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2007年7月 3日 (火)

未だどこも痛くないぞ~。

 年取ると、痛みは後から来るとよく言われるが、今のところ登山による身体的痛みは全然無い。夫も拍子抜けしたような感じだ。 要するに、皆さんの期待を完全に裏切っているということだ。自分でさえ不思議なのだから、なあんともかんとも、、。

 

 今朝の来店客が、いきなり「先生、人間、年はとりたくないもんですねえ~」といきなり言われて、相づちを打つにも真意が分からず、 「何かあったんですか?」と聞いてみる。憤懣やるかたないという口調で、長々と私に訴えたその内容は、まあ、 私にとっても他人事ではないだろう。

 その人Aさんは実家に90歳の母親が一人いて、弟さんの家族と同居しているという。その方は未だ呆けても居ず、 自分の事は自分で出来るそうな。デイサービスには週3日通っているが、いつも喜んで出かけていて、家人にグチを言うこともない。 Aさんによれば、世間で言う年寄りよりはずっと手がかからないし、迷惑をかけているというわけでもない。それだのに、 昨日弟から電話があって、「新しくできる老人ホームへ入所させようと思うが、ついては、どう母親を納得させたらいいか?」 という相談だったとか。母親が創った財産を貰う立場にありながら、よくもそんな勝手なことが言える門だと、 怒りで頭がおかしくなりそうだったが、弟の言い分を良く聞いて行く中で、仮に自分の家に引き取るにしても余りに家が狭いので、 多分無理だろうとか、第一母親が自分の住み慣れた家を出て、娘の嫁ぎ先へやっかいになるなんて事、 あの昔気質の母が納得するわけがないとか考えていて、思いの丈をぶちまけることは出来なかったそうな。が、電話を切った後に、 何とも言えない寂寥感が漂い、ご主人にそう言ったら、「お前が面倒見る気があるんなら、弟さんに何でも言えばいいが、 その気がないなら何も言う資格はないぞ。」という返事だったとか。全くの正論だ。結論としては、 矢張り弟さんの家族の選択に任せると言うことになったらしい。Aさんは言う。「母親のことを考えながら、自分の将来を思ってみると、 何とも言えず老いることが悲しいことだと思えてきた。どんなに長生きしても、その時は来るんだから、、、。」

 いや全くその通り。人間は寂しいなあ~。

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