時は流れる。川を流れる病葉のごと、、、、。
どっかで聞いたような言葉だが、まさしくその通り、と言いたいほどの時の流れだ。生き生きと息づいていたはずのその「時」は振り返ってみると、記憶の彼方、遠い、実時間よりも遠いと感じてしまう。ほんの何週間、いや何日か前、いやいやほんの数時間前の事でもそうした感慨に襲われる。
今回の上京は足の調子がイマイチというのもあって、いつもより尚更に上京自体が現実なのかどうなのかと思ってしまうほどのものだった。夫に付き合い目黒のホテル側にある美術館に行っても、その道中ほんの数分が辛いし、館内を歩くのも辛い。結局は早々にタクシーで婿殿に連れ帰って貰い、マンションで温和しくしているほか無い有様。まあ、孫べえの顔を見ているだけで癒されたが、、。考えてみると上京するたんびに体調が崩れている。いや、体調がすぐれないときに限って上京する羽目になると言った方が良いだろう。入院しないだけましだったかも。やれやれ。
今回はお嬢の親友が訪ねてきてくれて会うことが出来たが、話しを聞けば聞くほど都会での生活は大変だ。まずは物価が高いし、安心できないものも多い。明日の夕飯の食材を気前よく父親が買ってあげると言うのでお嬢がいつになく張り切ってスーパーを走り回り、それでもこちらで買うほどではないにも関わらず2万というお金が簡単に消えていく。若い母親達は頑張って節約にコレ努めてはいるが、どんどん成長していく子ども達を抱え、これからに不安を覚えているのも事実だ。正直、おばばは大変だけど一緒に暮らせばその分楽にはなるなあ~。わが子達もしっかり吾が両親に見て貰ったしねえ~。核家族が得るものと失うものを考える時、こういう時代もねえ~どうだかね~、、、。
かなり出不精になってしまったお嬢が心配で、あたしゃ殆ど無理矢理のように横浜のホテルに誘った。レンタカーで婿殿が送り迎えしてくれての楽ちん移動だったから行けたが、結果的には行って正解。孫は喜ぶし、お嬢も少しだけ日常から離れることが出来て、若さが戻った感もある。帰りには川崎まで電車で移動して大きなショッピングモールに行くと言いだした。こっちはどこでも何でも良いという感じだったが、付き合ったもんだ。、、、ところが、ホテルを出て電車に乗った途端、「あっ!携帯忘れた!」と叫んだのは勿論アチクシ。お嬢は怒りを通り越してあきれ顔のあっぱ顔。次の駅で引き返すと言うのをそれをやると全てのプランが変わるから止めてと言う。仕方なく降りたところでホテルに電話をかけさせると、「お母さん、携帯はあったけど、何か衣類もあるから一緒に送るって言ってるわよ!」と来た。「そんな分けない、それは私のじゃないから。」と言えば、「そんな分けない分けない。お母さんに決まってる。」と言うので「じゃあ、送ってくるのを楽しみに待とうじゃないの!」と言い合って居たが、今日になって送ってくれた荷物の中には、しっかりお嬢のものが入っていた!「ふんっ。」てなもんだ。が、夫に言わせると、「よくもまあこの親子は!」てことらしい。ふ~っ。
しかしこのホテル。メチャクチャサービスが良くて、従業員の応対も素晴らしく気持ちが良い。うっかり禁煙ルームを頼み忘れていたが、気持ちよく変更してくれて、やれ毛布だ、ランプだという注文も部屋まで運んでくれるし、サイコーだったのは夕食。20階くらいの高い位置にあるレストランからは夜景が見渡せて、目の前で厚切りのステーキを焼いてくれる。眠っていたチビ助の為に再度わざわざ肉にアルコールをかけて燃やすというパフォーマンスまでやってくれる。どうやらかなりのキャリアらしいシェフの凛々しい姿も素敵だった。帰らなくてはならない婿殿はアルコールも飲めず気の毒だったが、お味は結構な物だった。
実は、ネットで見つけておいたこのプランは、信じられない程のお安いお値段で、全く期待してなかったのだが、これには大感激。これは今後もリピートありだなあ~。
どうやら自宅に帰った孫べえは、ドアの隙間を覗いては、「みっちゃん」を連発して探しているらしい。く~っ。考えないようにしなくてはやりきれない。
水戸の孫達とも今日は電話で話したが、順調にいたずら好きになってきている。さすが吾が孫達だ。こうでなくちゃ!!そうかと思えば「みっちゃん、夏に帰ったらね、足を踏んで上げるからね。」な~んて憎いことを言う。
、、、、孫ねえ~。