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2006年12月

2006年12月31日 (日)

や〜めた。

 大晦日。なんで主婦はこう忙しいのか?なんで夫だけしこしこ賀状が書けるのか?なんで息子は昼寝が出来るのか?山盛りの宛名が済んだ賀状を前に、丑三つ時の今呆然としている。これ全て、とは言わないが殆どが我が母親の教育のせいだ。いやいや、よく考えてみると違うかもしれない。父は大晦日は捻りハチマキで玄関の戸を磨いたり、仏壇の掃除なんかしていたもんなあ〜。問題は、夫を上手く使えない自分自身の性格にあるんだろう。年越しそばを食べながら、これから私のするべき仕事を羅列して見るも、「もうそんなこと止めたら?年なんだから、、、」とのたまう亭主殿。手伝うという気はさらさら無い。まあ、毎年の事で、しかも3日前に海外からお帰りになった訳で、何か出来ると考える方が間違いだった。友人が孫を連れてやってきて、美味しい美味しいとおそばを食べて帰った後は12時過ぎの除夜の鐘突きまでもう何をしたかが分からない程疲労感が襲ってきた。、、、再び考えて見るに、ほんとに夫の言うとおり、若くないんだ。それに、以前は助っ人がたくさん居て、従業員と一緒にやっていたのを今は一人で何もかもやっているから疲れて当たり前なんだ。

 と言うわけで、ただいま、午前2時半をもちまして、2006年の家事は、や〜めた!

 それにしても息子と3人で行ったお寺の境内で振る舞われた甘酒とたいまつの火でずいぶん暖まったなあ。夜空に星が雲の合間にくっきり見えて、のんびりと空を見上げながら息子と星座の話なんか出来たのは、仏様の御利益か。

 そうそう、紅白で愛媛出身のテノールが「千の風になって」を歌ったなあ〜。朗々という表現がぴったりだったが、真っ直ぐに歌うことによって、大きな歌になった。思わず聴きながら泣いてしまった。
 息子に言ったもんだ。「この歌は、あんたへの遺言だと思ってね」。

 

 

2006年12月30日 (土)

なんでこうなるの?

 ラオスから昼ご帰還の夫を息子に迎えに行かせ、あたしゃもっぱら買い出しだ掃除だお料理だあとバタバタバタ。そこに友人から1本の電話。恒例のお歳暮を持って行き損ねた(うちが留守だった為)ので、今夜家族で持って行くという内容。あわわわ、、、ひょっとしていつもの調子で長くなるかな?と一抹の不安が、、、でもねえ、今日は30日だからねえ。幾らうちでも、色々忙しいことあると思ってくれるよねえ〜とお迎えしたら、海外からお帰りのお嬢様もお連れで、夕食をとりながらのおしゃべりはとても楽しくもあり、、、って、気がつけば、レコード大賞発表も見終わり、腰を上げてくれた頃はもう眠くて仕方がない。しかし、年賀状を兎に角やっつけねば、と半分居眠りながら取りかかる。ああ〜、呪わしきかなお正月。
 そもそも変な時期に家を留守にしたのが悪かったか。我が家はイヴェントには縁がない家だと思われてるんだろうなあ、きっと。これでも、一応最低限のことはやるんだけどなあ。、、トホ。

 

 

2006年12月29日 (金)

なんだかなあ〜、、。

 またしてもパソコンと格闘の数十分。挙げ句師匠に電話して訊いてみるとこれが又、バカみたいに簡単なことなんだなあ〜。要するに接触が問題。は〜っ。

 今日は悪友と我が家で忘年会。朝から煮込んだポトフがメチャ美味しくて、彼女は結局4ハイもお代わりしたのだ!で、ご機嫌で「武士の一分」という映画を見に行く。前評判通りのすがすがしさだ。知らず知らず涙が流れる。大阪の友人が「一服の清涼剤を飲んだ感じ」と言ってくれたが、まあ、そうとも言える。これを2度見た人もいて、確かに、もう一回見ても良いかな?と私も思った。人間が作るルールやモラルや倫理観の前に、人間としての本来の感情がある、というお話。生きていく上での生活の知恵から生まれたであろう諸々の「決まり」が原点に引き戻され、「赦し」の世界へと移行していく様が自然な描写で語られ、止めどない涙を誘うのだ。山田洋次監督ならではの作品だ。

