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2012年8月

2012年8月31日 (金)

津波情報、リアルタイム。

今テレビで「津波情報」を見ながらこうしてパソコンに向かっている。同じ画面にテレビ画面とこのブログ記入欄を同時に並べてやっているわけだ。いくらなんでもここまでは来ないだろうとの読みがあるからだが、高知の友人には電話してみた。既に東京のお嬢さんと携帯でお話し中とのことで、「ともかく行動してね」というと、「どうやって?」というので、「そりゃあ、今からならホテルに行けるでしょ!?」と言うと、「ホテルねえ~」と消極的だ。近くに3階建ての避難所があるとは聞いていたが、それって、あんまり頼りにはならない感じ。昔、水着に着替えて海まで遊びに行けた程の場所だから、、、。何事も無いように祈るしかない。

このニュースを一番に知らせてきた娘は早速兄の水戸をたたき起こしたらしい。確かに茨城はその場所になっているからなあ~ホントに気になる。お嬢じゃないが、「あの日のあの映像を思い出すよねえ~」

全く!

 

 

今日のFMには1年前にゲストとして出てくれたウクレレの人だったが、その間に可愛い女の子の父親になっていらした。初めはスタジオの外でお母さんに抱っこされていたが、是非同じお部屋でとお誘いしてずっと側に居たわけだが、生演奏をしてくれたお父さんの演奏中にちょこっと嬉しそうな声を発しただけで、特に問題はなかった。でれでれの父親顔を観るのはホント良いもんだ。

 

 

なんとなく、避難用具のチェックしたい気分だなあ。

2012年8月30日 (木)

深層心理。

先ほど、ホントの親切心から夫に、「冷蔵庫のおスイカ食べて」と言うと、今日夕方既に頂きました。と言うそのアトに、「不味かった。不味かったから食べろ食べろと言うんだろう!」と人の親切を仇で返す言い方。、、、こうしてたわいもない口げんかが始まるという訳だ。

スイカ騒動は我が家では今に始まったことではない。私が無類のスイカ好き。そうでもない夫には、一緒に食べるときも小さく切った方を渡すことにしている。長くそれでやっていたのに、ある日突然夫が叫ぶ。「この大きさの差はヒドイ!!」と。

言われて見ると、確かに常識では余りに変。たとえて言えば、メロンとレモンくらいの差がある。自分でもおかしくて思わず写メールを撮って娘に送ったほどだ。

が、私はメチャ好き、あちらはそうでもない、、、、を長く繰り返している内に、段々その差がひどくなってきただけのこと。悪意は無い。

以来、あたしゃスイカを切る時は不用意に切ったりはしない。その差が目立たないように、時差をつけて食べるとか、切り方を変えるとか、、、、ひと工夫している。

にもかかわらず、本日の心ないオコトバ。それはないでしょう。

と思ったが、待てよ。よくよく考えると、もしかしたらちょっとくらいあったかも知れないな~。不味いスイカほど冷蔵庫で邪魔っ気なものはない。さりとて不味いだけに、どんどん食べる気にもなれず、、、、誰かが(って、我が屋には今自分以外一人しか居ない)一緒に処分してくれたら助かるなあ~~と、チラと思ったかも。フフフ。これって、アチクシの深層心理を突かれた?

 

 

ユーチューブで、あるオペラの重唱を聴いていたらこの画面が面白くて、つい長く観てしまった。動画の上にこの映像の作者のコメントが出てくる仕掛け。「カッコイイ~」とか、「あっ、音下げたな」とか、「上手すぎ~」とか、、、。こんなことが出来るんだ。今やパソコンで何でも出来てしまう。情報の提供者にはなれないが、享受する側にはなれそうだ。こういいのを利用しない手はない。それに、次々と新しい舞台のものが観るられることも嬉しい。新しい歌手の活躍など、興味を惹かれる。これじゃあCD屋さんも大変だろうなあ。

 

実は呆れたことにFMの収録をするべきだったのをすっかり忘れて居て、(まあ、初めてではないが)昨日からゲスト捜しに奔走していた。お願いメールを出した人は全部OKだったが、急ぎの今週分を付き合わされる羽目になったのはT会長だ。本日午後2時過ぎの飛行機に乗るというのに、車で空港までお送りしますから!と無理矢理ゲットした。ところがこの顛末が凄い。

そもそもT会長が昨夜出しておいた私からのメールを見たのが今朝の午前11時。慌てて電話をくれてから、ミキサーをゲット、スタジオを押さえ、速攻飛び出してお家までお迎えに行き音源を取りに大学まで行き、それからスタジオまで行くとぴったし予定の12時。収録は色々事故がありながらもナントか終えて、そのまま空港へ。いやはや、いやはや。

結局、自分の体調に気を取られていたのが一番の原因だが、危うく放送に穴を開けるところだった。ま、最悪一人でやっても穴は開けられないが、、、。

 

それにしてもT会長は色んな意味で凄い。音楽的に並外れた知識と共にその考察力も深いし、さりとて固いばかりでなく、落語通でもあり、時々再々おもろいことを言っては人を笑わせる。ちぇちに於いてもとても思いやりを持って対してくれるし、なぜこんな人が独身なのか分からないなあ~。

