衣装部屋その2.
心配された天気もまるで我々に味方してくれたかのように晴れてきて、予定より少々遅れて出かけて行った衣装部屋は、既にメンバーの力であらかたお掃除が完成。仕上げをしてあとは明後日のゴミ出しでジ・エンドとあいなる。ふ~っ。
新衣装部屋に移動して相談の結果、ここは次回沢山の人でやるしかないと結論が出て、主要メンバーはそのまま会議に突入。恐るべし会議。3時から約4時間。おしまいには集中力が無くなり、何を言ってもゲラゲラゲラ。特に会長に至っては些細な事からまるで落語ねた見たいな事をしゃべり出す始末。5人の頭脳を目一杯使って、まあナントかめどは付いたかってところ。まるで難しい方程式を解いているような時間だった。
こちらは話し合いの途中で夕飯の心配をしなくてはならず、メールで夫に再三了解を取りながらではあった。このところようやくアチクシのやっていることの過酷さが分かったみたいで、文句は言わない。が、夕飯は要らないとも言わない。ええい、今宵は刺身と出来合いのお総菜にきめるぞ!と内心思って自分はパンケーキとコーヒーで夕飯を済ます。お店の人もここまで粘る人は初めてだったのではないか?繁盛店だし、本日は祭日だもんねえ。みんながばらばら注文しつつなんとか間を持たせた感じ。
如何に我々らしいオペラをやるか、に焦点を絞って、とにかくお客様第一にと、話し合いはどんどん進んでいても又原点に戻るという作業の繰り返しだった。最初の第一歩、が決まらなければ何事も始まらない。しかし、ここが最も重要で大変な部分でもある。決してなおざりには出来ないし、適当なことも出来ない。、、、舞台を見ている人達は、我々がこのように真剣に考えて考えて作っていると思ってくれることはまず無いだろうが、とにかく楽しんでさえ貰えれば成功だ。、、、そこまで行けるか、いや、行かさなくてはならない。やるからには。
一方で、パンケーキを頬張りながら、「ふむふむ、彼らは凄いぞ。」コーヒーをすすりながら、「成る程、良い線いってるじゃん!?」と考えている私もイル。とにかく、若い力に大いに出しゃばって貰いたいのが本音だ。遠慮は禁物。持てる力の100%を出してもらってこそ、人前で上演できるものが出来上がるのだから。一人一人の力は、そりゃあたいした事はないかも知れない。しかし、既にこうして集まっている連中のエネルギーは倍倍の大きさで膨れあがっている。これに他のメンバーが加わり、一丸となった時こそ、素晴らしい舞台が出来上がるのだ。
久々に「希望」という字が胸の中に拡がった数時間ではあった。
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