 こうして友人と気兼ねなく映画に行ったりおしゃべりしたりの楽しい時間はあっという間に過ぎる。さあ、明日は30日だ。幾らなんでも大掃除だ。

 

 

2006年12月28日 (木)

マダ〜ム、、、良い響き〜。

 本日、何を間違えたか、「パリジェンヌになってお帰りうんぬんかんぬん、、、」というお便りをメールで頂いたが、流石にそんな不遜なことは思っちょおりません!マダムで結構。ああ、今も思い出す、様々な場面で言われた「マダ〜〜ム」という心地よい響き。確かに耳元で良い声でこう言われると、ついニコッとして「ウイ、シルブプレ」って言いたくなっちゃうんだなあこれが。時々、ぶがぷになり、ぷがぶになるということもありながら、「ええ、お願い!」と言ってるつもり。側でお嬢にクスッと笑われながらも良い気分。確かに、フランス語はすてきな言語だった。

 本日2番目の出来事は、孫りんがやってきたは良いが、寝起きの悪いタイミングのお陰で又してもわんわん泣かれたこと。でも我が孫というのは、泣き声でさえカワイイもんだ。ちっとも苦にならないばかりか、イヤがることをして、もっと泣かせたいくらいのもんだ。ま、その内その内。

 とある所に今年最後の蜜柑を採りに行く。品種が違って、お正月用で尚かつ2月位まで持つ特別なものらしい。その場で食べるともの凄く濃い味で美味しい〜!ほんの少し嫁りんもちぎったが、かなり嬉しそうだったなあ。来年あたりはちびっっこもみんなで行けるだろうと、抱っこして採らせているの図を連想している、すっかりおばあちゃんであった。

 今日って、何日?と今息子に訊いてびっくり!えっ?もうそんな!と絶句すると、「パラダイスの日々は短いんじゃあ!」とからかわれる。そうなんだ。もう明後日夫が帰る日なんだあ!なんて、短かったの!?信じられな〜いって、そんなこと言ってる場合じゃない。年賀状の作文をまだ完成してないんだ。やれやれ。呪わしき年末だあ!

 

 

2006年12月27日 (水)

そうか、、、、。

 なんで、この日の日記が消えたのか?と考えても分かんないはずだ。書いてない。

 この日、久しぶりに息子と二人で、極上の肉を買ってきて、ワインとビールで、焼き肉。あまりに美味しくて、延々と飲んで食べ、ちょっと、とマッサージ機にかかったら爆睡。「風邪引くからベッドで寝ろ」と息子に言われてそのままベッドに直行したのだった。日記どころの騒ぎじゃない。朝起きて、というかこれもたたき起こされて、台所の状態を見て唖然。1時間後には孫りんと嫁りんをつれて帰るというお告げに目がぱっちり。いやほんと、我が家はどっちが嫁か姑か分からないのだ。やっぱり、旅の疲れや史五トンお疲れがどっと出たんだろう。ハラホレハラホレ〜・

 

 

2006年12月26日 (火)

再会。

 我がベイビーと久しぶりにごたいめ〜ん!、、が、お母さんが飛行機酔いしていたので、さっと抱っこしたからもう大変。まるで拐かしでもされるかのように泣きだされてがっかり。息子がフォローに廻ったが、全然効き目がない。おばあちゃん曰く、「アンタ最後の最後まで睨まれとったでえ」だと!くっしょ〜。この次は泣かせないぞ〜。

 しかしなあ、パリで見たベイビーはほ〜んとかわいかった。まるで天使。黒人も白人もミックスもどんな赤ちゃんもほ〜んとに肩から羽が生えているかと思うほどだった。

 ねむっ!