今日の収録でも、「ナゼ古楽なんですか?」という私の陳腐な質問に、「音色が小さい分、微妙に相手の音を聞き取って合わせていくという、音楽を一緒に創っているという感じが好き。」とのたまう。成る程、競演と言われるほど闘う音楽ではないということか。T会長の口から聞くと成る程ごもっとも。大いに納得。

あんまり一生懸命に話していたので、ミキサーのM君がハラハラして、「あと30秒」と声を出したのが入ってるかもねえ~。

2012年8月29日 (水)

久しぶりの雨。

雨の音って良いもんだ。特に深夜の車の音をしめらせるこの感覚がたまらない。心が癒されるなあ~。

昼間、母を美しくして上げて、送りがてら田舎の友人が預かってくれていた玄米を受け取りに行く。随分以前に行ったので、こちらはさっぱり場所を覚えてないが、母は妙に詳しく覚えている。仲介してくれた友人に電話して行き方を確認して出発したが、案の定途中で分からなくなり、右か左かと迷ったら、母が横から「右」と言う。信用してない私は構わず再度友人に電話。すると母の言う通り右で、母が言う近くの情景までその通りだった。あっちゃ~完全に母の方が正確に記憶しているじゃん!?

母は軽い認知症らしい。が、母は私より記憶力がある。ということは、その母より劣っている私はれっきとした認知症なのか。わ~お!

 

こうして農家の方からお米を購入しているが、余り食べなくなって、余る余る。これじゃあ少量ずつスーパーの方が良いかもしれないなあ~。

 

ところで約2年前に偶然購入したシャローパンが、爆発的な人気商品になってしまい、どこを探してもさっぱり手に入らない。定価の5,6万円出してもダメなようだ。友人や親戚から数点お願いされているが、我が購入した物と同じ物は無い。一回り小さい物で我慢して貰っているが、こんなことならもっと買っておくべきだった。だって、あの時は75%引きだったからな~~~。要するに蒸し料理が簡単にできるという類のものだが、少々重いという以外はいつまでもキレイに使えるし、簡単調理で美味しいし、何よりダイエットを考えている連中にはこれ以上良い物は無いくらいだ。事実、お嬢は毎日使い、きっとそのせいです~っと体重も減っているようだ。素材の味をそのままに楽しむという点では、これが最上だろう。うちでは鯛を一匹丸のママ調理してワイルドだね~と言わせたが、なかなかGOOな商品だ。ドイツ製、成る程、ってとこだ。

 

 

ヘングレの歌詞が一部仕上がって、いよいよサロンコンサート始動の感がある。楽しい会にしたいものだ。

2012年8月27日 (月)

ワインの美味しい夜。

イヤハヤ全く人騒がせな!完全無罪放免ではないが、意を決して行ったがんセンターでの医師のお見立ては、ほぼ白。整形の先生がナゼそう言われたのかがわかりませんとのこと。次回は是非ともMRIの映像フロッピーを見せて下さいとのこと。

ま、確かに整形の先生は「私は専門ではないのでハッキリとは分かりませんが、、」とは言われたんだが。

結果が良かった事で俄然やる気が湧いてきたが、もう一人同じような目にあった人が居て、ちぇち練のあと電話がかかり報告を受ける。彼女の場合はご主人で、先日来相当深刻ながんの恐れがあると診断され、京都のなんたら先生の「長生きしたければ医者にかかるな」とかの著書を読むなどして検査手術をするかしないか随分悩んでいたが、今日再度のCTスキャンでもの凄く影が小さくなっているとわかり、ほぼ悪性では無いでしょうと診断されたという。

でもって我々の結論。こうして、誤診を受けるのも、その都度色々考えるきっかけを与えられたと思えば悔しくない。

いや、医師たるもの、患者のことを真剣に考えないわけがない。その結果多少の誤謬があったとしても、それは致し方ない。余程のことが無い限り正解も不正解も受け入れるべきだろう。

 

 

さて、本日見学者がお見えになった。数少ない男性とて、みんなの期待が高まる。聞けば、以前のちぇちメンバーで現在東北大学に職を得ている二人の人と同じ大学とか。まあ日本は狭い。どこかで繋がっているなあ~。是非仲間になって欲しいものだ。「踊る阿呆に見る阿呆。同じアホなら踊らにや損損。」てね。オペラはやってみないとその楽しさは分からない。

 

今日はワインが飲みたい日。息子が沢山寄付していってくれたのを早速1本開けてみる。ふむふむなかなか美味。そういえば、孫べえから電話があって、遂に携帯を買ってもらったそうだ。よほど嬉しいのか、3回もかけてくる。ご時世だなあ~。

2012年8月26日 (日)

笑い。

本日の寄席は吾等が桂こけ枝師匠と、ちぇちの落語ペラのそもそも最初のヒントを頂いた桂米團治師匠がメインだった。

結論から言って、今日のこけ枝師匠は随分と力が入っていて、そのエネルギーに引っ張り込まれた。又米團治師匠は米朝の息子という点を隠すどころかネタにして、全体の半分はその話で盛り上げた。どちらかというとこの前半が大変面白かったということは、作りものより体験談が面白いという、お話しの原点だったろう。

確かに人間国宝を父に持つということのプレッシャーは大変なものだろう。しかも同じ道を歩むとなれば、相当の確執があっただろう事が想像できる。それを見事に克服して、しっかりした噺家になっている米團治という人に、心から、「がんばって~!」という拍手をしたが、きっと他の人にもそういう思いがあっただろう。

それにしても10年前に拝見してから余り容姿が変わってないように思えるのは気のせいか?

