新緑の日の爽やかなコンサート。
又又岡山までお出かけ。今回はちぇちに浅からぬご縁のあるM女史のリサイタル。競演のテノールと作曲家の自演もあり色んな工夫の見られる楽しい演奏会だった。
M女史は何カ国語も駆使して歌い、ある時は花の様に、ある時は水に浮かんだ花びらのように、又あるときは風に舞う花吹雪のように、、、こうして歌っている様は、あの緑に囲まれたガラス張りのホールのステージであたかも温室の花、そのものであった。
大人の為の童謡として編曲されたいくつかの聞き慣れた童謡も、歌うには難しそうだったが聴くには楽しかった。、、、いや確かに今回のプログラムは難しい曲ばかりだったように思う。出口でご挨拶をされているご主人が、「うちの家内は頑張ってるでしょう!?」と満面の笑顔。ハイハイご馳走様!と内心で呟いて、「ホント、凄いですね。」と答える。実際そう思うからだが、あれ程の数の曲を暗譜するだけでも相当なことだと心底思っている。でもって、覚えるだけでは歌にならない。自分のものとして声に乗せるのは至難の業だ。特に今日はピアニッシモの美しさが客席を満たしていたが、訓練に相当苦労があったことだろう。
テノールの声も美しく、声を楽しんでいる様子から、相当のキャリアの方だろうと想像した。無駄な動きのない歌う姿勢からもそれは伺える。
歌は良いなあ。やっぱり。
実は、今日も友人Kさんと同行したが、彼女を待つ間に偶然今やメンバーの旦那様となったKOさんにバッタリ。楽器ケースを肩にかけこれからオーケストラの練習だという。しばしの四方山話の中で、今日は昼から7時までの練習ですと言われるので、6月の本番に向けて追い込みの様子を労うと、ちぇちの場合はもっと遅くまで遣ってましたからねえ~~と言われてしまう。アハハハ。その通り。今さらながら申し訳ない事だった。のど元過ぎれば熱さを忘れているなあ~。
行きは二人だったが、帰りは向こうで会ったMさんと一緒に帰路に付き、久しぶりに昔話に花を咲かせる。そういえば、このメンバーでイギリスイタリアを旅したことがあったわねえ~。あの時は傑作だったわねえ~。あんな面白い旅も無かったわねえ~、、、と話しは尽きないのだったが、Mさんがポツリと言う。「あれから、夢のように時間が経ってしまったわ~。」みんな同感して、お互いの顔の皺を見ることになる。、、、しばし沈黙。
体調がイマイチというMさんの為もあり、マリンのグリーン席にゆったり座って帰ったが、帰り道彼女を送り届け、買い物をして家に帰り着いた途端、猛烈な疲労感に襲われる。うわ~、これだ。これが以前は無かった事だ。
ま、今朝、短歌を出せただけでも良しとしよう。ふ~っ。
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