映画。
かねてより知人がFBに何度も何度も書き込んでいたので、急に思い立って義妹を誘い夕食後に「トークバック」という映画に行った。そもそも食後に行く自体芳しくない頭の状態。案の定、ほどよい室温と静寂に睡眠の条件が整い、まあ、3分の1は寝たか。時々目を開けても場面が殆ど変わらない内容で、またすぐ睡魔に襲われるといった情けなさ。まあ、疲れてるわい。
殆どドキュメンタリーであったというのも眠くなった原因だ。「HIV」の感染者達が勇気を持って舞台で演劇をし、それによって世の中の差別を訴えることと、自らが解放されるという両面から描いていた。家族にカミングアウトすることで、初めて自由に生きられるようになったという人も紹介されていたが、この映画の制作者が日本人であることにまず驚いた。
人は何かに出会い、出会うことで自分の人生を切り開いていけるものだろうが、この映画の作者はこの出演者に出会うことで大きな感動を得たのだろう。確かに、ことエイズに限らず、世の中には差別が蔓延している。この映画で、「ああ、エイズは自分とは遠い。関係ない。」と思ったのでは作者が浮かばれない。エイズを通してあらゆる差別感に訴えたかったのではないかと思う。差別は、外側だけにあるものではない。自分の中にもある。と出演者の一人が語ったが、そうだろうと思う。その意味で、彼女たちは自分との闘いをも強いられて生きているのだ。
「普通」とは何だろう?人より太っているとか痩せている?眼鏡をかけている居ない?学歴がある無い?お金持ちとそうでないこと?そんな「平和な差」があってもそれは「普通」の範疇に入るんだろうが、実はそこに落とし穴があるのかも知れないなあ。誰しも余程気を付けないと知らず知らず差別している場合がある。それが人間というものだろう。
3分の1の映画の感想であ~る。チ~~ン。おっと、3分の2だった。
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