午前中の仕事を終え、夫を送りがてらコンサート会場へ行った、つもり。
駐車場へ入れ、いつもに似合わず早く来すぎたからと6階のレストランでお茶。いつの間にか経営が変わったのか、フリードリンクになっていて、アイスコーヒーとグレープフルーツジュースを飲む。
外を眺めると瀬戸内海は如何にも「夏」というに相応しく晴れ渡っている。「い」の字の雲が段々崩れていくのを眺めながら、なんとなく胸騒ぎ。大体時間に余裕を持たないで動き回る私が、たまにこうしてゆっくりすると必ずやってくる胸騒ぎだが、今日のはどっかで、「アタリ!」の予感が。
もぞもぞとチケットを取り出してみると、「あっちゃ~!ホールが違う!」やっぱりねえ。大ホールは大ホールでも大ホール違い。もしこのホールだったら、いくらなんでもあんなに駐車場が空いてる訳がない。なんか変だと思ったんだ。
で、そこからの歴史民俗資料館までの近道を思い出して最短コースで車を出しに行く。これは成功!
本命の場所に行って見れば案の定何時もの駐車場は地下2階まで満杯。仕方なく多目的広場の方へと車を回す。そこも地下2階まで行かなくては停められない。そうだよねえ~。これが普通だよねえ~。
急いでエレベーターに乗り込んだら後ろからEご夫妻が。「あら~お久しぶり~」となる。エスカレーターの上下で話しながら入場すると、又しても「お久しぶり」の方々にお会いする。このところお疲れ気味のアチクシは、万一を考えて最上階の隅っこで安眠できる場所を選ぶ。これが大正解。位置的には全体が良く見渡せて、声もよく聞こえる。今日は3階まで結構人が入っている。これだけ入ると歌う方も歌いがいがアルだろうなあ~。昔ちぇちで歌っていた人の顔も見える。
合唱は余り好きな方ではないが、この合唱団はひと味違うとかねてから思っていた。50人ほどのメンバーの声が美しいし、衣装のセンスも良い。歴史のある合唱団で、Aさんといいう指揮者にはちぇちも振って貰ったことがある。折り目正しいお人柄そのままの演奏振りだった。選曲の中に宮沢賢治の「アメニモマケズ、、、」が2パターンで入っていたが、それについてこのAさんがパンフにコメントを寄せていたのが印象的だった。なんでもこの選曲は311の震災よりず~っと前に企画されていたらしい。が、図らずも今度の大震災で、賢治のイーハトーヴが壊滅した。まるでそのレクイエムのようにこの歌を歌うこととなったというのだ。、、、そして、今日の為に神奈川県からMさんという女性が招かれ、この詩を方言のイントネーションで朗読された。これが、私にとっては本日最も心が動いた時間だった。声の調子と良い、東北弁のイントネーションといい、おそらくは何度もこういう場所で経験されてきているのだろうと思わせる心のこもった朗読。勿論ご出身が岩手県花巻市だからというのもあるだろうが、ホントに素晴らしいものだった。もしかしたら、私の好きな朗読をするTさんと会場でバッタリお会いしたのは、これがお目当てだったのかなあ。
最近は下りるときはなるべくエレベーターを利用しているが、又その中で、さっき間違えて行ってしまったホールの館長さんご夫妻に出くわすも、流石に恥ずかしくて間違えたとは言えず。ホールの企画の情報を頂いてお別れする。
帰り道のエスカレーターに乗ると雑踏の外れから大きな声で、「ミチコさ~ん」と叫ぶ人が居る。目がよく見えないがそれは間違いなく先日のチャリティコンサートで一緒だったMさん。「先日はお疲れ様~」とお互い叫んでお別れとなる。、、、いやはやいやはや、高松はすぐこういうこととなる。一応化粧して出かけて正解。ふ~っ。
せっかくココまで来たんだからと、駅までJRの切符を取りに行こうとしたが、横断歩道を渡り始めて気がついた。予約ナンバーをプリントアウトした物を忘れてきてる!横断歩道の真ん中から人にぶつかりそうになりながら踵を返して駐車場へと舞い戻る。ぼーっとした頭で、よくぞ間違えずに置いたところまで帰れたもんだ。
余りに頭が痛いし肩が凝っているので、サティに寄り道をしてわざわざ買ったものをそこの冷蔵庫まで入れてマッサージ店に行ってみたが、ナント履き物がずらり。これは相当待たされると思って結局は冷蔵庫まで逆戻り。、、、あたしゃ一体何してるんだ。
帰るや否や台本だ。時間をおくとあれこれ訂正すべき箇所も出てきて終わりがない。ま、とりあえず明日だ。