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2011年9月29日 (木)

終わりと始まりと、、、。

連日連夜公演のために奔走している。勿論仕事もやってるで~、と友人にメール。「信じられない」との返事が来るが、私自身信じられないこのテンションの高さはどうだ。今日もマスコミにある依頼に出かけたり、、、。

こんな中、裏の2階の部屋に、布団という布団を乾燥のため全部出っぱなし状態だったが、それを片付けようとしても全部は出来ず、夕食時に夫に愚痴る。「もうエネルギー切れで全部出来なかった!」と言うと、敵もさるもの、「いっぺんにすることない」、、、、そうくるか。「そりゃあそうだけど、、、。」と闘いを即刻諦めたところに、一人暮らしの友人Tから電話がかかる。「今岡山から帰ったんだけど、どんなに探しても家の鍵がないから今晩泊めて!」おおお~~あれは神の啓示だったか!?もし裏を何も片付けてなかったら、ピアノの部屋か玄関の部屋という条件の悪い部屋に寝て貰わなくてはならないところだった。「勿論良いわよ!」とアルコールが入っていたので迎えには行けないが、彼女が到着までの間に夜具を整えて深夜の訪問者を招き入れる。夕方セリフの練習をやった後で、この時点で疲労はピークに達していたが、久しぶりのこととて、積もる話しもありいので、ついついビールだワインだつまみだとなる。

シャワーを浴びて、Tにお休みを言ってから、午前1時半という時間に再びパソコンに向かう私を見て彼女はあきれ顔。「信じられない」だそうだ。そうだよなあ~。自分でも信じられないよ~。

翌日の今日、彼女を送って家の周りを一緒に探索したが、キーは矢張り出てこない。じゃあ警察だと近くの署まで届けに行き、我が家まで再度連れ帰ろうとしたが、途中舞台用の衣装の小物を物色するためホームセンターに立ち寄ることに。で、思いついてそこの鍵やさんに事情を言ってみると、案外簡単に家の鍵を開けて貰えることが分かる。数千円、もしくはキーの取り替えで1万円くらいだというので、結局彼女はそれを選択。急ぎとって返すとその技術者が既に待っている。ドライバーみたいな物を使って試みるも、最近の錠前はロックがかかっていて、簡単には開かないんだそうだ。が、ドアではなく、大きなガラス戸の方をちょいちょいとドライバーでいじったら、にゃんと、30秒もかからないくらいでスルスルッと開いてしまった。「ありゃ~、これはちょっと危なかったわねえ~」と私が言えば、本職の彼もかなり心配してくれている。気を付けた方が良いですよ~、との置き土産を言い置いて5千円なりを受け取ってさっさと帰って行った。その間、ものの5分。はあ~っ!

しかしまあ、これで一件落着とばかり、「おうどん奢るから」という彼女の言葉に甘えて近くの美味しいと評判だといううどん屋さんへ。セルフのそのお店で、Tは大きな声で、「二人一緒ねえ!」と叫んだは良いが、その直後、「わあ!お財布が無い!忘れた!」と来る。お盆を持って移動中だったアチクシ、慌ててとって返し二人分を支払う。ゲラゲラ笑いながら食べるおうどんは倍ほど美味しかった!口では、「悪い悪い」を連発しつつ、古い友人のこと。お互い笑いが止まらない。、、、年取ると芸が増えると言うけどねえ~。

 

10時過ぎ、練習を終えて帰ろうとしたらそのTからメール。「本日は、大変お世話になりました。これからもどうぞよろしくお願い致しまする。」とあり、思わず思い出し笑い。いやはやいやはや、、、、。

 

かくして我々は年を重ね、芸を増やし、確実にある地点に向かっている。そのように、このように、一見若者と同じような活動をしているかに見えるが、裏側はかなりやばいのだ。、、、、それを充分に理解してくれる若者によって、ちぇち丸は大海原をこぎ出している。

前回の「こうもり」で、自分自身は「終わり」を実感したが、どうやら完全に終わらせては貰えないと分かってからは、覚悟を決めて自分を鼓舞してきた。そしてここにきて、いわゆる引き継ぎという作業が軌道に乗り始めたことを実感できるようになった。これは素敵なことだ。と思う。私がいつまでも居ると思わずにやっていこうと言う新会長の言葉に、私が一番救われている。、、、どうか、みんながそうして新しいちぇちを創り上げていって欲しい。形なんて、ホントはどうでも良いことだ。メンバーの一人一人みんなの居場所としてのちぇちがこれからも存続し続けて貰えたら、、、、大それた事をやってきたが、いや、又してもやろうとしているが、個人的な感想を言えば、「みんながある時、懸命に生きた証」としてのちぇちの活動の一環に他ならない。

普通の主婦が、OLが、会社員が、全精力を傾けて一つの目標に向かっていく。「火事場の馬鹿力」的なエネルギーの爆発によって公演が成功するのだ。もしこういうことに出会わなければ、全く違った人生になったであろう程の影響力が「落語ペラ」にはあってほしい。

年老いて、自分の辿った道を振り返るとき、その道の真ん中で燦然と輝いているのがちぇちの公演であって欲しいなあ~なんてこと思うのが、そもそも年取った証拠だ。

さ、3時までには寝るとしよう。朝は必ずやってくる。

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