静かな夜だ、、、。
我が家の周辺は、ここ最近住宅やマンションが急増していて、人口がかなり増えている筈だのに、以前と変わらずに静かなのはどうして? むしろ時折聞こえる車の疾走する音が、静けさを際だたせ、前よりも静かになったような気さえする。、、これって、考えたら結構不気味~。、、 って、まあ、もうすぐ午前0時だから、それも無理はないのかも。世の中眠る時間だよねえ。
夕べは本日の会議のレジュメ作製に午前3時までかかってしまい、、、にしては、穴だらけの内容になっていて、がっくり。どうも、 緻密でない性格は、こういうときダメだなあ。誰か、こういうのやってくれないかなあ~。、、、て言うと、すぐに「は~い」と手が上がる、 最近のちぇちだが、、、果たして?
反省点としては、矢張り、あらかじめメールを利用して、下ごしらえを済ませてから、会議に臨むべきだったのだ。 間際になってのじたばたでは全く余裕もヘッタクレも無く、ああ~無惨。「顔合わせ」に始まり「顔合わせ」に終わった感のある今日の会議。 ヤタラメッタラ疲れた。会長の地底から聞こえるような、大きなため息の連発を聞くまでもなく、あたしだって、ニャンとかしたかったのだ! 私の予想していた方向からかなり逸脱してしまい、気配りをするべき人への気配りが出来ず、最後まで居る必要のない人まで、 居て貰って大変気の毒なことをしてしまった。ホントに申し訳なかったのだ!結局午後はFMの収録で留守にしてたので、 仮にメールを使おうとしても、それは無理だったことになる。、、、いよいよ、ポータブルのパソコンが必要か?それだけはすまい、 と心に決めていたが、必要かも知れないなあ。
収録は、生涯学習センターで、ユニークな解説付きのピアノ講座を実践されている、ピアニストTさんと講座主催の教授O氏。 Tさんご本人の演奏された曲を聴きながら楽しいトークを繰り広げられて、充実した内容になったと思う。 お風邪だとかいうO氏はそんな気振も見えず、しっかりとお話下さるし、Tさんも、いつものキャラで明るい話題だった。 O氏は自分のことを先生と呼ばないで欲しいと最初に言われたにもかかわらず、ついいつも講座でお顔を見ているせいか、「先生」が、 口をついて出てしまう。一度出たら、急に変えるのもよくないので、結局はそのままだ。私自身先生呼ばわりされるのが大嫌いで、 いつも言われるたんびに違和感を持っている人間だから、先生の(!)そのお気持ちはよく分かる。 今の私のこの稼業も開店と同時に先生と呼ばれ、大変奇妙な感じがしたものだ。そりゃあ一応弟子は持っていたが、、、ねえ。 最初はいちいち訂正していたが、もうめんどくさくなって、言われるままになってしまっているのだ。まあ、言う人の立場に立つと、 この方が簡単で良いのは間違いない。いやいや、私が先生と申し上げたのは、そのお人柄と、博学に敬意を込めてのものだったのだ。 決して簡単だからではない!ふ~っ!
それは兎も角、収録の中で印象に残ったのは、このピアニストTさんの師、イエルク・デームスという方の指導の中に、 「あなた方日本人は、メトロノームをトイレに流してしまいなさい!」というのがあり、刻んでばかりで、 ハートの無い演奏を極端に嫌っておられるとか。ああ、歌と同じだなあ、と思ったなあ。それと、小さな空間で、 閉じこもって弾いている限り上手くならない、とも言われたというのは、そのあとのお茶の時間でだった。
収録が終わり、どちらからともなくお茶しましょうということになり、近くのあずまやへ行ったのだ。あたしゃ、 勿論クリームぜんざいを食べ、長引く会談?のなかではコーヒーも。7年ほどウイーンに留学していたというTさんは、日本に帰ってから、 そんなに思うほど頻繁にお仕事があるわけではないらしい。日本では、しかもこの高松では、 力量はともかくピアニストと名の付く方は大勢居るから、不足している訳でもない。たくさん演奏会を開くにしても、集客が大変だ。 力があっても、なかなかピアノで食べていくのは大変なようだ。その上、ご実家で練習されていて、この甘い境遇から逃げ出したいと思っても、 ピアノを抱えて出て行けない。家でピアノの練習が出来る為には、まずは環境からして大変だ、という話から、 楽器屋さんの部屋を借りるしかないのですか?という私の質問に、前述のデームス先生の言葉だそうだ。狭い部屋では良い音楽は作れない、 ってことだ。まあ、確かに歌よりも練習は大変かも知れないなあ。
彼女は実は大変話術が巧みであり、いつの間にかあたしゃ身の上話までさせられていた。こういいうのを聞き上手というのだ。しかし、 初めてにしては突っ込んだお話も出来て、楽しい時間となった。彼女のフアンが以前講座の後で、「このピアニストはホントに良いでしょう!? 是非何とか売り出して欲しいのですよ!」と話しておられて、その方はある有名人だが、彼女の事を真剣に心配されている様だった。 ホントに何とかなって欲しいものだ。