても残っているんだろうか?
外はけっこうな雨が降っていたが、傘がない。仕方なく自分は頭にタオルをかざし、孫べえはわが上着の後ろに頭を突っ込んで、ゲラゲラ笑いながら二人三脚。子供は何でも遊びに変えるなあ。
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