ワンちゃんに泣く。
孫とひ孫が去り、元の平安過ぎる生活に戻った母を、久々に映画に連れ出す。「ひまわりと子犬の七日間」というこの映画。予告編を二人で見たとき、「これ見たいね~公開されたら又行こうねえ。」と以前話していたモノだったが、既に母の記憶にはなく、、、、それでも速攻、「行く」というのではるばる綾川まで。今日はお天気も良いので、高速を使わずのんびりと下道を行く。着いたは良いが土曜日のせいか、車いすがなかなか見あたらず、なんとか見つけてまずは夕飯を食べようとなるが、たまたまアナウンスが、「大道芸を見ながらお食事は如何ですか?」と喋っているのを聞いて、それも一興とばかりそこへ移動。冷麺とか弁当とかの軽いモノばかりだが、手品など見ながら結構楽しく食事する。
しかし満腹になると眠くなると言うのは当然の成り行きで、まだ時間があったためマッサージ機の販売コーナーまで行きただで揉んで貰う。不思議とそれでスッキリして映画館で眠ることなく見られたのは、我ながらグッドアイデア。しかしマッサージ機って、安くなってるなあ~。
映画は、犬と子どもが出るというのを知っていたため、コレは絶対お涙モノで、しかも監督が山田洋次監督の元で永く助監督をしていた女性というからおおよその想像はついていた。
が、ちょっとその予想は違っていたかも。いや勿論そういう場面も沢山あったが、もっとメッセージ性の強いモノだった。
以前から日本に於ける人間と動物の関係に常々残念な思いを持っていたアチクシ。今日の映画のテーマは大いに共感できた。「飼い犬」が捨てられて「野犬」化していく残酷さは、最後はそれを捕獲して殺処分までするに至って最悪となり、この一連の行為は究極の人間のエゴだと感じていたので、今日は改めてその現実を突きつけられた思いだ。
人はかくも残酷になれる。
しかし救いは、今日の主人公のように、真の意味での「共存」を目指す人が存在するということだ。この映画が何らかの引き金になり、不幸な動物を少しでも無くする方向に社会が動いてくれれば、と思う。出来ないことは無いはずだ。海外では政府が徹底してペットを飼う人達を管理している国もある。
映画の作り方については、独断と偏見だが、少々問題があると思った。この手の映画を作るのには、あたかも一匹の犬であるかのように多くの犬を使うのだが、その使い方が少々荒い。見ていて、あらら、その犬はさっきの犬とは違うでしょう?というのが分かってしまう。キャストについても、著名な女優が出てくる=この人が何かやるんだろうなあ~、と観客に先を読ませてしまう。
そんな中で、吉行和子、夏八木勲、小林稔侍などの脇が光り、全体を締めていたのは流石だった。
作品の重要な部分、全ての動物には人間同様生まれてから現在までの歴史がある、というのを、シャーロックホームズよろしく主人公が解いていくのが面白い。もしや監督はシャーロックホームズフアンなのか?
さて、明日は短歌の歌会。集中出来るかなあ~。
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