 

暑いから、、、、と渋っていた母も隣の席で同行した叔母と一緒に大笑い。通路を挟んで元ちぇちのお大尽I先生とH先生ご夫婦もいて、これ又大いに笑っておられた。笑うということはホントに良い。コレほど連続で大笑いすることは日常生活の中では余りないことだ。終わって外に出るとやや秋の気配の風が吹く。何だか身体が軽くなったような気がして周りを見ると、皆さん良い顔して三々五々談笑している。お見送りのこけ枝師匠と記念写真を撮る人も沢山いて和やかな空気はいつまでも続く。岡山から駆けつけてくれたMご夫妻ともどもご挨拶して車に乗り込む。

 

駅までMご夫婦をお乗せして二人のお婆ちゃんを送り届けてから、I先生宅での四十唱の合わせにと車を回す。少し遅れて付いたら既に先発隊は二重唱の練習で盛り上がっていた。全くの練習不足であえぎあえぎの参加だったが、まあ、声を出すと言うことは気持ちが良いことには違いない。

とはいえ、夫からの留守電で、「今夜は接待で夕食は不要」と入っていたのを聞いた途端どっと疲れが出て、そういえば昼ご飯も食べずに出たことを思い出し、一人で和食屋へ入り定食を食べる。流石にこういう所に一人で入るのは抵抗があったが、もうもう何の力も残って無くて、ボンヤリ、夕日を浴びてジョギングしている人を眺めながら、出て来た物を機械的に食べてそそくさと帰る。帰るときはこのお店行列が出来ていたなあ~。ものすご~く美味しいとも思えないけどねえ~。これがご時世なんだろう。外食ブーム健在なりだ。

帰宅してテレビの前に寝っ転がりニュースを見始めたまでは覚えがあるが、かなりの時間眠ったようだ。クスリを飲んで再びウトウトしながらテレビを眺めていたら夫が帰宅。どうもこちらの様子が何時もと違うと察してか、遠巻きにしてあまりあれこれと言わない。というご本人も明日は胃カメラだそうだ。やれやれ。

病と歌。

昨日の病院で思いがけない結果が出て、只今空中浮遊。

「膝が痛い」を診て貰ったら、他の所に石灰が沈着していて、それがなんでもそのお医者様によると、かつて見た経験がないほど大きい、という。これは痛かったでしょう!と言われて、確かに夜な夜な寝る前にどういう形で眠ろうかと七転八倒して痛みが少し和らいだところで眠るという毎日だったと告げると、よく我慢しましたねえ。などと言われる。

どうやら不要なカルシウムが外へ出て行かないで、骨にくっついているという事らしいが、帰宅して急ぎネットで調べると、ケッコウこの手の病気はあるようだ。全く思いがけない事で、周辺でもこんなの聞いたことがない。、、、分かっただけでも良かったが、しばらく薬で痛みを取るとのこと。お陰で夕べから今日にかけていつものイヤな痛みがかなり軽減されているのは有り難い。

が、レントゲンのあと撮ったMRIによれば、もしかしたら婦人科系の病気があるかも知れないと言われてしまう。その医師は専門ではないので、スグにどこかに行って下さいと言われ、俄に不安になる。あっちゃ~これは予期せぬ出来事だ。いやいやどちらも全く予期せぬ出来事だ。自分の身体の中って、心の中と同様本当に分からないもんだ。

ま、成るようにしか成らない。明日は日曜だし、明後日はシェイクスピアにシャンソンだ。病院に行ってる暇がない。お嬢はやれ行けそれ行けとうるさいが、今の今まで知らなかったことなんだから、今更慌ててもしょうがない。2,3日遅れても、ど~って事無いはずだ。、、、と思いつつ、イマイチ元気が出ないのも事実。仕事をしたり、家事をしたり、ちぇち関連をあれこれやっつけたりと、動いてはいるが頭のどこかにべたっと張り付く想いがある。この気分から解放されることは必要だろう。

 

今日やってきた歌仲間とつくずく話したことだが、歌い続けることの出来る幸せに、再び思いが行く。

さて、いつまで歌えることか。来週はCantimoで歌う予定だが、こないだまでのやる気が蓋をされてしまった感があるなあ~。難病と闘っている友人が、「近頃人と話す機会が少なくなって、虫歯が増えた」とメールが来たので、「有酸素運動だから、歌を歌ったらどう?」と出しておいたが、歌はかなりメンタルな部分が多い。歌う気持ちになるということがまずは大切だろう。

 

若者よ、いまの内に歌っておこうよ!