 

 

2006年12月25日 (月)

今年最後の会議。

 会議というのは疲れるものだ。何しろ集中力が求められる。でもって、折角煮詰めたものが、ある事情で、一瞬のうちにパーになったりすると、その疲れも倍増する。、、、本日の会議がまさにそれ状態。つ・か・れ・た!
 しかし、世の中の構造と同じで、会議というのは、老若男女同席が良い。特に若い人の明晰な判断力がものを言う。最近の若い人の中でも本日の彼女はバランスがとれていて、尚かつ柔和な笑顔で場を和ませるという点で、珍しい存在かもしれない。いずれにしても我らに無くてはならない存在であることは間違いがない。彼女が健康な意見を述べてくれるおかげで、老人特有のペシミスト的発想から逃れられる。ふ〜っ。

 ところで、パリの地下鉄では、たくさんの若者を目にしたが、所かまわずブチュブチュやっている人を除いては、どうも一様に暗さが目立った。これはイタリアとはずいぶん違うと思った。そんな中で、青年達のオシャレは際だって見えたものだ。ヘアースタイルからコート、マフラー、バッグやアクセサリー靴まで、全てが自己主張している。一言で言って格好いい!のだ。プラットホームにたっている姿がそれだけで絵になる。女の子は世界中みんなオシャレだが、男の子はパリに勝る地域はないのではないか?と思わせるほどだ。

 最初に地下鉄に乗ったとき、私の倍はゆうにあるでっかい黒人女性、(あの風と共に去りぬの女中役、またはロミジュリのあのでっかい女中の女性とよく似ている)が若い酔っぱらいの黒人青年に絡まれて、絶対引き下がらないで、きっぱりと抗弁している姿には感動を覚えた。いい加減にせず、彼の難癖に毅然と対応している。これは見ていてすがすがしかった。旅の後半にももう一度こういう情景に出くわして、これが個人的な特質ではなさそうだと気がついた。「明晰ならざるものフランス語にあらず」だそうだが、この姿勢を見ているとそれがよく分かった。それにしても耳元ですてきな男性から「パ〜ドン」と囁かれるとう〜ってりっとなっってしまうおみったんでありんした〜。いやん、おフランス語って、すてきじゃん!?、、、ナンの話だったっけ?ねむっ!

 

 

2006年12月24日 (日)

夢。

 早寝のおかげで体調がすこぶる良い。今日も用心深く今日中に寝よう。明日は仕事にシャンソン教室に会議にと、またまた時間に追われることとなる。まるで、こないだのパリ滞在が夢のようだ。

