歌は難しい。
今日が何日かを思い出せない位バタバタの日々。かろうじて曜日だけは覚えてないと困る事が多いので覚えてはいるが、ムムム。母のお株をとらないようにしなくては。
その母が日増しに弱っていくのをケアしながら、いよいよ難しい段階に入ってきたことを再認識だ。
アル方が、「私の母は、3人の姉妹を呼んで、自分の、即ち人間の死に様をしっかりと見届けさせると言って、交代で介護をすることを命じたんです。」と言われたことを思い出す。確かに、こうして母を見ているが、一人の人間を見ているわけだ。人がどの様に老いていくのか、これは他人事ではない。おそらくは間もなく訪れる自分のことでもある。
今回子供達が日程を合わせて帰省したのは、ひとえにお婆ちゃんが口癖のように、孫達が海で泳ぐのを見るためお弁当持って出かけたいと繰り返し言ってた為だが、明日がその日という段になって、「しんどい」「行きたくない」「海は飽きるほど行った」などと拒否反応が出て来始めた。わあお。そう来るか。ならば、どうするか。、、、、結論は、自然に任せよう。無理は止めよう。となる。かっちり決めすぎないでぼんやりとした予定で動こうということとなったわけだ。ま、この相談がスムーズに行ったことは喜ばしいことだ。誰しもが、一番大事なのはお婆ちゃんだという認識の元、一致した行動が出来るということだから。
ここに書き込めないまま、どんどん時は過ぎ、ある演歌のコンサートにも出かけ、寄席にも出かけた。どちらも日本独特の世界で、楽しませてもらった。おりしも台風が直撃かという日々で、予定よりは少ない集客のようだったが、それでも会場は参加した人々の反応が良く、いずれも盛り上がった。
コンサートでは、ある著名な作曲家が実は歌手を目指していたとかで、素晴らしい歌唱を披露した。この男性は高知の方らしいが、ビックリするほど上手かった。その人を初め舞台をあれこれ見せてもらっての感想は、矢張り全てにパッション、情熱が如何に必要かと言うことだった。ただ、上手いというのは聴く人の心を打たない。勿論そこにはテクニックが必要ではあるが、それのみに走っては感動は生まれないのだ。故に歌というのは、最も難しい芸術かも知れない。なあ~~。
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