2012年8月24日 (金)

夏の終り。

ようやく少しずつ自分の時間が取り戻せそうな事態になってきた。明日はいよいよ二人の孫べえたちがご帰還だ。朝見送りに行ってバイバイの儀式が終われば溜まりに溜まったことを一気に片付けなくてはならない。

その溜まったものの筆頭が医者通いとは情けない。が、しっかり根本的なことをやっておかないと後悔しそうだから、イヤなことでもやると決めた。明日は駅からその病院に直行して予約を取る予定。でも電話ではその日の診察は午後2時半以降になるんだとか。神の手とか言われているお医者様はチョーご多忙で、なかなか診て貰えないらしい。やれやれ、これはこれでユーツなもんだ。

 

一昨日は夏休み最後のイベントで徳島の貸別荘へと出かけた。実を言うと私たち女どもは大反対。旅の最大の喜びは「のんびりくつろぎ」のはずが、そこではバーベキューとかなんとか自分たちでやらなくてはイケナイ。そんなのありい??と嫁りんと私で文句を言ったら、男どもは全て外食で良いというので、一応の折り合いが付いて出かけたのだが、、、、。

ナビの付いてない私の車は、先日来スマホのナビを頼りにドライブだ。初めはかなり疑っていた息子もまあ役に立ったのを認めたが、実は今日になってショップに行って確かめると音声の案内は簡単に設定できるんだった!今更遅いが一々助手席から携帯を眺めては解説する必要は無かったってことだ。

ということは今後は一人で運転していてもこのスマホナビで行けるって事だ。ラッキー!

 

で、最初に検索して尋ねたラーメンやさんは、行列が出来るという評判の店だったが、私には全くダメ。チビ二人も「犬のにおいがする~」とか言い始めて殆ど食べない。それほどの強烈な個性派ラーメン。いや~珍しいもの好きの息子はうまいうまいと食べていたが、アト全員がっかり。しかしお店は満員で、次から次へと人が入ってくるから、やっぱり評判のお店なんだろうなあ~。所変われば品変わる~~。やっぱりうどんが良いなあ~。

 

足りない食事を補うためスーパーに立ち寄りパンを買う。かんかん照りの猛暑だのに、突然雨が降ってきたりと不安定な天候。ま、泳いだり釣りをしたりには丁度良いかもと言いながら目的地に到着。二棟を借りてあったが、建物を取り囲む緑が多く雰囲気のある良いところ。建物はやや古いが悪くない。そこからスグ近いところに泳げる砂浜があり、その側では釣りも出来る。結局逃がすしかないフグや鰯が少し釣れただけだったが、まあ、遊べたとは言える。、、、多分2,3日連泊したら面白かっただろうなあ~。10時チェックアウトは朝早くから釣りをしていた息子にはきつかったようだ。眠いを連発して次に立ち寄った子ども科学館にあった「プラネタリウム」では50分間爆睡していた。、、、実は同じく私も前日眠れなかったお陰でここはさっぱり記憶にないほど寝ていた。なんたる親子。

まあ子ども達はホントに楽しんだ。この徳島県がやっている施設はとても良くできているし、大人も子どもも楽しめる「知育遊具」がいっぱいある。来年も来たいねえ~と言ったくらいだ。

そうそう、思いがけず水中ジェットコースターもあって、これがケッコウ面白い。今日も思い出し笑いをして息子に説明したが、大体嫁りんは声が小さい。子どもを叱るときも決して大声を上げないし、笑っても静かな笑いだ。子どもは父親似で、二人とも声が大きい、、、と思っていたが、このジェットコースターで、高いところから水の中に落ちるとき、彼女は未だかって聞いたことのない大声で絶叫したのだ!こっちはそれに驚いて、「ゆかりん、あんたそんな大声出るんだったの!?」と思わず聞いたくらいだ。照れ笑いしながら、「いや~だって、怖かったんです~」と答える彼女に今まで以上に親近感を持ったことだ。フフフ、こうして段々近くなるんだなあ~。この日の収穫だ。

全く期待せずに行ったが、今回の小旅行は大当たりだったなあ~。この施設だけでなく、お泊まりした周辺も良かった。今も、美しい海や砂浜の景色、浮かぶ島の周辺を飛び交う鳥の姿が浮かぶほどだ。夜ご飯は飲めない嫁りんの運転で町中へ繰り出せたしなあ~~。

 

これで全ての夏休み行事が終わったなあ~。

2012年8月19日 (日)

締め切り締め切り、ああ、締め切り!

