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2006年11月 6日 (月)

「お光」という芝居。

  今朝は本業の講習会。午後は嫁りんのご実家へと土産物や孫の写真を届ける。とって返して母を買い物に連れ出す。急ぎ夕食の準備をしてちぇ練へと飛び出す。久しぶりに歌ったら、まあ忘れてること!これが週末の演奏会用とは、とW先生も唖然としただろうなあ〜〜。何とか集中力で乗りきるしかないなあ。てへてへ。
 帰りは全く久しぶりにスポーツでもと寄ってみたが、Tシャツがバッグに入ってない。ええい、ままよとばかり、本日はお風呂のみに。ゆっくり入り、マッサージ機にかかり、ようやく心が軽くなって帰宅。しかし、処理せねばならないメールが幾つか、、、。やれやれ。


 今回の娘の芝居は面白かった。お光という、存在のあいまいな少女のお陰で人々が救われていく、というものだが、10名ほどの役者がみんな力がある人ばかりで、引きつけられた。老舗呉服屋の嫁と姑があわや刃傷沙汰か、と思われるギリギリの所までいがみ合い、そのお光のすすめで嫁が流れ者の高野聖に会うことになる。そのお聖さんは事も在ろうに「毒薬」を渡して、「この薬は、少しずつでも一気にでも間違いなく人を殺せる劇薬じゃ。しかし、今すぐにこれを使用したら、例え姑が風邪で死んでもアンタのせいになるだろう。ならば今しばらく表面だけ取り繕って、仲の良い嫁姑を演じるのじゃ。世間様がすっかり信じた頃にそれを使えば、誰もアンタが殺したとは思わんじゃろう。」と言う。言われたとおり、嫁いびりにあった時は余所を向いて「バカ」と小声で言い、笑顔を貼り付けてしおらしく振る舞い続ける。しかし、段々それが普通になり、すっかり板に付いてきて、姑と心底うち解けるようになる。それと平行して何故か姑の体調が狂い初め、床につくようになってしまう。そうしたある日、悪い男がやって来て「アンタのもくろみは全部知ってるぜ」と若女将を脅す。しかし若女将は言う。「私は一切そんなもの使っていません。最初は使うつもりだったけど、そんな必要が無くなってきたのよ。」しかしその男は「へん、そんなもん誰が信じるか!その赤い薬が動かぬ証拠よ!」と詰め寄る。そこへお光がやって来て、「おじさん、それは毒薬なんかじゃないよ。」と言う。「そんなに言うならお前飲んでみな」と言われて、一瞬ひるむお光だが、結局は一気に全部飲んでしまう。証拠の品が無くなったし、お光の迫力に気圧された男はほうほうの体で逃げ帰る。若奥様はお光を抱いて「お前って子は!」と叫ぶが、お光は「若奥様、これはただのうどん粉でした。」と言いながら笑ってみせる。そこへ大奥様危篤の声で若奥様は急ぎ奥へ引っ込む。舞台に一人残ったお光が客席に向き直ったとき、その口元は真っ赤に染まっていた。「お聖さまあ。これで良かったんですよねえ?」と言いながらよろめきつつ退場するお光。奥から「お光、お光、、、」「奥様、お光がいません。」「奥様、お光の荷物が在りません」という声が駆けめぐり、やがてカンカンカンという半鐘が鳴り渡る、、、。暗転の中若女将夫婦が登場して、「ほんに、あのお光という子は不思議な子でしたねえ。」「あの火事の焼け跡から小さな骨が一体見つかったというが、、、、」「あの子がいなかったら、今頃私達はどうなっていたか、、、」「私にはあの子が生きているとしか思えません」と二人の回想の中、幕。この芝居ではホントウに多くの人がすすり泣いた。色んな所に、人間の心の中にある「善」と「悪」について考えさせる言葉がちりばめられていたせいだろう。自分ではどうすることも出来ない暗い思いが、一羽の白鳥が舞い降りたように、お光によって明るい物へと変化していく。しかし、その汚れ無きお光は天に召されてしまう。、、、、我が娘の役どころは明日にしよう。

 

 

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