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2014年4月17日 (木)

FBの動画にうるうる。昨日今日。

昨夜、何気なくFBを見ていたら、短歌仲間で陶芸家のNさんがFBに動画をシェアしていたので見てみた。場所は、路上というか広場というか、普通に人が行き交う所。一人の少女が一枚のコインを木戸銭として大道芸人(男性ヴァイオリニスト)の前に投げ入れたら、それに答える形でその人がおもむろに楽器を肩に弾き始める。その気配で、どっかに休憩?していた女性チェロリストが現れ弾き始める。するとそれを聞きつけた他の音楽家達が一人二人とその仲間になって行き、やがてそれはオーケストラへと膨れあがる。その有様を見ていた観客がこれ又三々五々と集まってきて、これ又大きな観衆の輪が出来る。やがてそれに合唱団とおぼしき人々が加わり、一斉に歌い始める。この国では誰もが知っているらしい、あのベートーベンの「第九」歓喜の歌である。

何にうるうるかというに、その少女の驚く表情と、行きずりの人々が思わず立ち止まって聴き入る表情。小さな子供達やお年寄りの姿も。みんな思いがけないプレゼントをもらったという静かだが熱い幸せな思いがその表情に出ている。そして演奏家達。何とも言えない素敵な笑顔で演奏している。飛び入りの指揮者さえも!そしてそして、臨時合唱団の人々。観客さえもしっかり歌っている。おそらくは音楽の原点とも言えるこの光景。涙が自然に流れた。、、、ああ、良い物を見せてもらった、と思ったら、今日はこれ又なんと表現したらいいのか!余りにパソコンの前でゲラゲラ笑い、時にはきゃ~っとまで絶叫する私に、母親が近寄ってきた。一体何事?と怪訝な様子に、再度最初から見てもらうことに。

その動画は、あのアマチュアコンクールの一幕。数々のアマチュア音楽家を生み出しているイギリスの有名なコンクールだ。あの番組は歌だけかと思っていたが、今日のそれはダンスだった!それも実年齢は定かではないが、恐らくは80歳前後?の女性と若い男性のコンビ。その女性はナント黒のTバックの下着でぴらぴらの金ぴかの短いワンピ。高いハイヒールを履いている。もの凄い皺だらけのお顔にはキチンとお化粧も施され、最初にその姿を見たときは、審査員と同じ気持ち。「いやいや、見たくない!」明らかに審査員達は「勘弁してくれ」の表情。ところが、音楽が流れると信じられない光景が繰り広げられた。曲はタンゴ。従って、男性のリードで股の下をくぐるなんざあ当たり前。肩に担がれようと、腕を引っ張られて遠心力で彼の回りをグルグル回されようとものともせず、ちゃ~んとリズムに乗って、決めるところは決める。これが若い女性であっても、ここまで踊れる人はなかなか居ないのでは?と思わせる巧みさ。あたしゃ、彼女の高いヒールを全く信じられない思いで見ていた。普通に歩くのにも今や履けなくなっているアチクシに比べ、月とすっぽん。いやいや、太陽とモグラくらいの差がある。参った!

勿論会場は騒然。審査員達も私同様思わず声を上げて立ち上がる人も。声は反映されてないが、明らかに「オーマイガット!」と叫ぶ若い女性の顔も映る。最後は全員のスタンディングオーベーションで終わったが、、、、イヤハヤイヤハヤ、言葉がない。相方の黒人青年が、彼女に出来るんだから皆さんに出来ますよ!と勿論英語で言ったようだったが、ムムム。無理。

多分自分が女だから、これを見ながら涙が出たんだろう。笑いながら見ていた母も目尻を拭っていたような。夕食後に夫に見せたが、ゲラゲラ笑うだけで終わったもんねえ。(人によるか)

 

いや~~、時にはFB動画も良いもんだ。下手なドラマより面白い。

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