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2012年10月 8日 (月)

音楽会のはしご。

芸術の秋。毎日のようにどこかしこで公演があり、行くのも疲れる。今日は邦楽と洋楽の両方だったが、これは面白い組み合わせかと思いつつ出かけたが、矢張り似て非なるもの。両方の良いところを聞き比べる作業というのもケッコウ疲れた。

個人的には邦楽のアト洋楽で、何かしらホッとした部分があるのは否めない。

それほどに異文化に慣れ親しんでいる自分というものに驚くが、実際、邦楽というのは日常からはかなり遠い存在となってしまった。幼い頃琴を習ったこともあり、父親は端唄長唄をよく歌っていたし、近所に住む三味線の師匠の所に連れて行かれたこともあったが、遠い昔の事となってしまった。よくラジオから流れてきた浪曲の、「旅ゆけば~~~駿河の国に茶の香り~~」「妻は夫を慕いつつ~~夫は妻に従いつ~~、、あれ?逆か。妻は夫に従いつ~~夫は妻を慕いつつ、、、だったか?」そんなのも耳にすることも口にすることもなくなってしまった。今は西洋文化にどっぷりだ。

 

あとで入場した弦楽の演奏会は、つくずく早くカラ行っておきたかったと思う程のものだった。丁度入ったときは岡山の演奏家グループのものだったが、以前番組にも出演してくれたマンドリンのSさんも海外から帰国しての参加だし、ある演奏会で同じ舞台に立ったことのあるピアニストさんも出演されていて、途中から入った会場は満杯の盛況だった。ナントか窓際の席に座れて数十分だったが落ち着いて鑑賞することが出来た。

ツタの絡まる窓から入る木漏れ日を受けながら、素晴らしい演奏を聴く至福のひととき。段々頭の中がスッキリしてくるのを感じる。、、、この会は6回目だそうだが、無料で実施されている。通常は喫茶店で、この時はオーナーのMさんが呼んできた演奏家の演奏を招待者に限り聴くことが出来る。従って、ひとえにこのオーナーの心意気と力による希有な演奏会だ。恐らくは海外ではこういうことは多々あるのかも知れないが、日本では、特に地方にあってはまず無いだろう。「良い演奏を、無料で皆さんに聞いて貰いたい」と一言で言われるが、これは大変な事だ。

世の中の公演が何故有料なのか。それは会場費や出演料が一番大きい。そこを全て一人の力で補うというのはなかなか出来るものではない。それに無料だからといって人が集まるとは限らない。このようにMさんには集客力もあるというのも凄い、といつも思う。恐らくはこのMさんの情熱が磁石のように人を惹きつけるのではないか。見ていると、一番喜んで鑑賞し、楽しみ、興奮しているのはこのMさんだ。これ以上の道楽は無いかも知れない。

 

フェルメールを観に行くと出かけた夫が帰るまでにと夕餉の支度に取りかかろうとするとコンサートのチラシ作成にMMさんがやってくる。いつもながら作業がはやくて、日常的にパソコンを使って居る人だと再認識だ。ついでにホームページを管理人に頼んで修正して貰ったり、フェイスブックの使い方を教えて貰ったり、、、、。あたしゃよろよろと時代の流れに着いて行く感じだなあ~。

しかしなあ、、、10歳も先輩のあのお方は、ツイッターもどんどんしているし、パソコンもしっかり使いこなしていらっしゃる。いや全く。ボケ防止にはなるのかもねえ~。もそっと頑張ってみるべえ。

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