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2011年6月 3日 (金)

You Raise Me Upといろはにほへと

今回歌う事になっている、You Raise Me Up の歌詞の内容は訳の一つがこういうものだ。

ああ、打ちひしがれ、疲れきったとき
もしも困難がおとずれ
心に重荷を負ったとしても
じっとここで静かに待つ
あなたがやって来てしばらく座ってくれるまで

あなたが力づけてくれるから、
山の頂に立つこともできる
あなたが力づけてくれるから、
嵐の海もわたることができる
あなたの力を借りれば、私は強くなれる
あなたが力づけてくれるから、
ひとりでできないこともできる

飢えのない人生などない
気ぜわしい胸の鼓動はひどく乱れている
でもあなたが来て、私が奇跡に満たされるとき
時に永遠をかいま見たと思うほどになる

 

私は知らなかったが、若い人の間では人気の歌らしい。結婚式でもよくかかるそうだが、その場合は特別な人を対象に考えてのことだろうと思う。メロディーもきれいでなじみやすく、耳に心地よい。、、、、こういう「あなた」になりたいと思うなあ。でもそれは、仏門にでも入らなければ無理かも知れない。傷ついた人を癒すことが出来るなんてこと、そう簡単ではない。せいぜい聞く位のものだろう。

仏門といえば、以前短歌に「いろはにほへと、、」を詠んだ人が居て、面白いなあと思った事がある。この「いろは、、、」は若い頃は単なるABCと同じかと思っていたが、内容が大変に深いものだと分かってからはこれを考えた人は凄い人だと感心したものだ。

いろはにほへと ちりぬるを(色は匂へど 散りぬるを)=香りよく色美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう。

わかよたれそ つねならむ (我が世誰そ 常ならむ)=この世に生きる私たちとて、いつまでも生き続けられるものではない。

うゐのおくやま けふこえて (有為の奥山 今日越えて)=この無常の、有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて

あさきゆめみし ゑひもせず (浅き夢見じ 酔ひもせず)

=悟りの世界に至れば、もはや儚い夢を見ることなく、現象の仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である。

色即是空。すべては、自分も世界も、存在しない。存在するように見えているのは錯覚。愛と憎しみ、幸福と不幸、そんな対立など初めから実体がないことを悟って、対立を超越したとき、人はまわりを慈悲で満たし、心と世界が極楽になれるということ。

キリスト教でもこの「慈悲」という言葉が出てくるが、人の生き方を煎じ詰めれば最後はここに来るのかも知れない。

シェイクスピアでも、「全ては夢のようなもので出来ている」と言葉は違っても「色即是空」と同じ事をうたっている。

万葉和歌にもそれをそのまま歌っているのがあるくらいだから、新しい思想でもなんでもない。

けれど、それを現実のものとして、自分に当てはめて生きていくのはなかなかに難しい。難しいから永永と繰り返し形を変えてこの思想が世の中を巡っているのかも知れない。

時々瀬戸内寂聴のように仏門に入ることを夢見るなあ~、、、おっと夢は大乗仏教では、御法度だったか!?

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