« みんな静かに動いている、、。 | トップページ | これって、充実した一日? »

2013年5月 4日 (土)

見る角度。

先日友人の画を見に美術館に行くと、若い女性をモデルに複数の人が描いている。これはまあ良くあることだが、この団体の面白いところは、どの作品もとても同じモデルとは思えない程個性的な画になっている。そのポーズから連想される空間がここまで違う処理が施されるとは、、、。吾が友人もタイトルからして、「カフカに呼ばれて」という奇抜なモノで、これはかなりショッキングな画になっていた。清純をそのまま画にしたようなのもあって、恐らくはそれが現実に一番近いのだろうが、そのモデルからこれを連想するとは!吾が友人の恐るべき感性。

この団体の創設者の画もどーんと大作が2点掲げられていたが、これ又もの凄く面白いタッチと色で、激情の中に静寂が、混乱の中に苦悩がというように、まるでカオスを描いたかのようだった。この人のグループならば、みんなこうして自由に描くことが可能で、それを楽しんでいるのも分かろうというもの。

 

そして今日は友人とかねてからの約束通り、「リンカーン」というタイトルの映画を見に行った。見始めはむしろ退屈だったが、段々引き込まれていき、途中からは滂沱の涙にくれた。歴史上の人物としての知識しかなかったが、非常に現実的に描かれててその作られ方に感心した。彼はそのような人物だったのか、とアメリカにはこのような人が確かに居たんだと、深く頷きながらの鑑賞だった。アメリカはある意味酷い国だが、これほどの人も生んでいる。

実は先日偶然にもツタヤのDVDレンタルで、このリンカーンの暗殺に関わる作品を見たばかりだった。こちらの方は、リンカーンを描くというよりは、その犯罪に関わった人間の母親に焦点が当てられ、彼女が冤罪で逮捕され処刑されるという物語だった。それは「必要悪」として、国家が罪のない一般市民を生け贄として国民の感情をコントロールする道具にしたというお話しで、それが必要だったほど、リンカーンの死は大きなモノだったというおはなし。この映画も非常に良くできていたが、テーマが全く違い、時代背景は全く同じながらスポットの当て方によってはこうも違うというものだった。

 

ある事象を、角度を変えて見ることは、実際本当に大切なことだ。人間が多面的であるように、その人間が作り出すモノは同じく多面的な要素を孕んでいる。物事を一面的に見ることのないよう、これからも気を付けるとしよう。

« みんな静かに動いている、、。 | トップページ | これって、充実した一日? »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 見る角度。:

« みんな静かに動いている、、。 | トップページ | これって、充実した一日? »