短い原稿と、短歌の締め切りが同時にやってきて、それが手つかずで、短歌も12首の内あと1首で苦戦している。最近いつもこうだなあ~。もしかしたら少し欲が出て来たのかも知れないなあ~。ちょっとでも佳い物を、と考えているんだろう。それが邪魔をして歌そのものが詠めないでいるのだ。

 

実は今日は危ういところでうっかりミスから逃れることが出来た。重唱の合わせを2時からやることになっていたのに、全く頭から消えていた。勿論手帳にも書いてない。何かしらイヤな予感がして、その件で打ち合わせたときのメールを検索したところ、予感的中。まさしくアト40分で家を出なくてはならない事が分かる!、、、これは奇跡だ。

急いでシャワーを浴びて楽譜を探して(!)首にタオルを巻いて(!)脱兎ならぬ脱豚の如く飛び出した。その間余りにその曲から遠ざかっていたので、ユーチューブのショートカットでパバロッティのをデスクトップに残しておいたのを繰り返しかけながら部屋の中を走り回ったものだ。夫に夕方までに帰るから、と叫んで家を出てからあまりの暑さに、これは絶対水を買っていこうと決めて、ひとまずコンビニまで。メンバー全員のものも購入して駆けつけると、皆さん考えることは同じ。あちらこちらからアイスクリームやら飲み物が廻ってくる。やがて始めたは良いが、約1時間の練習がメチャクチャきついと感じられる。久しぶりに声を出すのは楽しいのだが、とにかく消耗している。早々に引き揚げて一人で買い物をして帰ろうかと思ったが、やっぱり母の事が気がかりで電話して誘ってみると待ってましたとばかり乗ってくるので、遠回りになるが意を決して迎えに行く。カラオケの練習をしていたというから、まあ、親子で同じような事をしてたんだねと笑い合う。

サティで買い物をし終わりさあ帰ろうかという段になって息子から電話。嫁りんの実家まで迎えに来てくれという。使い勝手の良いアチクシではある。

 

その一連の事が終わり夕食の時、チビ二人を楽しませる為、どっかに1泊で出かけるという話しが出た。お陰で締め切りよりも早くこちらを片付けなくてはならなくなった。すったもんだのあげく、ようやく1カ所予約を入れたが、ま、これが終わると我が家の夏も終わる事に、、、。最後のイベントを充実したものにしなくては。

 

ホントに、時間が足りない。

個性。

東京へ帰った孫べえが、さっぱり電話に出ない。母親がナントか喋らせようとするが、「やだ」の一言。今日で1週間になるが、全くその気がないらしい。あれ程濃密な時間を過ごしたにも関わらず、これは一体どうしたことか?と初めはかなり不思議だったが、その後別口が二人やってきて、もうもうてんやわんやで、それも気にならなくなっていた。

どれほどてんやわんやか。

昨日、自分が我が家に招待していたある家族を完全にすっぽかしてしまい、全員で温泉に行ってしまい、私と嫁りんは孫二人と格闘してたのがそれを証明している。ロンドン帰りのお嬢さんと両親を招き、お食事をと誘っておきながらその件が朝からぽ~んと抜けていた。前日までは記憶があったと思うのだが、、、、。温泉から上がり、やれやれと汗を拭き拭き携帯を見ると着信履歴が!あっちゃ~どうしよう!す~っかり忘れてた!とわあわあ言うと、確か計画には加担していたはずの夫と息子がしらばっくれて全てアチクシのせいにしてしまう。そりゃあまあ、一番罪が重いのはそうだけど、予定を聞いてから決めたんだから少しくらいは、、、、、なんて言っててもらちがあかないのでこちらから電話を入れてみるが、なかなか繋がらない。それもその筈、後で聞いたら揃ってレストランへお食事に出かけたらしい。ようやく繋がり、平謝りに謝って、お茶でも、、、ということになり、再度来て頂くことに。慌てて帰宅すると、「30分お待ちしました」と小さなメモが。いやはやいやはや申し訳ないの二乗だ!結局深夜1時半までお話ししてお帰り頂いたが、、、、ふ~っ。

こんなことで、日々追われていて、実際東京さの二歳のお坊ちゃまのことを気に病んでいる暇が無かったのだ。が、よくよく考えてみると、これがあの子の強烈な個性だ。何事にせよとても状況がよく分かっていて、反応の仕方が普通の子どもとチト違う様な気がする。娘の報告では、オモチャで一人遊びしながら、「みっちゃん、ないてるかなあ~」とか、「ばあば、ないてるかなあ~?」とか言ってるらしいのだが、いざ電話で話そうとすると嫌がるのだ。遂に今日は電話口で、「寂しいから?」と母親から聞かれて、「寂しいから」と答えていたなあ~。そこで、こっちも、「みっちゃんも寂しいから電話でお話ししない」と伝えて貰う。すると「了解」と言っているのが聞こえる。並んで座った人力車や、身体ごとぶつかってくる感触が甦るが、しばし我慢だ。

一方の息子の子ども達は二人ともあどけなさがまだたっぷり残っている。特に下の4歳の男の子は、感情線が豊かなんだろう、良く笑い、よく怒り、よく傷つき、よくはしゃぐ。感情の吐露が素直で分かり易い。6歳の女の子は好奇心が旺盛で、勇気もある。新しい事をやるとなると目をクリクリさせて楽しさ全開だ。

先日は白鳥動物園に連れて行ったが、そこで犬と猫のショーがあり、最後にワンちゃんの首に輪投げするというのに一番に手を挙げてチャッカリ賞品を貰っている。弟は尻込みして、こういうのは苦手だとこちらは全身で拒否。

