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2009年5月29日 (金)

ならぬ堪忍するが堪忍。

 今朝張り切って早く出かけたにもかかわらず、転院予定の病院が満室で今の病院を退院するのが1日保留となった。 母がかなりガックリ来ていて、可哀想なほどだったが、これからも何かと我慢の日々が続くなあ~。「人生は我慢の連続。」 とは最近どっかで聞いたセリフだが、、、。

 子供の頃、母の実家でよく行われていた宴会で、座敷の壁に飾ってあった色紙のような額があって、それには、「ならぬ堪忍するが堪忍」 と墨字で黒々と書かれていた。同時に、大きな樹の下で、ある男性が憎々しげな表情の男に腰の辺りを足で踏んづけられていて、 苦痛に顔をゆがめているという絵も描かれていた。その傍らには別な男性があざけるように笑っていたと思う。 だからその言葉の意味も幼いながらに理解できたのだが、あれは日本人を描いてないところを見ると中国からの故事か何かを題材に、 日本人が作製したものだろう。出来る堪忍は堪忍とは言えないということらしいが、確かに、、、、。でもねえ。人間弱いからねえ。 ちょっと我慢したら、もうすぐ自分にご褒美をあげたくなる。

 

 友人Kの母上が術後退院してあまり日が経ってないにもかかわらず、今日は同窓会とかでKが送っていったものの、 小一時間ほどで迎えに来て欲しいとの電話。Kは頭にべっとりとカラリングの液をつけたまんま、急ぎお迎えと相成った。 その母上は我が家に着くが否や側のソファに横になり、ナント2時間近くも眠っていらした。相当体力が衰えているらしいが、 まあ我が家でそうしてくつろいで貰えたのは良かった。お帰りの時に、「今度は私が又お宅におじゃましますね。」と声を掛けると、「ハイハイ、 今度はうちで寝て下さい。」と笑っている。若い頃私もこの方には少なからずお世話になっているのだ。お休みの間、Kと、 一人の女性としての母上の数奇な人生について話したことだ。ホントに人間にはそれぞれにドラマがあるなあ。この方も、沢山の「我慢」 を重ねて来た人だ。

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