それなら私にも出来る。
車でベィビィのお買い物に出かけているとき、ラジオから刻々と流れてくる被災地の様子などを聞いていたが、その中でかろうじて被災を免れた酒造会社の人が、「皆さん、日本全国の人たちが被災者や被災地を思ってくれて、花見や春の色んなイベントを自粛しようというムードになってきているのはある意味ありがたいですが、実は私どもはそうではなくて、どんどんお花見もやって頂きたいのです。そして、東北の酒や食品をどんどん買って頂きたいのです。経済が止まると、二次災害が起きることとなります。どうか、皆さんのお力で、東北の経済を立て直す為にご協力をお願いしたいのです。」と、殆ど絶叫に近い声で強いメッセージを流す人が居た。それに応える形での別な人からのメッセージに、「それなら私にも出来ます!何をどうして良いか分からなかったけど、そういうことならスグにも出来ます!」というものがあり、これには多くの人が共鳴したようだ。
確かにそうだ。我が小さな店にも、福島から送られて来ているものがあり、つい先日まで意識的にそれらを販売するようなことはしてこなかったが、少しでも協力できればと来る人毎に紹介を始めたところ。これを聞いてますますそうしようと想いを新にした。スーパーに並ぶ食材も、敢えて東北の物を選ぶことにした。小さなことだが、これが全国規模となると、けっこうな力になるのかも知れない。
それにしても、今日も今日とて魚に放射能汚染があると報告された。野菜といい牛乳といい、まもなく茨城に一時帰っていく息子の家族は、これからの生活でどれほどの不自由を克服しなくてはならないのだろう。
同じ茨城に住む娘婿の両親に陣中見舞いを送ったが、心配した遅配もなく、スムーズに届いた由一安心。「身体にお気を付けて元気で頑張って下さい!」と励ましたが、電話の向こうは涙声だったような気がするなあ。きっといつか笑顔で再会出来ると信じて挨拶を交わして電話を切ったが、心労を思うと、、、、。
それにしても深夜のNHKでは、今も上下水道が快復していない地域を紹介し、問題の解決法を探っていたが、このままではあまりの非衛生的な環境で、伝染病が爆発的に広がるという。蛇口をひねれば自然にでると思っている「水」。ここにきて日本人は大きな意識改革を必要とされるかも知れない。
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