動物園はこうして今夏二度も出かけたのだが、ここはよそと違って動物とふれ合うという変わった施設になっていて、そういえば蛇を首に巻かれてキャーキャー言ってた若い女性も居たなあ~。私は絶対無理だけど。

そうそうこの日はこのあと津田で釣りまでしたんだった!豆あじを50匹ほど釣って真っ赤に日焼けして帰ったが、実は一番興奮していたのは何を隠そうこのアチクシ。ただしもの凄い群だったから、網のほうが良かったといつまでも言い張っていたのもこのアチクシ。本来好きなんだろうがイマイチ根気が無くなっている。あの群に網を投げて一気に漁をしたい思ったほどだ。嫁りんが下ごしらえをやってくれて、料理はこちら。ちびっ子達は自分が取った魚たちだからか、どうも食欲が湧かないらしい。もっぱら大人達が海の幸を頂いたという訳だ。

 

、、、というような状況から、本日久しぶりに解放されて夫曰く、「何だか急に静かだ」。こちらも言われる前からやけに蝉の音がうるさいなあ~と思っていたところだった。

この子達がこれからどんな人生をやっていくんだろうか、、、、私はどこまで寄り添えるんだろうか、、、、誰か歌をやるって言う子がいないかなあ~?、、、興味が尽きない。

2012年8月16日 (木)

すこ~し空が秋の気配か、、、。

昨夜はミニ同窓会兼花火大会鑑賞会。個人の家ながら広々としたお庭にテーブルと椅子を出し、毎年恒例となったバーベキューをしながらのこの会は、総勢30名ほどで賑々しく行われた。

ところが、こちらはお迎えが来るという5時きっかりに表に出て待つこと約1時間。あまりの暇さに植木に水やりしたりその辺の掃除をしたりと所在ない。が、余りに来ないので、遂にしびれを切らして主宰者に電話してみると、間違いなく今日の行事で、既に始めているというではないか。気の毒なことにそこにいたM氏がわざわざお迎えに来てくれるとなって一安心。すると約束していた友人Tさんから電話で、16日だとばっかり思っていたとのこと。あっちゃ~私みたいな人が居るんだ!しっかり謝ってくれて、かえって申し訳ない程。いやいや、最近とみに物忘れが激しいのはお互い様ですわ。

結局予定から1時間半遅れて出発し、別の友人Mと一緒に現場に着いたら午後7時を過ぎていた。夕闇の迫る中をあちこちから声がかかり、「おお、スターはやっぱり最後にくるのか~」などと冷やかす声も。指定席へと案内して貰い駆けつけ3杯。しっかり食べてお喋りしてほどよく酔いが回ったころある男性がやって来て、「みっちゃん、背中が曲がってるように見えるのは、胸が重いから?」と来た。わっ!このごろ足が痛くてつい猫背になって居る私を思い返したが、「そうよ、その通り。」と答えてみると、「どれくらい重いか計らせてくれる?」と言って、「いやいやこれは僕が言うんじゃないよ。あの人達に聞いてくれと頼まれたんだから、、、」などと言い訳する。これって、完全セクハラじゃん!?と内心思いながら、じゃれ合っていると、別の女性から、「みっちゃん、どうしたの?膝が痛いの?」と言われる。そうなのよ。と答えるとその友人も最近手術をしたと言い、同病相憐れむのこころ。最後に現れると目立ってしまって、大いに観察されてしまったようだ。、、、でも、ホント、この頃姿勢が気になるんだよねえ。姿勢だけは自信があったんだけどね~~。グスン。

それぞれが何やら思いながら同じ空を見上げ、今度のは大きいとかこっちが派手だとか言ってしばし子どもに返る。花火そのものよりもこうして観ている風景が良いなあ~。なんだか涼しいし、山や田んぼの側でとっても静かだ。

メンバーが自分のお店の押し抜き寿司を差し入れてくれた物やら、家で採れたばかりの野菜などをお土産に貰って。帰りも送ってもらう。見物帰りの車が沢山出ていたが、今日のニュースでは同じ頃、同じような場所で事故があり、62歳の女性が横断歩道で亡くなったとか。紙一重だったかもねえと、同行した友人と眉をひそめたことだ。

 

今朝になって夫が冷蔵庫の中に入れてあった持ち帰りの野菜の一部をリンゴだと思ってかじったら、「ニンニクだった~!!」とわめいたが、ホント、見たこともない大きなニンニクで、切られた状態でビニールに入れてあったから、そりゃまあ、間違えてもおかしくないわなあ~。ククク。息子曰く、夫婦にコミュニケーションが無い証拠!だそうだ。まあ、それは認めるわなあ。いやはや。

 