 あきれるほどスムーズに行った出入国に、今回かなり自信がついたなあ。フランスって国はアバウトさに於いて私向きかも〜。なんてこと言うとフランス人に叱られるかも、だが、例えば地下鉄だって、切符なしで乗ろうと思えば乗れる程度のセキュリティ。実際何度か私の横をすり抜けて行ったパリジェンヌや中国人が居たもんだ。帰りのカウンターで2キロ近くのオーバーもナンの問題もなく通過。実際困ったことは一度も無かった。
 そもそも滞在1ヶ月のお嬢が、完全な案内人と化して、日々連れ回してくれたので、海外一人歩きでは、いつもしっかり出てくる頭のアンテナがすっかり引っ込んでしまい、もう完全におしでめくらで、ついには時々転びそうになり手まで引いて貰うというお粗末。なんもかんもお任せ〜状態に流石のお嬢も時々切れて、「お母さん!」と絶叫する。んなこと言われても、この状態ではアンテナが出るわけ無いよ。、、、で、ある時、一人でロダン美術館に行った後だが、待ち合わせの場所を間違えて、違うアンテナが出ちゃったとき、こうなるともう私の足は止めどなくどこまでも行っちゃう。どこを見てもすばらしい建造物のオンパレードで、見飽きるということがない。どうも違うらしいと気がついたときは相当遠くまで行っちゃってた。らしい。電話しようかと携帯に手を伸ばした途端に案の定お嬢からの電話。妙にやんわりと、「お母様。今、どちら?」と来たもんだ。「あんら、お嬢様。どうも間違えたみたい。」「私が左って言った所を左に曲がったんでしょうね?」とじりっと詰め寄る。「ガハハハ、右じゃなかったの〜?」で、とうとう切れてキンキン声。「ばかあ〜〜〜っ!左って、あれほど言ったでしょう!?なんで、どっちか分からなけりゃ分からないって、言えないの!?ここは外国よっ!(フン、そんなこたあ分かってますがな)勝手に動かないでよねっ!」「はいはい。で、どうしよう?」「そこはなんて通り?っ」「んん〜〜???」「道路標識ってものがあるでしょ!」「はあはあ、、、」「交差点には必ずあるからよく見て!」、、、と怒りを抑えての彼女の声に、まあ、ここは素直が一番と一応従って、言われたとおり動いていく。しかしなあ、と内心思ってる。最終目標のあの教会の高い塔が見えてたから、あっちからも行けると思うんだけどなあ〜。そりゃあ多少遠回りだとは思うけどねえ〜。しかし、そんなこと言おうもんならえらいこっちゃ〜だからして、素直に従順に携帯片手に動いていく。やがて200メートルくらい先っぽに彼女の姿が見えた。すると飛び上がってけりを入れるジェスチャーだ。やれやれ。10メートルの地点では「ばかあ〜〜〜!」と大声で言われて周りのフランス人が何事かとジロジロ見て通る。チッ!こいつはわざとやってるなあ!?どこででも芝居するんだからあ!ったく。で、まあ、そんなことはおくびにも出さず目出度く再会。2,3発どやされて、そうだ、この後の「キャンディード」に間に合わないかもと、タクシーをひらったのだ。ところが、思いもかけずほんの2,3分走ったところで、ローラースケートの大群に出会ってしまう。千や二千の数ではない。もの凄い数の老若男女が路上を走ってくる。遂にタクシーはエンジンを切り、メーターだけがどんどん上がって行く。それがばかばかしいと言うより、このときは時間がないため、即決断。「メトロに乗り換えるから」とそこまでの料金を払って車から飛び出た途端、運転手が何か叫んでいる。よくよく聞いていると、あ、こちらの車は自動ドアじゃないのだ。慌てて閉めに戻ると余程腹が立ったのか、「ジャパニーズクレイジー!!」と罵声を浴びせる。お嬢がげらげら笑いながら「フン、こっちは自動なんよねええ〜」と言い返したりするもんだから、よけい怒ってる感じ。いやあ、言葉って、きちんと分からなくても通じてるんだ。いやはやいやはや。しかし、この判断が正しくて、ミュージカル「キャンディード」には1ベルがジリジリ鳴っている中に入っていく。なかなか良いテアトルだった。昔はきっとオペラなんかがしきりに上演されていたのだろう。オーケストラ生演奏と100人のコーラスには圧倒されたが、ソリストが少々弱いか。コロラテューラソプラノの最高音は美しく、なかなかのエンターティメントぶりだった。ダンスは申し分ないと思ったが、ロンドンで見た「ミス・サイゴン」には全体として劣ったなあ。一つには演出に問題があった。実はオペラ「イドメネオ」の演出も期待はずれだったのだが、、、。

 こうして、パリ芸術鑑賞の日々は続く。

 

 

2006年12月23日 (土)

帰国。

 風邪気味のまま出国してず〜っと咳をし通しだったが、特に悪くもならず、なんとか帰国した。あ〜、日本人で良かったあ!日本食の美味しいこと!白米って、こんなにも美味しかったんだあ!フランスパンで、口の中がすっかり一皮むけてしまったが、ほこほこのご飯の味が分かって良かった。おいおいにここに記録するが、あたしゃイタリアが断然美味しいと思う。帰りの機内で隣り合わせになったイタリア人と、機内食がまずいと言う話になり、彼女たちは殆ど手を付けもせず、(それでも1回目はトライしていたようだが、、、)コーヒーやら飲み物ばかり頼んでいた。そりゃあ、パリでも高く出せば幾らでも美味しいものが食べられるが、毎日毎日1万円前後の食費をかける旅は出来ないんだ。ちょいとその辺で食べるものが美味しくなくちゃあ〜プンプン。
4日目くらいから私の口癖。「お願いだから、しゃきっと美味しいもの、きっぱりと美味しいもの食べさせて!」

