檻。
お嬢の命令で、我が家の一階にベイビーが勝手に出られない為の檻を作れと言われ、やっぱりやっちゃった!そもそもフローリングに頭をぶつけないためにとマットのでかいのが送られて来たところから本日の悲劇が始まった。デパートのチビ広場のように安全で居心地の良いスペースをあんな家具やこんなついたてを紐で結び、全て一人でこつこつこつ、、、。外はまるで春のような陽気だったにもかかわらず全く恩恵を受けることなく、もくもくもく、、、、、。今日に限って来店客も多く、完成したときはもう外が暗くなっていた。何も知らず帰宅した夫は絶句して、「まるで皇室の方がお越しになられるような、、、」とオーバーな表現をぶつぶつぶつ、、、、。まあ自分がノータッチというのが気が引けるのか、夕食時にはワインに日本酒、ビールを注いでくれて大サービス。お陰で夕食後には遂に一時ダウン。1時間ほども眠っただろうか。やおら起き出して又々清掃作業に取りかかる。長男の孫べえの時は、ほんの一瞬受け入れたに過ぎず、日常を変えることはココまでではなかったが、今回はそうはいかない。ま、出来るだけの事はしておこう、、、とテレビのニュースを聞きながら続けていると電話がなる。慌てて出るとお嬢。今何してるかと訊くので、「モチロンお・そ・う・じ!」と叫ぶと敵はゲラゲラ笑い出す。どうやら携帯を鳴らしても出ないので彼にそう告げると、「みっちゃんはおまえ達の為に多分お掃除してくれてるんだよ」と言われたらしい。おおおお、よく分かっている婿殿よ!それに引き替えお嬢はけしからん。笑うとは何事だ!孫べえが可愛くなければこんなことは決してしないんだから!プンプン。
まあしかし、檻ねえ~。如何にも人間になる前って感じか。ま、大人になってもある意味檻の中だ。以前栗林動物園の獣医をしていた友人のアイデアで、実際に人間を檻に入れるという面白いことをやっていたのを思い出す。結構人気で、沢山の人が入ったようだ。檻の中から外を見ると分かることがあったということだ。
さて遂に「フルトヴェングラーの伝記」を読み終えた!す、凄い!この膨大な本を訳してご自分のものとされたグロッケン先生に心からの敬意を!この本は、多くの人に色んな事を考えさせるだろう。余りに素晴らしいので、わが息子に電話で話したらドイツのことを研究している専門家が友人にいるから紹介するという。ホント、是非そうしてほしい。こういう角度からも、ドイツにおける暗黒時代に生きた人の真実が理解できるのではないか。
この本の中に若かりしシュワルツコップが何度も出てきて、あの小濱女史はこんな凄い人に見いだされて指導を受けていたのかと、改めて感嘆した。シュワルツコップのオペラ歌手としてのすごさはモチロン、彼女の語った知性溢れる言葉なども印象に残った。こういうことからも、この本が随分近く感じられるなあ~。、、、色んな人に宣伝したいが、さて、この大作をみんな読んでくれるかなあ~。。。