終戦記念日の今日、母を伴って「高松空襲を語り継ぐ会」なるものに出かけたが、その時のアンケート用紙にアナタの年齢は?というおきまりの項目があって、それが80歳代までしか無かったので、母の為にあえて90歳と記入して○を付けたもんだ。この高齢社会、まして、戦争体験者ともなれば当然母クラスの人もいるだろうに、、、、。母の感想は、「良かった」の一言。それを代筆して帰ったが、にゃにゃんとNHKのテレビニュースに母がど真ん中でしっかり映っていたのにはおろろいた。それを電話で告げると、本人もびっくりしていたが、どれほどおばあさんに映っていたかを気にしている。「それなりにね」と答えておいたが、いやはやいやはや、、、。

今日は高校生も参加していて、ビッチリと埋まった会場で、6名ほどのパネリストの話しのあとでは活発な議論が交わされていた。全体で印象に残ったのは、「知らないことは罪だ」という言葉。確かにそうだろうなあ~と思いながらその言葉を胸の中で反芻していると年配の男性から、「戦争中は何も知らされてなかったんだ。知りたいと思っても知る事が出来なかったんだ。」という強い口調の発言が飛び出す。それを罪だと言われても、、、と続ける言葉を聞きながら、私はそれでも、それも罪かも知れないとぼんやり考えていた。

矢張りこういう機会にじっくり考えるのは良いことなんだろうし、他人の意見を聞くというのも大切なことだと思えた。

「戦争」「災害」どちらも無くならないし、いつ身近に起きるやもという危険をはらんでいる。人間には心休まることが永遠に無いのかもねえ。

2012年8月13日 (月)

刺激、その2。

昨日は坂出出身のプリマドンナ小濱妙美さんの「ハートフルコンサート」だった。吾が車も満杯の5人ででかけたが、会場で会った友人Kも同じく満杯で行ってくれていた。他にもいつもちぇちの公演に来て下さる方達とお会いしては旧交を温めることになる。遙か遠く徳島からも駆けつけてくれた人も居て、ホントはゆっくりお話ししたかったが同乗者を考えるとそうもいかず、そこそこにご挨拶をしてお別れしてしまう。

これらの人々が全て「良かった、声をかけて下さって有り難う」と口々に言って下さることに内心ホッとしている。猛暑の中、しかもお盆の最中多忙な中をよくぞ来て下さったと感謝しつつ、それとともにどんな感想を持たれたかが気になるところだった。勿論そうは言っても恐らくは大丈夫という思いがあってお誘いしたわけで、とにかく会場に行ってさえもらえれば絶対感動して貰えるのは分かっていた。

ソロは勿論、教え子達を交えてのオペラのワンシーンとか、ミュージカルの演技付き重唱など、バラエティに富んだ楽しい演奏会だった。このハートフルコンサートはその名の通り、いつも観客のことを考えているという点で、他を抜きんでていると言えるだろう。ほぼ満席の会場が盛り上がり、舞台を中心に全体が一つになったのを感じた。彼女はエンタテーナーそのものだ。そして、出身地をとても大切にするという点でも希有な存在だろう。「坂出音頭」なるものをなんと10番まで披露したが、客席から唱和する人も多く、一度も聴いたことのない私も歌詞カードを見ながら歌ってみた。中山晋平作曲、西条八十作詞というから凄い。他にも上を向いて歩こうや、水戸黄門の主題歌なども観客を巻き込んでラップやロックのリズムも取り入れ大いに楽しませた。

しかし、この大歌手にして、ミュージカル「サウンドオブミュージック」の中の「全ての山に登れ」を歌うとき、急に声がくぐもり、2階席から見ていた私の目には彼女の涙までもが見えた。彼女が今まで登ってきた多くの山を思うとき、私も思わずもらい泣きをしてしまった。ただ、そこが凡人と違うところだが、一瞬のその気持ちの崩れを振り向いた途端キッパリ切り捨て、おおらかに堂々と歌い上げることが出来たのは、流石だった。最後の最後でも生徒達を呼び入れつつ涙ぐんでおられたが、すでに母親の顔つきだった。ご自身でも、「人生半分を過ぎると涙もろくなって、、、失礼しました!」とコメントされていたが、泣くのは自然なことで、あの場合その涙の味をみんなで味わったということだろう。生徒さん達から熱いまなざしを受けて、後進の指導をハッキリと始めた五十うん歳。さまざまな想いが溢れ出たことだろう。

それにしてもあの曲数を全て暗譜、には正直おろろいた。どんな頭脳をしているのか?1曲2曲でピーピー言ってるのがホントに恥ずかしい。、、、この日又しても刺激を受けて、今度は歌がモーレツに歌いたくなった。

こうした刺激は求め続けなくてはならないなあ~。

 

 

帰りはちゃっかり八十場のところてんをみんなで食べて帰る。良い気持ちだったなあ~。

2012年8月12日 (日)

刺激。

又しても時間がなくてこの日記が手つかずだった。がこれは単に時間が無いというだけではなく、「書きたい」というエネルギーが湧かなかったということに、今日気付いた。

それは、毎年恒例になった短歌の夏の歌会に参加したことで、ある種の刺激を受けたことによるものだ。

「白紙に文字を連ねる」という行為は、創造であり、自分の思考をまとめるという作業だが、時には刺激を受けないとマンネリ化してしまう。

 

