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2009年1月27日 (火)

水爆とビールと短歌。

 ひさ~しぶりのジム。水に入るのは何となく怖くて、自転車を漕いでみた。目の前のテレビで世にも恐ろしい番組をやっていたので、 ついつい見てしまい、予定よりもかなり沢山やってしまって、1時間、110キロカロリーと出た。今ふくらはぎに少々違和感が、、、。

 何の番組かというと、アメリカとソ連が半世紀ほど前お互いに原爆を越える爆弾として「水爆」を次々と製作しては実験していたのが、 ドキュメンタリー形式で流れていたのだ。日本に落としたモノの威力を十分知っているはずだのに、科学者に命じて、 次々と破壊力のあるものを作らせ、スパイ合戦でより強力なモノを競争して作っていた時代のことが、 その実験の模様と学者の懊悩が交錯する形で語られていた。そういえば随分前の記憶だが、日本の第五福竜丸がビキニの灰と呼ばれる「死の灰」 を浴びたというニュースを何度も聞き、大人達が随分心配していたのを憶えている。まだその頃は世の中のことが十分分かっていなかったが、 そのニュースだけはもっとも暗いニュースとしてインプットされていた。

 いみじくも今日の出演者で、学者の一人が語っていた言葉、「人間は、自らを滅ぼすものを作ってしまった。」 という言葉が全てを語っている。どうなるんだろう、地球は?大国の理不尽な行動にムラムラと怒りが湧いてきて、 次々と打ち上げられるキノコ雲に私の心はギリギリと呻いた。この怒りを誰かと共有したかったが、 自転車組や前でランニングマシンに乗っている人達はみんなお笑い番組やクイズ番組らしきモノを見ている。しかし、 一人だけ真っ赤なTシャツの若い男性がランニングしながら真剣に画面に見入っていたのは救いだった。みんな、こういうの見てよ! と言いたかったが、こういう社会も死の灰の影響か!?明らかにアレルギーの人が多いとか、子供の運動能力が落ちてきているとか、 色んなことがその昔のバカな実験のせいかもしれないではないか。こういうのを見ると、ホントにがっかりしてしまう。人間は、挽回できるのか?

 

 そこを終えて、次は岩盤浴だ。Cantiamoの曲を憶え直ししなくてはならないので、個室。たっぷりお風呂も使って帰宅したが、 やっぱり良いもんだ。受付嬢が、「しばらくですねえ~。どうぞ又イラして下さい!」と笑顔で挨拶してくれる。全く。来たいんだけどねえ~。

 

 で、3分後はせめてものダイエットビールだ。無いよりはましか。

 

 本日来店客のお一人が短歌に通じていて、ご自身も詠むことがあるかただったので、今回私の歌が載っている本を見て貰い、 6首の内でどれが良いと思うか聞いてみたが、これは面白かった。結社が違うと多少視点も違うのかも知れない。 その方がお気に入りと言ってくれたのは次の2首だ。

 

 慣れぬ杖つきて歩むを嫌ひたる母に寄り添ふ高松空港

 車椅子を押しくれる人に気遣ひてしきりに礼言ふ小さき母よ

 

 

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