夫婦愛。
先日偶然にも「終着駅・トルストイ最後の駅」とかいう映画の最後の方をBSで見ることがあったが、最初から見たかったと思わせる良い映画だった。トルストイの妻と言えば、ソクラテスの妻、ナポレオンの妻同様世界三大悪妻の一人として有名だが、この映画では、ちょっと違う角度から描かれていて、面白かったのだ。確かに夫婦げんかは絶えず、トルストイは執筆したいのに妻の愚痴や嫉妬や妄想に振り回され、「仕事をさせてくれ!」と叫ぶことも多かったようだ。しかし、この映画では例えそうだったとしても、結局は永年築きあげてきた夫婦愛を消し去ることは出来なかったという風に描かれていた。最後の大げんかの果て、家を飛び出し名も知らぬ小さな駅に病の為に降り立ち、ホテルも無いような田舎のこととて駅長の自宅を借りてそこで最後を迎えたという。どうやらそれは史実らしいが、息を引き取る前に妻の名を呼んだというあたりはどうだろう?よく分からないが、駅に止めてあった汽車で過ごして居た妻が胸騒ぎの末駆けつけたとき虫の息だったという話しだ。
この映画で上手く描かれていたのはケンカした二人が仲直りする場面だ。夫婦でなくてはあり得ない進行で気持ちが歩み寄るという描き方。確かに文豪ではあったが、一人の男でもあったわけで、もし彼が作家でなければその妻は普通の愛情に満ちあふれた女性でいられたという事かも知れない。、、、とても考えさせられる映画だった。
「ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる。」なんて言葉を残したのはソクラテスか。トルストイ、結局は最良の妻を得たのかも知れない。
さて、今オンデマンドを探っていて、ドキュメンタリータッチの、夫がFBIというドラマを観たら、こちらも夫婦愛そのものを描いていた。特異なケースではあるが、現在活躍中のコピーライターT女史のお話はドラマチックで、生き方そのものがステキだった。こんなことってあるんだ、と驚きながら観た人も多いのではないか。
夫婦愛、ねえ~。ま、いろいろあらあな。
今日は昼間老人ホームの慰問で歌ってきた。殆どの方がデイサービスでその施設を利用されている方らしく、特養の場合とちがって表情が明るいのは救われた。誘って下さった方は毎月数回あちこちに慰問に行かれているようで、その都度フラダンスや日舞、楽器演奏などメンバーを集めて遣っているらしい。これに生涯をかけているような感じだった。「100歳まで参ります!」と叫んでいたなあ~。凄いとしか言いようがない。時々はお仲間に入れてもらう約束をしてお別れしたが、少しはお役に立ったのだろうか。
う、土曜日は石民のコンサートだ。次々あるなあ~。
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