夫は元気で留守が良かった。の巻き。
沖縄から帰ってきた夫を空港に迎えに行き、自宅に向かう途中で次々と友人から電話が入る。スマホをスピーカー機能にして会話して、その足で旅行カバンを貸してもらうことが決まる。べんりだ~。
あと1週間で海外だというのに、体調が芳しくない。さっきも夕食後にチョイと横になったと思ったらいつの間にか眠っていた。1時間のうたた寝。それ、長いでしょ!?
カバンは借りたが中身を一切準備してない。なんとかなる、と高をくくっているが、さて。
夫の居ない3日間をゆったり過ごすはずが、結構色々あって思うようには行かなかった。昨夜、こんな筈では、、、と思ってテレビを付けるとケーブルテレビに齋藤○貴という女性が映っている。彼女の若い頃、この子は普通のアイドルとチョット違うな?と感じていたが、インタビューを聞いていると矢張り芯のある良い女優だった。その会話の後、相米監督の「雪の断章~情熱~」という作品が彼女の映画デビューとして放映された。初めて観たが、面白い作品だった。作り方が古風で、昔の白黒映画時代のようだった。ミステリーだから敢えてそういう作り方をしたんだろう。文学作品をなぞっているようで、出演者の心理描写が丁寧に綴られ、おそらく監督の要求する演技は相当厳しかったんだろうと想像した。デビューとは思えない齋藤の演技に舌を巻いたが、後のインタビューを聞いてナットク。頬をぶたれるシーンがあるが、あれは本当に叩いたんだそうだ。映画のことだから何度も何度も繰り返すので、氷嚢で冷やしながらやったという。それは嫌じゃなかった?と聞かれて、平然と嫌じゃなかったと答える。それよりも相手の男優が「こんなことはやりたくない」と涙ぐみながら遣っていたことが印象に残っているという。ううう~~やっぱりただ者ではなかった。
それ以外にも撮影時の過酷な状況が淡々と語られたが、撮影の最後に監督が彼女に言ったそうだ。「これからどんどん色んな男と恋愛して、人生勉強したら10年か20年後にも一回使ってやる。」と言われたそうな。で、10数年後に声が掛かり、即決したそうだ。それほど、監督を尊敬したということだろう。あのドングリ眼はレジスタンスそのものだ。が、一方で3児の母だという。顔つきもポッチャリが消えて、研ぎ澄まされた感がある。この人の映画は又観てみたいなあ。
で、この日は病院で「とにかくしっかり運動なさい」という有り難いお説教を、もとい、アドバイスを頂いた日で、早速ジムにも行き、自転車30分、プール30分、岩盤浴20分、お風呂とフルコースして帰宅。心配した大阪の友人が電話してきて、「早く寝ろ!」とこれ又ありがたいお説教を受けた日。にもかかわらずこういうのを観ていたため、結局早寝は無理。ま、なんとか生活を改めなくては。,,,習慣はなかなか直らないなあ。