 しかし、パリはなんて美しい街だったことか!思ったほど寒くなく、コートの襟を立てて歩く橋の上や広場は、すばらしい建造物とセーヌの流れと木立の林立で、誰でも詩人になり、芸術家になれる。最後の夜をやっぱりエッフェル塔に上ってオレンジ色の明かりに包まれた街を見下ろすと、まるでおとぎの国のようにもやっともやがかかり、シャンゼリゼのイルミネーションが夜景のアクセントになっている。
、、、思い出は尽きず、頭の中は書きたいことだらけだが、今度こそ時差ぼけにならないために、早寝実行だ。

 おかしな事に、疲れ切っているのに、本日我が家のウインドウに、棚の奥から引っ張り出してイルミネーションをくっつけて大満足。ちょうどクリスマス。なかなかいいじゃん!?

 

 

2006年12月11日 (月)

時は流れる〜。

 昨日のコンサートは「ここまで来て良かったあ!」と声をかけてくれた人の言葉をご褒美に、めでたく終了。全体として、まずまずの演奏会となったのではないか。一番の収穫は出演者のみんが、緊張の中にも楽しんでくれたことだ。
 個人的には「悲しい酒」はキーが低すぎて低音が大変だったが、「ドスがきいてて良かったよ」な〜んてお言葉もあったりして、いやはやいやはや〜。

 打ち上げ会場で1泊して予約のお仕事のため急ぎ帰宅。しばらく留守にするので、母を連れ出し、ユーロ換金に出かけたが、おなかがすいたねとそちらを優先。のんびりしすぎてハッと気がついたら、3時をすぎてしまった。仕方がないから空港で換金することに。別に「ねばならぬ」ことは無く、夫の食事周りも、はじめは完璧にして出かけようと思っては居たが、どうも体力がついていかず、結局は今日の残り物と、インスタントとを教えてジ・エンド。ま、いっか。
 このところ、ホテルで眠れなくなっちゃたなあ〜。歳かなあ?いや、歳なんだろう。どこででも眠れるのが、おみっちゃんの特技だったのに〜。

 さあ、10日間の留守中に何事もなければ良いが。

 

 

2006年12月 9日 (土)

ついに来ちゃったなあ〜。

 明日はいよいよクリスマスコンサートだ。しかも、市民オペラちぇちぃりぁにとっては第40回めの記念のコンサートとなり、どうしても期待がかかる。成功裏に終わりますように!

 てことで、あたしゃ、本日は早寝と決めた。と書いた途端、息子から「パソコンテレビ電話」をやると電話が入る。どうも明日は演奏会だし、息子がが居る間には出来そうにないと諦めていたのが、私のパリ行きの前にちょっと無理してかけてきてくれたらしい。このカワイイ〜孫の顔が冥土のみやげにならないことを祈りたい。

 

 

 

2006年12月 8日 (金)

