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2014年9月21日 (日)

聖戦。

本日は市民劇場の鑑賞。「女達のジハード」。タイトル通り闘う女性を描いていて大変楽しかった。若い女性達が自分の置かれた環境に飽き足りず、未来を思い描いては次々と人生の荒波に乗りだしていく、というOLの生活を面白く表現していた。闘う相手は男性だったり、男性社会だったり、不景気の波だったり、、、、、会社という組織に働く女性の悲喜こもごもの日常を、友情を基軸に展開していくストーリーは自分のOL時代を思い出して懐かしくさえあった。いやまったく、およそ半世紀前にその通りのことをやったのだから。

舞台芸術の最近の傾向そのままに、リアルな舞台美術ではなく、観客の創造力を使ったシンプルな大道具で、それがとても効果的に使われていた。色彩もスッキリと都会的で、、、、ちょっと最近に無い楽しい舞台だった。

何時も舞台を見終わったとき、心に残る言葉があるが、今日のはこれだ。

「人に褒められたくて遣っているのではない。自分の人生を自分で歩く力を、自分に付けるために頑張っている。」

ホントにそうだ。力がある女性は、自分の人生に真面目だ。これは、歌をやっている我々にも当てはまると思うなあ。

 

しかし会場が寒かった。休憩時に思わず隣の女性に、「寒いですよねえ~」と声をかけると、その方は最初から長袖を着ていらっしゃる上に、膝掛けまで持ってらして、尚かつ薄物のカーディガンを差し出し、「良かったらこれ使って下さい。」と言われる。これは助かった!聞けばこの会は今日が2回目の観賞だとか。聞かれるままに自分の長い観賞歴の事を話したが、ホントに考えてみると独身時代から見続けているから、中休みが少しあったにしても40数年舞台を観てきたことになる。いやはやいやはや、、、。

でもその方はこれから見続けようと思いますと話されていた。テレビなんかと全然違います、とも。こういう人が増えてくれると良いなあ。劇場に足を運んで観賞するという行為。芝居に限らず音楽やバレーや日本の伝統芸能など、人間が作り出すものを観賞して、何かしら人生の潤いのようなものを得るということが必要だという思想が、もっともっと浸透してくれないかと思う。

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