日常の中の衝撃。
今日はチャリティコンサートに向けてのピアノ合わせ。最初からとは違う展開になって、曲数が多く少し戸惑い気味だが、ここに来ては頑張るしかない。このチョー多忙な中で必死に時間を捻出して自主練もしているが、それもこれも来て頂くお客様に、出来はともかく努力の結果は見て頂きたいが為。入場料は確かに義援金として全額寄付だが、そこまで足を運んできて下さるお客様の労力と時間を考えると精一杯やらなくてはと緊張している。明らかにいつもの演奏会とは気持ちが違う。何も出来ない私でも、こうしたことで少しでもお役に立てればと真剣に思っている。、、、こうした思いに今日も早速応えて下さる方がいて、チケットをご自分のとお友達のをわざわざ買いに来てくださった。こういう方々に背中を押されて前にと進んで行けている感じだ。今度が最後の舞台かも知れないと、昨日も友人に言って笑われたが、冗談ではない。65歳。決して若くない年齢。周りを見回してもこの年齢まで舞台でソロをやっている人がそう多くはない。どこに行っても最年長だ。声は無くなる。ある日突然なのか、じわじわなのか。我と我が身を観察中だ。
実際、よく寝てよく食べて、美しいものを見て優雅に暮らして初めて歌えるはずが、娘親子の思いがけない逗留で自分の健康管理どころではない。今もこうしてパソコンをしているところを、紐につながれて家の中を散歩しているチビ助が邪魔をしにやってくる。パソコン周りはとかく危ないものが多く、コードなんかをオモチャにするから気が気でない。母親は、歩くのが速くなった、とか、今初めて階段を上った!とか一々興奮しては報告するが、あたしゃ今忙しいんだ、とつれない返事。とにかく集中出来ない。内心では、おお、凄い!1歳過ぎたばかりでこんなに歩けたのか?とか、階段?ちょいと早すぎるのでは?などと思ってはいるが、そこに関わっているとだら~っとその世界にはまり込んでしまうから、距離を置くことにしている。、、、距離ねえ~。どうやらもうすぐ一度東京に戻ることを決めたようだが、このチビ助と駅で別れるのはちょいと辛いかもねえ。なついてなついて、私の夢にまで出てくるからなあ~。今日なんか、抱っこしていてふと息子の小さい時を思い出した。突然息子の仕草とかがフラッシュバックして、懐かしさがこみ上げたのだ。
多忙なときは色んな事が起きるもので、コンサートの前には姪の結婚式。後にはCantiamoと一日おき。その後には父の法要が控えている。どうしてこうなるの?ってかんじだ。こうやってじたばたしながら私の人生は終わっていくんだろう。
先日のこと。予約のお客様が来店された。何時ものようにお迎えしたら、その方は棒立ちのまま、「先生、あの孫が死んだんです!」とはき出すように言われる。聞き間違いかと思い、「えっ?」と返すと、次々と信じられない言葉が出てくる。全くニュースも知らなかったが、JRの踏切で遮断機が下りている中へ入っての事故だったようで、殆ど即死状態だったとか。あまりのことに言葉も出ない。以前から良く出来たお孫さんで、真面目に大学に通うこの方のご家族の自慢の種だった。身体の弱いお母さんを気遣ってゴミ出しをしたり妹さん達の面倒を見たりと、ホントに家のことを良くやっていた。享年19歳とは、余りにむごい。ご家族の無念さを思うと何とも言えない。
こうした事故は時々ニュースになるが、こうして身近な人のこととなるともの凄い衝撃だが、もう一つビックリのニュースが入ってきた。我らが名誉会長が危うく大事故に巻き込まれそうになったとか。火事場のなんとやらでおそろしく機敏な動きで一命を取り留めたようだが、救急車のお世話にはなったというからホントに危なかったようだ。ホンの一瞬が命を左右する。
世の中も、津波であの大量の死者が出たときと、「死」についての報道が少し違ってきている。こうした事故や殺人のニュースが以前のように報道され始めた。
それにしても事故が多い。こないだから我が家の前の道路で3回も事故があり、今日は今日でチビを公園にと連れて行く途中事故を見た。この1㎞圏内で事故と病死が次々と耳に入ってきてると思ったら、お坊さんが多忙で手が回らない状態だという。病死はともかく、人々の気持ちがなんだかぞわぞわしていて、落ち着かないのが遠因の様な気がする。私自身も、昨日はちぇち練に行くとき、赤信号の交差点に入ってしまって横断歩道で辛うじて止まった。こういうとき、運が悪いと事故に遭う。ホント、気を付けなくては。
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