肩がコリコリ。

 母がどうしても膝が痛くて我慢できなくなったらしく、私が仕事中に、「自転車に乗れなくなった」と、わざわざ電話で訴えてきた。これはかなり珍しいことだ。夕方整形外科に予約してあることがすっかり欠落していたらしいことが、後から判明したが、仕事中だったため素っ気なく電話を切ってから心配になってきた。本当に我慢強い人で、少々のことでは弱音を吐かないだけに、これは相当きついんだなあと想像できた。やがて時間になって今から迎えに行くよ、というと、キョトンとして居る感じ。車に乗せて、予約してあって良かったねと言うも、ぼんやりしている。「う、ついに来たか!」と内心ショック。しかし、もちろんそんなことは気振にも出さず、とにかく病院だ。いつもなら待っている間、自分は自分と勝手な事をしているが、今日ばかりは、観察も含めてしっかり横に座って、話し相手になった。、、、しかし、異常は全く認められない。やれやれ、、、こういう事を繰り返しながら老いて行くんだろうなあ〜。
 整形の混み方は異常だ。さんざん待たされて、結局は薬でしばらく様子を見ましょう。しかし、快適な老後のためには手術された方が良いかもしれない、、、という見解。結論は1ヶ月後にのばされた。この2時間で肩はコリコリ。
 帰宅して指をくわえて待っている夫のために大急ぎで夕食の準備をしていると、テレビではまさしく老人介護問題が取り上げられている。いやあ〜、老いるということは、なんて悲しいことなんだろう。実は、本日来店のお客様との会話もテーマはこれだったのだ。この近くの団地にお住まいの方々が、だんだんに様子が変わってきているという現実。それも無理はない。ここに来て30年が過ぎたのだから。気分がいくら昔のまんまでも、見てくれも体力もすっかり変わってしまっている。今日の方は団地内で、一人暮らしを集めてのサークルに入りたくないらしい。いやあ、分かるなあ、その気持ち。なんで、老人ばかり集めて何かしようとするのか、あたしゃさっぱり分からない。老人どんぶりは幾らかき回しても老人味だ。普通の社会のように老いも若きも一緒になって作るサークルなら、料理名人の良い味にもなるんじゃないか。「老人会」なんて名前、いったい誰が付けたんだ!と思ってたら、どうやらこれは「敬老会」を母が勝手に称しているだけみたい。しっかし、分かるなあ〜。行きたくて行ってる人ばかりじゃないだろう。おみっちゃんだって、絶対行かないぞ〜〜〜。

 

 

2006年12月 7日 (木)

迷うなあ、、、。

 今、演奏会から帰宅。これからスポーツするかどうか、悩んでいる。パリを縦横無尽に歩き回るらしい娘の要求に応えられるためには、やっぱ行く方が良いだろうなあ、、、。でもなあ、演奏会の後って、ビールが飲みたくなるんだよなあ〜。冷静に考えると、後者は前者の2倍身体に悪いだろう。従って、やっぱりこれを打ったらばすぐさま出かけよう。あのプリマの名言「迷ったらGO!」が聞こえてくる。そうだ、今はアクティブにやるべき時なんだ。がんばろう!

 雨にもかかわらず熱心なコンサートファンが詰めかけて良い演奏会だった。我らが師匠も美しい高音をしっかりと響かせ、まるで歌の見本のような演奏ぶりだった。
 しかし、会場の状況とは演奏家にとって大変重要だと言うことが今回よく分かった。空間に響かせるのが音楽で、その響きを計算しながら歌うのが、まるで難しいパズルのような変形した空間では、その計算も当然難しいのだ。
 しかし、いつも恵まれているとは限らないのがこういう類のいわゆるホール外での演奏会である。実力とは、これら全てを含む評価かもしれない。、、、今度のクリスマスコンサートはどんなことになるのか、、、。他人事ではない。

 

 

2006年12月 6日 (水)

ばんざ〜い。

 やっぱり携帯は出てきた。しかし恐るべし老人の体験から来る洞察力。母が昨日言ったとおり、柿の収穫の際、体と柿を大事に思うあまり、ポケットから落ちた携帯に神経が届かなかったのだ。一件は落着だ。

 クリスマスシーズンが近づいてきて、どこもパーティ気分らしい。今日も我がちぇちの衣装部屋の衣装を拝借したいとどど〜っと女性達がやってきた。総勢7名があれでもないこれでもないと選んではいちいち「わあ〜カワイイ〜」「いやん、めちゃ似合うじゃん!?」「すごすぎ〜」etcとまあ姦しいこと!一様に満足してお帰り頂いたようだ。中には「結婚式以来こんなドレスに手を通したこと無いです〜」と昔を懐古組も。満面の笑みでお嬢さんにどう?どう?と「お母さんもまだ行けるよ」ということを言わせたいらしい中年女性も居たりして、とにかく、側で合わない背中のジッパーを必死に合わせる作業に没頭しつつ、おみっちゃんは結構幸せ気分。女性って、簡単じゃん!?こういうことでも幸せになれるんだもんねえ〜。世の男共よ、わっかるかなあ〜?

