汚れっちまった悲しみに、、、。
今宵は久しぶりに観劇の会の反省会という名の会議に参加した。議論白熱のため、9時を過ぎての解散となり、それでも積み残した感がある終わり方ではあった。まあ、議論し尽くすにはもっともっと多くの時間が必要だろう。
この会の会員になったのはその昔、アチクシが社会人になった年のこと。聞けばそれよりも数年前に発足していたらしい。それこそ半世紀も続く団体なのだ。、、、が、わが独身の頃頑張って活動していた時と余り変わらない悩みを抱えているようだ。でも、それにしても矢張り凄いことだ。「お芝居を観る」という文化を50年以上育て続けているのは!
「継続」、何事においてもこれが一番大変なことだ。気まぐれで遣りたいときにやる、見たいときに見る、は誰にとっても簡単なこと。このエネルギーを持ち続けることがどれほど忍耐のいることか。
長くこういう場所から離れていたので、自分自身まるで亡霊の様な気分だったが、、、、、。
今回知人3名を誘って、「お気に召すまま」というグループ名を付けた。はてさて、皆さんのお世話をいつまで出来ることか。仕事を減らそうとしている矢先、こんな事をやる羽目になってしまったのだが、勿論それは、お芝居を観たいのが一番。でも、少しでも劇場に足を運ぶ人を増やしたいとの思いもある。全く、他人事ではないのだ。
関係はないが、先日偶然見たテレビが面白かった。小さな、多分4,5歳の男の子が前日に家族で作った雪だるまの前を通ると、いきなりその雪だるまがしゃべり出す。その子はちょっとたじろいだが、すぐに打ち解けて、「ねえ、一緒に遊ぼうよ。」と言われると即答で、「いいよ。」と答える。実はあらかじめ親から子育ての難しい点を聞いていた局側が、その雪だるまと約束をさせることで、果たして子供はその約束を守るんだろうか?という実験ものだった。
その結果は、仕掛け人が驚くほどの成果で、翌日からキチンと親の言う通り自分で保育所に行く準備が出来たのだ。「どうして今日は全部自分でやるの?」と訊く母親に胸を張ってその子は答えた。「雪だるまさんとお約束したからね。」おおお、なんという純真さ。他にも同じような実験を受けた子供達がいたが、一様に雪だるまを信じ、同じように約束を果たす。、、、、一体人はいつ頃からこの純真さを無くすんだろうか?
ただこの番組。罪な番組の様な気もする。が、まあ、一時でも、こんな素敵な夢が見られた子供達は良かったのかな?他の子たちが経験し得ないような大がかりなことだったからねえ。
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる