晴れてはいるが、怪しい雲行き。
このところ二人の未亡人とお付き合いさせて貰っているが、人間の心の行方というものに日々驚かされていると言って良いだろう。 シェイクスピアでも人間は体験でしかホントのことは分からないという意味のことを学ぶが、確かにそうかも知れない。 今のところ第三者である私に限らず、当の本人達だって、こういう状況を想像するには未だ若く、自分がどうなるかなんてこと、 考えてなかったと思う。毎日の雑多な家庭の事件に振り回されて、その都度感情的に暮らしていて、ある時突然夫に死なれた場合、 それが円満な夫婦であってもそうでなくても思いがけないことが起こるようだ。、、、要するに、人間「自分のことは死ぬまで分からない」 のだろう。さて、私は一体どうなるのか、、、?
私にはだてに23年もシェイクスピアを学んできてないと思う自負もある。常に人間の「生と死」について考え、 生きることの意味を考えてきた、と思っている。人間には想像力があり、多くのことを想像でカバー出来ると考えている節もある。 しかしどうだろう?そうはうまく行かないのが人生だ。机上の空論とまでは言わないが、 いくらディスカッションしても現実に直面するとかなりの部分修正の必要が出てくるのではないか?、、、なんてことを、 友人の繰り言を聞きながら考えている。
ある事情があって、友人の一人を我が家に呼んで食事会となったが、 飲んで話す内に気丈とばかり思っていたこの友人の弱さに触れ驚くと同時に哀れを感じた。
人は見かけによらないものだ。
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