長く逗留していた娘親子が一昨日ようやく東京にお帰り遊ばして、ホッとしたのもつかの間、今日は夫が関空から、息子が成田から同じように帰宅して、一気に母親業と妻業復活。結局は一人で羽を伸ばすことも成らず、何時もなら絶対残る歌会の後の懇親会に参加出来ず、「たっぷり刺身を!」のご命令通り買い物をして帰宅する。おっそろしく酒豪の吾が家族。本日は控えめで缶ビール9本と、ワインボトル1本が空き、息子はその上日本酒と来た。従っておかずもそれなりに要るわけだ。

ま、二人とも無事帰還できてそれはメデタイ。お坊ちゃまの方は、ひどい下痢に見舞われて大変だったそうだが、夫は全くその気配なく、元気そのもの。綾小路君麻呂ではないが、「長生きしそう!!」

今日の一首に亡き夫がたった一度買ってくれた洋服を捨てられずにいるというのがあったが、わが夫は良く物を買ってくる。大きい声では言えないが、これがパチッと決まったためしがない。今日もブレスレットのど派手なのを頂いたが、5ミリほど合わない。派手派手のそれは、確かに舞台用にはいいだろうが、、、、「コレに合わせて痩せるから」と宣言したものの、、、、どうなることやら。ふ~っ。

 

 

このところ長距離を運転し続けていて、そのせいか、車での旅行をしたいとしきりに思う。先日も娘親子と松山の道後温泉に行く途中で今治のタオル美術館に立ち寄り、そこから道後まで行き1泊。翌日は松山市内を車でウロウロして、ロープウエイや買い物をし、夕方を待って砥部動物園に行く。そこで、暑さと動物のけだるいオーラによれよれになって2泊目のホテルに入る。この二日目は全くの行き当たりばったりで、スマホによるネット検索だ。お盆前で観光のピークではなかったらしいが、坊ちゃん風呂周辺は結構な人だった。それにしてはケッコウ早くホテルが取れた。そしてまだその上、なじみの砥部焼の窯元でいくつか購入し帰路に付いたが、又しても寄り道。「日本一集客する」ので有名な産直市場が今治にあるというのを思い出したお嬢の指示で再びスマホナビに従いつつ移動。、、、このスマホナビ。大したもんだ。これが無かったら、今度の旅は失敗だっただろう。これのお陰で知らない土地を行ったり来たり。車内での充電器も以前の高知旅行の時に調達済みだったから、何の心配もなくナビの検索が出来る。いや~便利になったもんだ。

しかし、この日相当走った。距離を計ってないが凄いもんだと思う。少しでも眠気が来たら、いち早くそうと察した娘がこちらの首と言わず背中と言わず、手を回してホッペまでつねってくる。母親モード全開だ。まあお陰で無事帰れたのかも知れないが。な~んてね。

膝は痛いが、この調子であちこち行けるのは有り難い。、、、にしても、痛いなあ~。今日の歌会の途中膝を撫で撫でしていたら、「痛いの?」とお隣のS女史が聞いてくる。痛くて痛くて、、、と顔をゆがめると大いに同情してくれたが、、、、。

今日のアチクシの歌会に出した歌は、表現不足で恐らくは皆さんには共感して貰えないだろうと思ったが、予想通りの歌評だった。

「あはれあはれ動物園の象や猿ふるさと遠くわが孫の前」

駄作ではあるが、これでも一応あれこれ推敲した結果のものだ。にしても駄作だなあ。

動物を孫にいちいち見せながらも、その動物たちに憐れを禁じ得なかったというのがテーマだったが、、、。暑さのせいもあっただろうが、決して活発とは言えない彼らの動き。寂しげな目やヒステリックな雄叫びを聞くと、せっかく連れて行った、しかもあんなにも遠い動物園だのに、とっとと帰りたくなった。象にとっては広いとは言い難いスペースでその身を持て余すかのようにごろんごろんと寝転がっていたのはどうにもやりきれなさを覚えた。実際我々は一巡して速攻帰路に付いたのだった。お嬢曰く、「なんなら、日本中から動物園なんか無くなれば良いのに」。「今時だからどんな風にしても教えることは出来るのにねえ~」、、、行く前はお互い張り切っていたのにねえ~。

たった2歳の子に何が分かるかと思ったが、ホテルに帰り動物たちがどうやってあの動物園に来たのかという、経緯を話して聞かせると、黙って涙ぐんだのには驚いた。娘に言うと、「当たり前よ。ポニョやもののけ姫を見ても泣く子なんだから。」と言う。

人間は他者の命を頂いて生きている存在だ。食べるという意味だけでなく、鑑賞したり、毛皮にしたり、ペットにしたり。その全てを認識しつつ目をそらさずに生きて行かなくてはならない。

あるペット屋さんに、「この犬、無料です。」とゲージに張り紙をしていたのを見たことがあるが、それを見て可哀想にと思うのが人間の傲慢ではないのか。その犬は自分が幾らの値打ちがあるのか知るわけもないし、高ければ幸せとも言えないだろう。

いろいろ考えてくると、人間て如何にも業の深い生き物だなあ~。

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