年の暮れ。。。
今年もぼちぼち終わろうとしている。ホントは速く終わって欲しいかも知れない。何しろ、バタバタの年だった。母、夫、娘の病気に振り回され、自分自身も色んな事で病院通い。検査に次ぐ検査だ。一昨日は、とどめだろうが、「睡眠時無呼吸症候群」の検査入院一泊。まるでホテルのような素晴らしい病室だったが、体中にチューブを取り付けられて眠れるはずもなく、眠剤を貰い、尚かついつも自分が飲んでるものも追加して、ようやく眠れたが、、、、。
折しも中央公園では冬の祭りの真っ最中とかで、イルミネーションの大きなツリーが窓から意外な大きさで見える。しばらく見ていたが、時間となって大急ぎでシャワー、てきぱきとした看護師さん?の指示通り、温和しくベッドに横になる。数え切れないヒモに繋がれて、まるでガリバーになったような気分。
眠れないままに、今年を振り返ったことだ。
一番最近の事は流石に脳裏から離れない。森田学氏のリサイタルだ。石の民俗資料館でのコンサートは寒空にもかかわらず大勢のお客様で埋まり、暖かい雰囲気の中無事終了した。何よりも彼にとっては恩師であるT先生がお見えになっていたのは嬉しかったようだ。が、あれほどの表現力で歌った人とは思えない演奏後の表情。先生方に分かって貰えていたら良いが、、、、との親心が。
彼は日本男子よろしく、非常に無口。「歌う」という行為は表現に他ならないが、日常の彼は殆ど無表情に近いかも知れない。奥様の母上のお話しでは、食事中も余りに喋らないので、奥様が業を煮やして、「そんなに黙っていては美味しい食事も不味くなるでしょ!?」と注文を付けたところ、「僕は食事中は口を利いてはいけないと言われて育ったんだ。」と言い、奥様のご両親も交えての食事の時、同じように母上が、「楽しくお喋りしながら召し上がったらどう?」と注文を付けると、「もう少し時間を下さい」と、のたもうたそうな!いやあ、かなりの強者だ。
しかし、彼を高校時代から知っている私としては、素晴らしい家族に恵まれて、今ほど充実した日々はないのではないか?と思える。勿論それは彼の努力から生み出された物だが、それにしてもラッキーだったと、親代わりのアチクシとしては思わずには居られないのだ。
若くしてご両親を失い、孤独な日々を送った彼を思うとき、この世に神様は居るんだと思える。縁あって、彼の母上に「よろしく」と託された事を思うと、今回はホントに安堵させてもらった。このまま順調に年を重ねていって欲しい物だ。利発そうな二世にも期待が掛かる。下の女の子も大きくて頼もしい。そして何より、義理のご両親の暖かさだ。実の子供のように可愛がってくれているようだ。皆さんを坂出の美味しいうどん屋さんまでご案内し、空港の子供の国までお連れしひとまず本人以外は機上の人となる。翌日は、彼によるちぇちのレッスンも終え、その又翌日は空港まで見送り一連のイベントはすべて無事終了したことだ。
何故、今頃こんな事を書いているか。要するに体力が無くなってしまい、こうしてパソコンに向かうことすらなかなか出来てないからだ。が、本日、「睡眠」についてのテレビ番組を見ていて、別に遅く寝るのは構わないという結論に達し、安心してキーボードを打っているという次第。「年齢と共に睡眠は減るのが当たり前。」「趣味は持ち続け、昔の趣味でも復活させること。」「昼間充実していればそれでよい。」「長くベッドに居るのは良くない。」etc。
さ、明日は長男が帰省する。新しい日々が始まる。
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