今日は春みたいだった。
ぼちぼち春の音楽祭に向けて「動き」が付いてきた。他団体にはないカラーがこのコンサートで定着して、今更突っ立って歌うだけっていうのが出来なくなっちゃった。「ちぇちぃりぁ」=オペラ=芝居という訳だ。短い時間でも、この原則をなんとかこれまでやって来たわけで、それはひとえに自分たち自身のためであった。一回でも多く人前で「演技する」必要に迫られてのことだ。
近頃の観客は目が肥えている人が多く、少々のことでは楽しんでくれない。なんてったって幼稚園児が大きなステージでミュージカルまがいのことをやっている時代だ。テレビというもので、皆さん無意識のドラマのお勉強もしている。「観る」という力はもの凄く育ってきているのだ。
だから、何かをやる場合、少なくとも「何をやろうとしているか」が伝わらなくては全然意味がない。出来不出来はともかく、やりたいことが観客に伝わるということが最低のラインになる。そこがクリア出来なければオペラをやっています、とは言えないだろう。
そして、この訓練は実際楽しいものの筈だ。かっこつける人はダメだが、素直な人はどんどん技術が磨かれていく。それは、観客同様、自分たちもこの時代に生きて、日常的にお勉強しているからだ。
しかし、このところやっている演劇エチュードなるものは、過去の舞台経験がある人とそうでない人にかなりの差が出来ている。経験者は自分が出来ているという自覚はないかも知れないが、明らかに成長しているのだ。出来ている人=心臓に毛が生えている人、ではない。経験から学ぶことが如何に多いかと言うことだ。新人も大いに頑張って欲しいもの。
時間はどんどん無くなっていくなあ~。
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