あるリサイタル。
先日、偶然ラジオから流れて来た声。随分と透明感のある、それはイタリア歌曲だったがその歌声があの小濱妙美さんの声だと分かるのに幾分時間が掛かった。というのも、その美しい歌声にしばし陶然となって引き込まれていたからだ。不思議なことにCDで聴くのと又違って聞こえる。お喋りタイムになり、相変わらずの快活な姉妹の声となり現実に引き戻されたが、あのパワフルさはどこから来るのか!?いつだったか、「私は歌と結婚したのよ」と言われたのを思い出すが、そこまでの覚悟が今のあの方の原動力だろう。芸大の教授になられてからも、こうして次々と演奏会を続けておられるのは凄いことだ。
そのラジオの中でも言われていたが、「自由」がモットーと言い、アナウンサーの「クラシックの方は、お酒や煙草はダメ、辛い者は食べない等、とてもストイックな生き方をしている人が多いようですが、、、」に答えて、「一切それはありません。嫌いだから煙草は吸わないけど、お酒は大好き、今の季節だとかき氷も美味しく頂きますし、基本的に何でも。」と豪快に答える。
レッスンの中でも、この「自由」ということをしきりに仰るのが印象的。そこがあるいは日本人的でないのかも知れない。この「自由」を歌声に応用するのは難しいが、それでも究極はそこまで行くのが本当だろうとは思うなあ。そういう風に訓練された声は聴く人にも自由な響きを届ける。およそクラシック音楽に於いて、「窮屈」な感じだけはいただけない。が、日本ではどうしてもそれが付きまとう。
いよいよ、この方の年に一度の故郷リサイタルが日曜日だ。
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