慰問はいいもんだ!
いやあ~参った!この暑さ!もおう信じられない! しかもそのカンカン照りの中をはるばるさぬき市のとある老人施設まで約1時間かけて出かけていったのだ。 ホームに着くやいなやその側の美味しいおうどんをご馳走になって、それは大層有り難かったが、何しろ暑い!午後12時に着いた時は、 車から降りた途端にクワッと照りつける日光にめまいを覚えたくらいだ。そのまま急ぎ準備をしたが、壁の飾り付けやら、 マイクやカセットデッキ、レーザーディスクの準備にケッコウ時間がかかり、リハもしないまんま開演2時が来てしまった。 もう暑さで頭がぼ~っとしていて、いつものようにてきぱきと行かなかったのもある。が、それにしてもこの準備不足が、 のちのち大いなる冷や汗の連続につながったわけだが、実際始まってみるまでは、あそこまでひどくなるとは思っていなかった。。
「古い歌も歌って欲しい」というあちら側の要請に答えるべく、そこにあった版の中からチョイスしたが、 一度もそれで歌ったことがないものは、矢張り人前で歌えるものではない。みんな知ってるつもり、でも、 案外細部までは知らないことが多いのだ。それでもみんなは必死で歌い、まずいところは演技(?)でカバーして、 まあなんとかかんとか1時間半びっちりをこなしたのだ。いやあ、みんなの努力も凄いが、聴いてくれたお年寄り達の辛抱強さにも感謝だ。 中には「こんなのさっぱり分からん!もう飽きた!」と出て行ったおばさんも居たが、それが本音だった人もきっと他にもいたんだろうに! その人以外はじっと我慢の子で聴いてくれたのは有り難い。本当に訳が分からないであろうシャンソンもカンツォーネも、 1曲終わるごとに大いなる拍手をくれる。
この「慰問」というものは、考えてみれば自分達のために遣っているようなものだ。あとの打ち上げで反省会をし、ある人が、 「正直言って、私は高をくくって参加しました。お年寄り達の前で、半分分かってない人の前で歌うんだから、緊張なんかしないだろうし、 そんなにしっかり歌わなくても良いだろうと、ごめんなさい、正直そう思ってました。でも、終わってみると、 自分が全然歌えなかった事が恥ずかしい。むしろ通常の舞台より緊張したと思うし、第一暗譜で歌えなかった!」と言うのだ。初めての体験で、 彼女は大きな物を得た様だ。
正直無表情な人も居て、反応が無い事に焦りを覚えたりもする。また、やたら激しく反応する人も居て、 そういう環境の中で歌うことが自分をコントロールしにくくしているのだ。どんな舞台も舞台は舞台。いつもまじめに取り組まなくては、 しっぺ返しが来るのは他の誰でもない自分に来るのだ!次回こそは、事前にちゃんとリハもやって、段取りもきちんとやろう!、、、と、 心に決めたのは、いつもやっつけ仕事の多いおみっちゃんであった!反省すべきは我にあり!ち~ん。
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