優先順位を変えただけでこんなにも優雅な?お正月が過ごせることに、今年初めて気付いた。今年のモットーを、「一番大事なことからやる。」と決めて、「やるべき事」を遠ざけてみたら、体が軽くなり自由に動けるではないか。長い間、何かに縛られて過ごしてきたことに改めて思い至る。よし。今年はこれで行こう。
一月一日元旦。讃岐のお雑煮を作り、食べた後は予定通り与田寺へ息子と3人で出かける。勿論往復は意識不明の爆睡。着いてみると思いの外空いている。車もすんなり置けたし、参道も何時ものようにぎちぎちの人混みでもない。ほんの少し早いだけでこうも違うかと話ながら、今年前厄の息子の為にお祓いもしてもらう。こういうことにかなり拘る嫁りんの指示があってのことだ。
お賽銭箱の手前に線香が置かれてあり、初めてそれに火を付けて灰に埋めるという作業をやった。全く信じてないが、周辺の人々が素直に体のあちこちに煙をこすりつけているのを見ると、くすぐったい思いながら私も素直に慣習に従おうと思ってのことだ。丁度すぐ前の人が必死で片足を上げては、その膝にすり込んでいるのを見て、ああ、この人も足が悪いんだなあ~と察した。私の半分くらいの女性だが、あんな細い人でも膝が悪くなるんだなあ~と妙なことに感心。他にも孫だろう赤ん坊の頭に懸命に煙をすくっては撫でつけて居た人が居て、人間て可愛いなあ~と思った事だ。
3人ともおみくじを引き、見せ合っては色々言って笑い合うのも、正月ならではの余興みたいなもんだ。
帰り道はこっちがすいすい動くのに、お参りに行く人の車の列はもの凄いことになっていた。矢張りみんな朝寝坊するんだろう。
帰宅してから、夕方までは正月礼にやってくる嫁りんとチビ達、それに我が母と友人を招き宴会の準備に追われた。これはちっとも苦じゃないばかりか、料理そのものが楽しいのだ。みんなが美味しいと言って沢山食べてくれるのを見ているだけで、こっちは幸せな気持ちになる。チビ達も大いにはしゃぎ、間もなく5歳の上の子だけお泊まりにしたら、2歳の男の子が大変だった。姉弟の絆が既に強くなっているんだとほほえましい。おしゃまで一癖ありそうなこの女の子を連れてお風呂に行く。自分の足のこともあり、ちょっと緊張。まあ何事もなく上手く行ったがこっちは汗びっしょり。、、、楽しかった。
一月二日。孫べえはたっぷり寝て、朝お雑煮の大きなお餅を1個食べて、レストランでしっかり食べ、吐くんじゃないかと心配するほどだった。気分で食べる時期だなあ。
ず~っと長年仕事をしていて、一度もお正月にデパートにいくということが無かったので、息子が万年筆の福袋を狙うというのに付き合って出かけたが、こんなにも大勢の人が来てるとは知らなかった。初売りと福袋でレジには長い列が出来ている。、、、それでも欲しいと思ったものは私的にはチョーお高くて手が出ない。やっぱりデパートは高いんだ。
母を誘ってレストランに行くと、こちらも大入りの盛況。母はしきりに、昔は三日間はお金を使うなと言われてストックした食材で過ごしたんだと繰り返す。それほど驚いているんだが、喋りながら今日の母は食べる食べる。息子が驚くほどだ。90過ぎても洋食の方が口に合うという母に「血」を感じる。ハ。
孫べえの最終目的地「yタウン」も駐車場が一杯。かろうじて滑り込んだが駐車場が殺気立っている。おもちゃ売り場に直行したが、あたしゃどうも疲れているのでマッサージをするのを許してもらい30分ダウン。体中が相当凝っているようだ。無理は出来ない。くわばらくわばら。
間もなく誕生日を迎えるこの子にどうにか本屋でプレゼントを買い与え、母親の元へと連れていく。濃密な時間の後は、お互いに別れの寂しさを味わっている。小さくバイバイをする孫べえをドアの隙間に見ながら寒空の下、車に乗る。、、、嫌だなあ。明後日の見送りも寂しいだろうなあ~。ま、しゃあない。
色々整理していて、去年の同窓会の写真のCDが出てきたのでついつい見てしまった。こういうことしてるから整理がはかどらないんだ。中に「校歌」を歌っているのが沢山写っていたが、みんな良い顔している。恩師を始め「高校」という共通の場で我々をつなげているのが「校歌」だ。、、、歌はホントに色んな意味を持つ。