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2011年9月25日 (日)

幸せな人生。

先日58歳の若さで逝ってしまった人の奥さんAさんが来店された。全く詳しいことは知らなかったが、その臨終の模様など聞かされて、改めて哀しみに襲われた。家族みんなで最後まで出来るだけのことをして送ったようだが、まるで映画の一シーンのような息の引き取り方だったという。ベッドに横たわり息の乱れる父親の両側に二人のお嬢さんが添い寝をする形で、父親の顔の側、昔の思い出話をあれこれ交わしている中、その時は来たという。Aさんは娘さんに言われて初めて息のないことに気が付いたようだ。逝き方としてはある意味最高の状態だったかも知れない。きっと娘さん達の幼い頃に、彼も思いを馳せながらだったに違いないのだ。素晴らしい家族に囲まれて、大切にされて、、、、、でも、若すぎる死だった。

Aさんが入ってくるなり、店先に貼ってある公演のチラシを見ていて、二日目の公演が、「うちの主人の誕生日だったわ!」と言う。この夫婦は彼らが独身の頃から知っていて、浅からぬ付き合いがあったが、誕生日までは知らなかった。「行こうかな~」とぼそっとつぶやく彼女に、「是非写真を持って来てね」と私。「うん、そうするわ」と彼女。言いながら二人とも泣いている。彼らはよく二人揃って来てくれていたのだ。

癌の治療は最新のをやろうとしたらしい。神戸にある病院では、自分の細胞を培養して免疫力を高めた物を再度注入するという治療法をやっているんだそうだ。この話しは他の人からも聞いたことがあるが、ピタッとはまって助かったというのは、私はまだ聞いたことがない。何とか治療法が確立されればいいけど、先は遠い感じだなあ。

たまたま昨夜テレビで「私の中のあなた」というタイトルの洋画を半分くらい見たが、それも癌の治療を巡る人間の闘いが描かれていた。娘を癌で亡くす母親が、それを受け入れられず家族の中で孤立していくというものだったが、そりゃあなかなか受け入れられないだろう。いくら苦痛で弱り果てた本人から、「もう良いの」と言われても、簡単には行かないだろう。

 

あのお方も精密検査でひっかっかったというのが風の便りで届いたが、精密検査の結果が何事も無ければ良いが、、、。別の友人で、あと数年と宣告されるかもしれない人がいて随分落ち込んでいたが、、、、、周辺にこういう話しが多くなってきた。同窓会に行けば、1年の間に4人も亡くなっていたり、、、、、全く遠い先ではない感じ。

今日ご来店の88歳のご婦人が、「もうもう一杯やることをやっておいて、これ以上は出来ません、という所までやって悔いのない人生を送らなくてはいけませんよ。明日どうなるか分かりませんから。」と言われたが、確かにそうだ。その方の場合は、大病もされていて、やりたいことがあっても体力が無く、歩くのもままならなくなってきて、うちへも送迎が必要な状態だからで説得力のあるお言葉だ。

 

夕方母を伴い、100円ショップに行って何を買ったか。3倍の拡大鏡だ。いままで2倍のを使っていたが、小さい字を見るのが苦痛どころか写真すら全く見えなくなってきたからだ。折角友人が「天竜川下り」に行ったときの写真を持って来てくれたのに、さっぱり自分がどこに居るかさえ見えないので、仕方なくだった。、、、でも、かければまだ見えることを喜ぼう。そう、膝の手術後も、こうして歩けていることを喜ぼう。なかなか覚えられなくなってきていても、こうして歌えることを喜ぼう。ダイエットしつつも、美味しいと食べられることを喜ぼう。遠く離れていても、子どもが孫が、私を慕ってくれていることを喜ぼう。弱ったとはいえ、こうして我が車に乗り込んでくる母がいる事を喜ぼう。、、、、あれもこれも泣きたくなるほど、しあわせだ。

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