介護の現実。
自分一人のことで手一杯の今日、会長レッスンがあるかないかとの大騒動に巻き込まれる。 なんでも私の留守中にお風邪をお召しになったとかで、もしや今日のレッスンも危ないのでは?ということだったが、 連絡がないというのはやると言うことだろうと踏んであたしゃ陶芸教室だ。それも、 その前に伴奏者Mさまがわざわざ30分の合わせのために我が家まで来てくれて、それを済ませたあとだった。 とにかくギチギチに詰まったスケジュールで動いているアチクシ、余分なことが入る余地はないのだ。が、どうしても入ってくるサダメ! 陶芸にいそしむ間にも携帯にメールだ電話だと次々と入ってくる。削った粉だらけの手で携帯を真っ白にしながら応答していたが、「勘弁してよ! 」の心。ふ~っ。
帰りにY子と「お弁当買って帰ろう」となり、私の留守中にオープンしたらしいスーパーに立ち寄る。24時間営業のこのお店、 なかなか行ける。買い物しやすそう。買って帰ったものもかなり美味しい。24時間営業というのがさらに嬉しいおみっちゃんであった。
予約客が次々と現れ(当然)施術している内にまたもやFM収録の時間が迫ってくる。今日は初めての方で、あちらも「緊張してます」 というメールをくれてるくらいだから、遅れてはまずい。必死でやっつけてレッスン中のI先生に「FMで出かけますっ!!」 と鍵を渡して飛び出す。結局本日はろくろく言葉を交わさないまま先生とお別れだ。ま、 お風邪はしっかり治っていらっしゃるようでよございました。は~っ!?
今日のゲストは作詞家で、即ち詩人で、うちのお嬢ほどの若さだがしっかりした考えを持っている人だった。 身の丈にあった生き方を好んでしているようだが、人一倍希望を燃やし続けているのが素晴らしい。しかも自分だけの事にとどまらず、 多くの傷ついた人々に目が向いているのが素敵だ。どうやらミキサーのO氏もお気に入りだったようで、 この方の曲を今後局の方で使って貰えるかも知れない。、、、世の中には、いや、身近にもこういう人が沢山居るんだろう。 この番組をやっていて良かったと思える出会いの一つだった。
今回の東京は音楽漬けだったか、、、。まあ、中でもロッシーニの「オテッロ」は印象に残る舞台だった。39, 000円のお席でも2階席の2列目という高額なオペラ。これが東京では満席になるんだから凄い。入り口に行列していると「チケット買います」 と描いた紙切れを持って高々と掲げていた人が居たが、あの人は入れたんだろうか?
一番このオペラで印象的だったのは、実は舞台美術だった。一面のブルーの「海と空と雲」 そこに深紅の衣装を付けた合唱隊が壁から箱に乗って突出してくる様は、ホントに美しく凝った装置に感嘆した。 そして自分の席までしっかり届いてくる重厚なテノールの声。客席に充ち満ちるソプラノの声。 うっとりするロッシーニの音楽を奏でる素晴らしいオーケストラ。(うっとりし過ぎて前半こっくり!テヘ)やっぱりオペラは面白い。 一番期待の「柳の歌」は流石の歌唱力。ヴェルディとは違って「劇的」よりも「美的」が強調されていて、そのみずみずしい歌声は今も脳裏に。 余計なモノを全てそぎ落とした本当に洗練された舞台だった。隣の友人Kさんも日頃の介護から解放されて、心から楽しんでいる様子だった。 東京在住とあって、新国立の会員にまでなって、来るオペラ来るオペラ殆ど見てきたというが、どうやらこのごろご無沙汰だったらしい。 誘って良かった。
そのあとこのKさんのお家に招待されて、仕事が終わる娘共々出かけて、学者のご子息と久しぶりに対面した。 我が息子と同じ時期に大学生で、同じ時期に結婚し、同じ時期に子供を授かった、同じ歳の彼は、今又、同じ県に在住しているという縁の深さ。 そして彼の3歳のお嬢さんと奥様は初対面だったのだが、ご自身も学者の奥様は全くそんな感じが無い人で、にこやかで如才なく、 ちびチャンもすぐうち解けてみんなで時間を忘れて楽しい夕餉のひとときを過ごした。Kさんのご主人は何時に変わらぬジェントルマンで、 ご自身はあまり飲めないのにしきりに私にビールだワインだと注いでくれる。何故かあたしゃ友人のご主人にもてるんだ。フフフ。 Kさんご夫婦は今、介護問題の真っ最中。おしどり夫婦もこの問題には相当荒波にもまれ続けているらしく、ケンカが絶えないという。 昔を知っている私にとっては信じられない家庭の事情だ。 まあ時々は介護サービスセンターに預かって貰って海外旅行にも出かけているらしいから安心だが、、、。
彼らがこれ以上大変になりませんように、、、、祈るしかない。
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