 

 

 

 

2006年12月 5日 (火)

まだまだ、、。

 今日は今期二度目の我が家の柿の収穫。意外に甘くて美味しいのだが、なかなか採るのが大変なのだ。手が届くところは枝を引っ張ってハサミ。それ以上高いところは専用の竿鋏で採るのだが、かなりの緊張を強いられる。ブロック塀の狭いところをサーカスよろしくバランスをとりながら歩くのさえ大変だ。しかし、全部採り終えると「ああ、まだ行けるなあ、、」と感無量。いつか母みたいに下から采配を振るうだけになるんだろうが、、、。

 FMに続き、岡山のレッスンも今年最後をやっつけてきた。行きのフェリーの中では爆睡。帰りは船内の机を事務机にしてあれこれ。帰宅したら11時を廻っている。軽く食べてパソコンに向かうと、お嬢から色々指令が来ている。まずは円をどういう形で持参するかということを調べなくてはならなかった。インターネットしてて何が嬉しいって、こういう事はほんとにスムーズに役に立つ点だ。ユーロというものの現状がよく分かったので、結局は現金換金して持って行くことに。しかも安心できる銀行なんてものまで分かるんだ。
 今回の旅行は出来るだけ何もかも自分の力でやろうと決心して、チケットから何から、初めての体験をしている。携帯電話しかり、この換金しかり、ややこしく、めんどくさい手続きや書類を読んで理解し、手続きをする。、、まだまだ行ける、と思いながらなんだが、、、今日も実は携帯電話が無い。あわてて出かける前に汗じっぷりかいて探したが、バイブにしてあって音も出ないので、探しようがない。そのまま船に乗ったが、帰宅しても探す間が無く、どっかにあるだろうと高をくくっているのだ。夫に言うと「どっか施設にでも入ったら!?」と冷たく言い放つ。瞬間、ハムレットに「尼寺へ行け!」と叫ばれたオフィーリアの心境になったもんだ(むかっ!)
 だからして、何が出来るかではなく、何をしでかさないかが、今のおみっちゃんには一番必要なことかも〜。。。って、分かってるのよ。全部。

 

 

2006年12月 4日 (月)

あれやこれや、、。

 ただいま丑三つ時。パソコンの前で作業をしていると、深夜にもかかわらず口笛の音が、、、。その曲は知っているはずなんだけど、どうしても思い出せないのだ。妙に懐かしく、思わず耳を澄ませて聴いてしまった。昔、夜口笛を吹くのは良くないと子供の頃親に叱られたものだが、、、。
今聴いているとなかなか良いなあ〜。きっと、酔っぱらった若者だろうが。

 本日はコンサート前の最後の練習日。一番張り切っていたのは、指揮者のI先生だ。選曲からご自身がされたのもあってか、妙に(!)熱の入った練習ぶりだった。みんなの方がへろへろでついて行けないほどだった!いやはやいやはや。。
 てなことで、ついに1週間となったクリスマスコンサート。塩江が高松市になって2度目のコンサートだ。何とか、盛り上げたいものだ。我々のコンサートとしても40回目となる記念のコンサートだ。、、、にしてはあたしゃ「演歌」だからなあ〜。ま、これもいっか。

 旅行の荷物は明日から明日からと思っているうちに今日になってもなんにも詰めてない。「うどん」など、お嬢のご注文のだけは買ってきたが。
先進国へ行くんだから、別に無いものはないんだろうが、あんまし買いたくない気分。基本的に日本のものが良いとどっかで思ってる節がある。従って、あれやこれやと持参するものが増えるんだなあ、これが。さすがにイタリア行きの時みたいに両手いっぱいのうどんとストレートのうどんだし、なんてバカはしないつもりだが、、。でも、あれだって、十分役に立ったんだから。

