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2007年10月 7日 (日)

芸術の秋。

 午前中にラオスの報告会というものがあり、参加した高校生大学生教員の方々が10人近く発表。それぞれに個性があり、 今時の若者の舞台慣れというものに改めて感心させられた。言葉は明瞭だし、声もしっかりしている。まあ、 後進国へ見聞しに行こうというような若者はそうなのかも知れないが、いやあ、大したもんだ!

 特に印象に残ったのは、高校2年生だったか、以前から国際協力に興味があって、将来はその道に進もうかと思っていたという女の子。 行ってみての感想は、「分からなくなった」と言うのだ。あの国には、素朴な人間らしい暮らしがあって、やたら先進国の人間が出向いていき、 色んな新しい文化や教育を押しつけるのが、そこの人々にとってホントに幸せなことかどうか、ラオス人の暮らしを見て疑わしくなった、と言う。 言葉は違ったが、「助けるなんて発想自体、先進国の傲慢な考えだ」ということらしい。いやあ、この子は素晴らしい。誰のものでもない、 自分の目と考えをしっかり持っている。こういう子が将来本物の国際協力をやるようになるのではないか?

 もう一人、これは先生と呼ばれる若い女性だが、「海外から入ってくる物の中には当然良い物と悪い物がある。 既にどんどん経済侵略が始まっており、都会は毒されつつある。その様なものにしっかりとした自分の考えで対処出来るようになるためには、 教育こそが大切だ。受け身一方ではあの国はダメになってしまうと思った、、。」と、教育者の立場からの明快な考えが述べられた。 この女性にも私は大拍手だ。

 ラオスという仏教国の篤実な民族は、先進国と呼ばれる国々が学ぶべきものを沢山持っている。しかし、このまま手をこまねいていては、 早晩全土が近代化の波に覆われてしまうだろう。いや、必ずしもそれが全て悪ではないだろう。それに日本が同じように変貌を遂げてきたように、 彼らも時代と共に変わっていくのだろうし、その波には抗えないだろう。これだけ地球が狭くなってきている。だからこそ、「個」 が大切になってくる。その為には「教育」だろう。

 今日の会に参加して、つくづく思ったのは、私にとっても、この夏は熱い夏であったということ。(熱中症だったからではなく)、、 しかし、会う人毎に「奥さん、又来年も行かれますか?」と聞かれるのには少々辟易した。即答できかねる、というのが正直なところだ。 自分の性格上、やり出したらとことんはまってしまうだろう。そうなったときの体力には全然自信がない。 あちらに骨を埋める覚悟が出来ればその時は、、、、。なあんてね。

 

 午後は古くからの知人のピアノと知らない人のフルートの演奏会だった。驚いたことに聴衆のかなりの人が知り合いであった。まあ、 私がお願いして行って貰った人も当然多いが、それ以外のお久しぶりの人も大勢居て、あっちむいてペコリ、こっちでもペコリとまあ、 何十回ペコペコしたことか!高松は狭い!中にはその方から著書をお送り頂いていて、何のお礼状も出さず失礼していた人や、 ご主人が大病をされたと噂を聞きつつそのまんまになっている人や、ナント、旧姓で呼ばれてびっくりのOL時代の先輩にまで会った。この際、 それらの方々にまとめて不義理をお詫びしたという次第。イヤハヤイヤハヤ。

 ピアノは男性らしいタッチで予想通りだったが、フルートは現代音楽を取り入れていて、 それはまるで尺八そのもののような曲創りになっていた。しかし、耳をふさいで居るなど明らかに不快を現す聴衆も居て、 音とは面白いもんだと思った。私は大丈夫だったが、、、。ただし、尺八のすすり泣きには及ばないと感じたのは私だけ?

 

 友人に出会ってたまたまやっていた美術展を覗いてみると、これがなかなか力作揃いで、 その友人と偶然来て良かったねえと作品達との出会いを喜ぶ。「思可牟」 というこのグループ展は夫によく案内が来ていたのでその名前は知っていた。が、こんな人達のものとは知らず、 しかもこのネーミングの由来が面白いということも、今日初めて知った。後ろから読むと「むかし」となり、それをひっくり返しているから現代、 なんだそうだ。なあるほど。これからは気にかけておこう。

 暇ならお茶でもと言われたが、夕べの娘との会話を思い出していた。「ピアフ」 の映画に母を連れて行かなかったのを責められていたのだ。即答しない私に気を利かして友人が「じゃまたね」と言いこちらも思い切って「じゃ、 又」と別れる。早速帰宅して母に電話すると、案の定大喜び。内容が複雑だし、洋画だし、字幕だし、どうかな? と心配だったが余計な心配だったようだ。「愛情」がテーマだったからかな?ピアフは晩年にインタビューを受けて、 若い女性に何かアドバイスを、と言われて、「愛しなさい」と答える。では男性には?「愛しなさい」子供には? etc,etc,etc,,,.その全てに「愛しなさい」と答えるピアフ。、、、母は、 買ってあげた飲み物に殆ど手を付けることもなく真剣に見ていた。終わってからようやく飲んだ位集中していたらしい。

 まあしかし、同じ映画を続けて2回も見るなんて事、私にとってあり得ない事だが、今回は全く飽きないばかりか、 より深く感動できたのは不思議なことだった。多分それは創られ方による所が大きい。時制が目まぐるしく変わるので、 結局は集中せざるを得なくなるのだ。

 

 しかし、映画館は空いてたなあ~。こんなに素晴らしい映画だのにやっぱり観る人が少ないのかなあ?日曜日の6時だからか?なあ~?

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