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2012年6月16日 (土)

現実、非現実。

いつになく身体を休めて=足も休めていたが、これが落ち着かないことこの上ない。あまり動かないで仕事をしようと、店の片付けをチマチマと始める。医師の薦めに従ってサポーターを装着。数時間痛み無く動けたのは漢方薬も効いてきたのか。明日は結婚式に参列の古い友人がヘアーメイクにやってくる。着物を着る予定だったが、どうやら雨。断念するらしい連絡を受けたが、いずれにしても久しぶりにやってくるそのTさんの為にもとちょいと頑張った。気温が高かったのか汗びっちょり。最近買ったスチームが出る掃除機で気になっていたところもやってみる。「又掃除機?」と母に呆れられたが、この小さな道具はなかなかに優れもの。何より、掃除をする気持ちにさせてくれるから良い。

そのTさんは私より2歳若いくらいだが、定年後も働いている。最近空き巣狙いにやられて、ごっそり着物を盗られ、お茶道具やら掛け軸など全て無くなったという。全く怖い世の中だ。どこで誰に見張られているか知れた物じゃない。昔昔は玄関を開けっ放しで出かけることなんかざらにあったが、最近ではうっかり鍵を持たずに先に出て、帰宅して入ろうと思うとがっちりどこからも入れないという事件が何度も起きる。

といいつつついこないだは、鍵で中に入ろうとしたら夫が鍵をかけ忘れて出かけていて、なんかドキッとしてしまう。念のため包丁を抱えて奥の部屋の探索をしたくらいだ。この時は妻の温情で糾弾せずに済ませたが、2,3日経ってから冗談で「こないだこういう事があったから、裏に誰か住んでるカモよ~」と冷やかしてみた。最近欠点を指摘されると逆ギレすることがあるから要注意だ。男って年齢と共に神経質になるのかなあ~?ま、うちの場合だけかも。

 

現実のこういうことをしばし忘れさせてくれた昨日の映画、あの「プリティ・ウーマン」が仕事をしていても時々思い出されてにんまりしてしまう。ああいう軽いのが時々やけに良いなあ~。あの映画を映画館で見たときの一番の印象は、オペラ「椿姫」を見に、自家用機で出かけるシーンだった。街角に立つ娼婦が初めてオペラを見て感動の余り涙する、、、というこの下り。改めて昨日見ると、随分押さえた演出だったのに驚いた。最初に見てから段々自分の中でふくらませていたんだろうか?と思うくらいだった。印象とはコレほど違うものなんだろうが、、、。よくよくそのジーンを見ていると、確かに彼女は最初のはすっぱなだけの女から、徐々に舞台に集中し、彼女の本来持っている感性があらわになってくる。その流れは同じなんだが、、、。

ヴィオレッタが好きな人の父親から別れてくれと迫られる場面など、自分の事のように動揺しているのが分かる。彼のためについた嘘をそれと知ったアルフレードが謝罪に駆けつけるラストでは、声も出ないほどの感動で涙がにじむ、、、、という展開。私の印象では、もっと激しく彼女が表現していたものと思っていたが、、、、それは、この映画全体がもたらした視聴者の感情を増幅させるというテクニックだったのか。オペラの場面と現実の彼女たちを交互に映し出すことで、観ている方は二重に感情が高ぶる仕掛け。それをより効果的にしているのが、アリアだろう。あの音楽の見事さがこのシーンを最高に印象づけるものとしている。

余り同じ映画を二度観ると言うことをしないが、こういう事があると、別な面白さがあると思える。きっと読書も同じ。、、でもねえ。それにしては人生が短すぎるなあ~。

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