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2008年11月14日 (金)

ピアノ演奏会。

 明日は早朝から仕事が入っていて、もう寝た方が良いと分かっていても、どうも次々とやるべき事に目が行ってしまう。 明日も疲れるなあ~。

 

 今夜はかねてから念願のピアノ演奏会に出かけた。昨年に引き続き2度目となる「イエルク・デームスと田中裕子」 ピアノ演奏会であった。昨年は影アナをさせて頂いたので、本当の音が聴けず、 今年は明日に控えたシャンソンコンサートの為にアナウンスを勘弁して貰い客席で聴いたのだ。今日の演奏会の感想は 「良い音楽はこんなにも短く感じられるのか!?」と我ながら驚くほどに時間が短く感じられたというのが一番。曲目も私好みで、 ドビッシーは嬉しかった。主催をして演奏をしている田中裕子さんは、昨年よりさらに成熟しているのを感じた。まだお若いが、 よりよく歳を重ねて行ってるようだ。

 楽しい「ハンガリー舞曲」の連弾は、聴く側にとっては楽しくても弾く側は大変だったろう。しかも巨匠と呼ぶにふさわしいイエルク・ デームス氏との連弾だ。要所要所でガッチャンコしていると感じた部分もあったが、 アンコールで再びそれを聴かせてくれたときは流石こなれていて、いつもの事ながらアンコールって良いんだよね~、と思ってしまう。

 デームス氏は大きな体でヒョイヒョイと出てきてスイスイと椅子にかけるや否や間髪を入れずにいきなり弾いて行く。 この巨匠と田中さんの違いは私の独断と偏見では、かたや「ピアノに向かっている」のに対して、巨匠は「ピアノの一部になっている」 とでも言おうか、聞こえてくる音色は本当にピアノが喜んでいる、という音だ。

 しかし、私は必ずしも若い音が嫌いではなかった。彼女のテクニックの見事さもさることながら、音に対してまっすぐな姿勢が好もしい。 すがすがしいというか、さわやかというか、シャープな音は今も耳に残っている。 これからもこんな素敵な演奏会を高松の人々に提供し続けて頂きたいものだ。きっと、裏は大変だろうが、、、。

 そういえば、このデームス氏は聴衆に対してとても厳しいので有名で、昨年は客に向かっていきなり大声で怒り始めたモノだが、 今日は流石に2度目とあってか、観客の方がずいぶん良いマナーで鑑賞していたのには驚いた。矢張りこれも一つの教育かも知れない。

 

 おっとシンデレラタイムだ。化けの皮を剥がしてね~ましょ!

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