「お光」その2.
今夜もスポーツジムへと出かける。昨日と違いチャンと運動したが、何だかあんましやる気が起きない。テレビを見たりしながら自転車100キロ消費など、頑張ってみたが、どうも腰に力が入らない。しばらくさぼっていたからなあ。ま、明日は友人と行く約束だから、又頑張ろう。
さて、「お光」という芝居の中でのうちのお嬢の役どころは、大奥様付きの女中お春。大奥様を敬愛しているが、さりとて、若奥様にも忠義の心を持っていて、二人のはざまで苦しむ。手代のもく助とは恋仲である。しかし、在るとき彼が落とした手紙を見てしまい、それが彼の母親からの物であることを知る。慌てて彼が取りに戻る時、書かれた内容を彼に問いただす。「貴男、お母さんいないって言ってたんじゃあ、、、、?」「ああ、そうさ。俺には母親なんかいないんだ。」「だって、それ、、」「こんなの母親じゃない。あっちが勝手にそう思ってるだけなんだ!」と吐き捨てるように言うとその手紙を破いてしまう。その何度も読み返したと思われるシワシワの手紙を大事に拾い上げシワを伸ばしながらお春は言う。「だって、お母さん、こんなに会いたがってる、、。」「そんなこたあ知るもんか。どうせ来年は俺が番頭になるってえのを、どっかで聞きつけて名乗り出て来やがったんだ。そうに違いねえ」、、、などという会話があり、次の場面では、別な手紙をお光から貰ったと、お春がもく助に告げる。それには母親というものが如何に子供を自分の命よりも大切に思っているかが綿々とつづられていて、あたかも自分がもく助の母であるかのようにその手紙をもく助に読んで聞かせる。やがてお春は、突然2通の筆跡が同じであることに気付く。「そう言えば、もく助さんのお母さん字が書けるの?」「いや。、、、そうか、これはお光の仕業か。」という彼の言葉をお春が遮って、母親に会いに行ってと彼をかき口説く。しかしどこまでも頑ななもく助に愛想を尽かし「意気地なし。貴男を、、、見損なっていました。」と叫んで、走り去る。そこへお光がやって来て、お母さんが危篤ですよ、と彼に告げる。最後に一目だけでも会ってあげて!お願い!と言われて、彼も一目散にお春の後を追いかける、、、。
まあ、娘は未だ子供を産んだ経験がないわけで、かなり難しい演技だったようだ。しかし、実はもっともっと難しかったのは、一歩下がって男に対する昔の女性像だったらしいが〜。いやはや、いやはや。
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