別れの日。
今朝小雨降るときに、わが第二の母とも言うべき人が亡くなった。
ここしばらく苦しげに人工呼吸器をつけて過ごす様子を見てきて、胸を痛めていたが、
ようやく全てから解放された。
死に化粧をさせて頂き、最後にチークを施すとき、「お化粧はしなくても、頬紅だけはした方が良いわよ。」といつも言われていたのを思い出す。あの頃、40代後半か。
美しい人だった。
その半生は壮絶で、夫の死後、女手一つで三人の子供を育て上げ、事業にも成功した人だ。
晩年は、好きな花を使って押し花絵を教える人になっていた。
「88歳。生きてて良かったわ!」というハガキが我が手元にある。
あれから2年しか経ってない。
しかし、今日自分の死後のことを娘にキチンと指示した紙を見せて貰い、覚悟の上だったことを知る。
見事、生ききった人だった。
通夜は明日。明後日の葬儀は家族葬となる。全てのお悔やみ類はお断りとするようだ。時代と共に、葬儀も変わる。
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