しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん。
しとしと降る雨の音に混じって、心細げな虫の声がりり~んりり~んと聞こえてくる。深まる秋とその後に続く厳しい季節を連想させる、もの悲しげな音色。時折無粋な車の音がその静寂を破るが、過ぎてしまえば、再び静寂が。こうしてキーボードを打つ音も、車に負けない無粋な音だ。今回ちょっと音が大きく出過ぎるのを買ってしまったようだ。
本日、長い演奏会に出かけ、第一部は3時間以上が休憩無しで進行したのには驚いた。いろいろな演奏会などに出かけたが、ここまで休憩無しというのは初めてだった。ちょいとお尻が痛くなったのは、自分のせいだろうが、、、。
源氏物語絵巻、がテーマとあらば、そりゃあ長くなるわなあ~。あれでも脚本を書いた人は短いくらいに思われただろう。それほど、源氏物語は内容が濃くてカットしては意味が無くなる部分が多いだろう。しかし、勇気があるなあ。
会場でバッタリ会ったのは、出演者Yさんの夫Uくん。ミュージカル時代の若き仲間だ。ナント今日はその二人の間に生まれた3人のお子ちゃま達もばっちり出ていたのだ。まあ、団内恋愛でお互い好きな事が同じという夫婦だから、子どもさん達がそうなるのも分かるというものだ。お兄ちゃんのきっちり見得を切った役者振りは、おおお、将来は君も舞台人か?と思わせるしっかり具合だった。母親のYさんが、自分の事より子ども達が気になってるような仕草もほほえましくて、一人笑って見たことだ。
チラシの挟み込みをして貰ったため、彼もそれを見てくれていて、必ず暮れには行きますと約束してくれた。
この団体もアマチュアの人が多い。特にその子どもや他にも沢山いた子どもたちに至っては、初めて舞台を踏んでいるんだから、動きも何もかもが充分ではない。けれど、一生懸命さは、必ず観客に伝わる。そのけなげさは、見る人の心に柔らかな光を投げかける。今日まで、どれほどの努力を重ねたことだろう。あそこまで出来る様になるまでに何度泣いたことだろう。、、、色んな事が見えてくる。
もしかしたら舞台とは、子ども時代に置き忘れた、「一生懸命」を思い出すためのものかも知れない。我々の団体にとっても同じ事が言える。一生懸命にやることしか、お客様への感謝を表す手段がない。我々の為にお金を払い、時間を使いお越し頂く人たちに、お礼の気持ちをお伝えするのは、懸命な練習以外には無い。
2ヶ月を切った今、何をすべきか。自分自身、しっかり座り直さなくてはならないと改めて思った。
他の公演を観るのも大いなる勉強だ。
ホールの外は大分雨が降ったようだ。何しろ4時間半そこに居た計算になる。天気も変わったんだ。屋島大橋から眺める海は、黄昏れて美しかったなあ~。
« 情熱。 | トップページ | 睡眠不足だ~。。。。。。。。。。 »
コメント