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2009年4月13日 (月)

介護は続く。

 昨夜病院泊となり、殆ど眠れなかったため、今朝帰宅後2時間は爆睡。如何に自分の寝床が良いかが身にしみた。 午後からのシャンソン教室に間に合いかねて、むくんだ顔で出かけた。3週間ぶりの教室で、充実した時間となる。私にとっても気分転換だ。

 その後再び病院に行き、今日はテストケースでお泊まり無しと告げると、途端に母は緊張し始める。 お泊まり用の布団を返却すると言うと、別にそのまま借りていても良いんじゃないかと恨めしげに私の顔を見る。誰かがいつも側にいて、 何くれとなく世話を焼いてくれていたのが、急に一人きりで夜を過ごすとなると不安になったようだ。入ってきた看護士に、 「今日は私一人で過ごすんです~」と訴えている。「大丈夫ですよ~。遠慮無く何でも言って下さいねえ~。」 と慣れた口調で返事をしてくれるが、「はい~~」と答える母の声は心細げだ。、、、これは、私なりの決断だ。介護が長丁場になりそうで、 みんなが上手く行くためには心を鬼にするときが必要だ。その代わり、明日は朝早く行き、夜の様子を聞いてあげよう。さて、どうなることか、、 、。

 看病で何がつらいって、夜眠れないことだ。自宅でも時々入眠剤を飲んで寝ている私だが、眠ってしまっては介護にならない。だから、 半分起きている状態で夜を過ごすことになる。とろっと眠ったところを起こされて、排便のあれこれをやったりしていると、きっちり目が覚める。 やがて母の寝息が聞こえてきて、病院中が静まりかえって、看護士の歩く足音だけが小さく響き、外の車の騒音が遠く聞こえるなど、 妙に音が気になる。いくら他のことに想いを巡らそうとしても「眠れない」という一点に考えが集中してしまうのだ。 やれやれと何度も寝返りを打ちながら、そのうち朝を迎えるというわけだ。娘は泊まっても、交代して昼間がが~っとまとまって眠れるが、 あたしゃそうはいかない。これを続けていくと、必ずこちらの身体がおかしくなるのは目に見えている。弟達にしてもそうだ。 少し肩の力を抜いた介護を続けなくては、、、という思いに至ったわけだ。今日は久しぶりにゆっくりお風呂に入り、明日から再出発だ。

 

 付き添ひのベッドに横たふ我が胸に去来するものこれからのこと

 「おやすみ」の声に頷く母残し病室のドア勢ひよく開く

 湯に浸かり両手を広げ介護するこの爪明日は切らむと思ふ

   

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