 さっきの口笛の主か、、、?大声でなにやらわめいてるなあ。この辺もマンションが軒並み出来て、急に人口が増加したから、以前には無かったようなことが起きるなあ。イコール、不用心にもなった感じ。それだのに〜、家のキーが見つからないからな〜。やれやれ、、、。

 

 

2006年12月 3日 (日)

分からないこと。

 今年の流行語大賞なんてのがあって、タラコの歌が上位に入ったとか、、、!さっぱり分からない。どこが良いの?テレビ族じゃないので、そもそもテレビでそれを見たこともない。しかし、ある売れっ子漫画家がFMの番組に出て、一番好きな音楽の10曲の中に入れていたなあ〜。そうなの?ってかんじ。こりゃあかなり時代遅れになってきたか、、、。

 さあ、明日から怒濤の1週間だ。今日は早く寝ておこうか、、、。

 

 

2006年12月 2日 (土)

乾杯!

 ヘヘヘ。無くしたキーのうち1個見つかった!こりゃあ、どうも分からないはずだ〜。じ〜っくり自分の行動を思い出していて、もしやというところを探索の結果、ハンカチにくるまれたキーが出てきた。別にくるんだ覚えはないが、自然にそうなっていたのだ。あ〜良かったあ!ってことで、ただいま、大事にしていたワインを開けて一人で乾杯。いやあ〜、おいしいなあ。
、、、でも、もう1個は、、、、ムムム。

 海外で使えるように携帯を、、、とショップに行くも、残念ながらこの機種はそれが出来ないということが判明。そういえば、これに機種変更したとき、まあ多分携帯を持って行くような旅はしないだろうと高をくくっていたのだった。ショップに行くまですっかり忘れていたのだ。だのに、すでに今年NYへ行くにも必要でレンタル。また今回も娘がどうしても不便だからもってこいと言う。こんなことなら機種変の時に海外でも使えるものにしとくんだった!やれやれ。今それにするには結構費用がかさむらしい。や〜めた。またレンタルだ。
 考えたら、以前イタリア一人で歩いたときも公衆電話で間に合ったし、テレカの使い方も覚えたから、別に不自由はなかった。何とかなるもんだ。が、確かに携帯は便利だ。ただその分外国に来ているという感覚も希薄になるような気がする。
 お嬢は、今までずっと住んでたような気がする、と言ってきた。すっかり街に馴染んでいるようだ。フジ子ヘミングのリサイタルがチケット完売でとれないそうだ。そうなんだ、彼女はそんなに人気があるんだ。ま、あたしゃ日本で聴こう。
 さあ、今度の旅行はどんなおもろいことを私にプレゼントしてくれるんだろう。、、、って、アンタその前にコンサートだろ!?

 

 

2006年12月 1日 (金)

♪ながな〜がお世話になりました〜。

 って、思わず夫に言ってしまった!だって、ここ4週間で2個!家の鍵を無くした!今日は半日かけて、母から借りていたスペアキーを探し回るが、さっぱり出てこない。夫に悟られる前に見つけようとしたが、残念無念。白状せざるを得ない状況に!
 いや、そんなことはどうでも良い。深刻なのは、この事実によって、ど〜んと落ち込んで、もしやほんとにアルツハイマーか!?と不安になってしまったことだ。先日友人の義理のお姉さんがアルツハイマーと診断されて、ショックを受けていると聞いたばかり。それも不安に拍車をかけた。
 その時、別な友人から電話があり、カンラカンラと笑われて、そんなの気にしない気にしない。正常でも鍵無くす人は山ほどいるんだから。そのお年なら普通普通!と笑い飛ばされたことで、ようやく少し落ち着いた。そう思えばナンと気が軽くなったことか。ええいままよ。ドロボーさん、来るならおいでってとこだ。

 とはいえ、こうしてパソコンの前にいても、頭の隅ではなくなった鍵の事を考えている。

 

 

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