« 新幹線も悪くない。 | トップページ | 整理と保存と和食。 »

2010年3月 4日 (木)

ニーチェとおフランス料理。

新幹線で帰るとなると本の一つも読みたくなる。でも目が、、、で、どこを開いても読めるという仕組みになっている、「ニーチェの言葉」超訳なるものを買ってみた。大変読みやすく現代人にも分かりやすい内容だった。

その中に、「反対する人の心理」というタイトルの面白い文章があった。

「提示されたある案に対して反対するとき、よく考え抜いたうえで確固とした根拠があって反対する人はごく少ない。多くの人は、その案や意見が述べられたときの調子とか言い方、言った人の性格や雰囲気に対して反発の気分があるから、反対するのだ。このことが分かれば、多くの人を見方にできる方法が何かおのずと知れてくる。表現の方法、説得の仕方、物言いの工夫という技術的なものも確かにあるだろうけれども、それらの上には、技術で及ばないもの、つまり、意見を述べる人の性格や容姿、人柄、生活態度などがあるということだ。」

容姿には驚いたが、まあそういう点もなきにしもあらずか。

自分はこんな名案を提示しているのに、何故反対されるのか?と思ったとき、この文章を思い出せば思い当たることがあると、私も思うなあ。特に口調や物腰、言い方などはかなり重要な要素だと思える。そういう意味では私自身もよく失敗してるなあ。友人なら笑ってやり過ごしてもらえても、関係が希薄な場合、丁寧すぎるということは無いのかも知れない。携帯メールの絵文字がどんどんエスカレートしているのも、もしやそういうことか?

メールと言えば、東京に永く住んでいる友人が必要に迫られて携帯メールを始めたと言う。介護を必要としている義母と夫を残して私のために出てきてくれたこの友人が、メールで帰宅時間をご主人に打とうとしてあまりに時間がかかり遂に諦めた。初めて息子さんにメールして待ち合わせの時間と場所を全てひらがなで打って叱られたという豪傑だから仕方ない。ま、そのうち何とかメールで言ってきてくれるだろうが、今のひどい介護の生活ではそんな余裕も生まれないかも知れない。ホントによく頑張ってる。彼女の住む町も老人ホームは満杯で順番待ちだそうだ。寒くなる話をたっぷり聞きながらのフレンチフルコースは素晴らしく展望の良いレストランで、オレンジ色の東京タワーを眺めながらのものだったが、現実とかけ離れた世界で、彼女にとってはつかの間の癒しの時間となったに違いない。恐ろしくデラックスなこのホテルのロビーは黒大理石が輝き、ゴージャスな外車が次々と現れる全くの別世界。流石首都東京だと感じた一瞬ではあった。

« 新幹線も悪くない。 | トップページ | 整理と保存と和食。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ニーチェとおフランス料理。:

« 新幹線も悪くない。 | トップページ | 整理と保存と和食。 »