超人的な一日の最後は、Y女史と温泉。ジェット水流のマッサージで身も心もほぐされて帰ってきて、1週間ぶりにただ今ビールだ。やっぱり大きなぶ〜たんたんは良いなあ〜〜。これで今宵はぐっすりおねむだ。
発表会はかなりの騒音が混じる劣悪な環境でのもので、教室でいつもやってるような訳にはいかなかったが、みんなホントによく頑張った。段々場慣れしてきて、人前で歌うことに抵抗が無くなってきているのを感じる。たかがシャンソン、されど、、、てなもんで、ケッコウ難しい曲ばかり。ホントウにきっちり歌うには相当の訓練が必要だ。でも、そもそもみんな何故シャンソンなんか習おうと思うのだろうか?プロになりたいわけでもないし、人前で歌う場面がそうそうある生活でもない。編み物や裁縫刺繍、陶芸ビーズ等々、残る作品が出来て生活に役立つというのでもない。でも不思議なことに、何年かやっていく内に歌うことがどうやら生き甲斐の一つになってきているようだ。、、、これはちぇちの活動も同じかも知れない。無駄なことの様に見えるものの中に、実はホントウの楽しさが潜んでいる。目標が大きいほど、目的地が遠いほど、人はその道程を楽しむことが出来るのだ。
終演後その足で多度津まで中嶋啓江のコンサートに総勢10人で出かけた。私が噂で聞いて、是非とも彼女の生の声を聴きたいと思ったから、みんなをお誘いしたのだ。予想通り、というか予想を超えて心も体も大きな人だった。「江」の字は揚子江から取ったものだというが全く相応しい。ユーモアもたっぷりあり、涙もろくて、、、。私自身も一緒になって泣いたものだ。「戦争にならないで欲しい」「命を大切に」という強いメッセージを何度も投げかけ、それに添う美しい歌を何曲も歌った。ただ、もっとオペラアリアとかカンツォーネが聴けると思ったらテノールの「誰も寝てはならぬ」を一節と、「バタフライ」の一節を歌っただけだったのが、残念。確かな声を持っているらしかったが、あれでは殆ど分からない。矢張り、田舎向けプログラムだったようだ。
CDを買ってそれにサインをして貰ったが、「是非バタフライを次回は聴かせて下さい」と話すと、すっかりその気になってくれて、早口で聞き取れなかったが、何とか言う先生に指導をして貰っていて、今現在準備中だと教えてくれて、強〜い握手だ!ホントに熱い人だった。
帰りをただで帰るはずがない主婦達だ。久しぶりにカサデルマールに行き、パスタとサラダバイキングだ。夕日が沈むのが見えるお席を取ってくれて、、、しかし、入店してすぐに、あれほどそれに拘ったにもかかわらず、お喋りの方が優先していて、誰も暮れなずむ海を見ている人が居ない。夕日が島影にすっぽり入って瀬戸大橋の灯りが浮かび上がってきても誰もそれを口にする人は居ない。食べることと、喋ることに神経が行ってしまっているのだ。かくいう私目も食べたし喋ったには違いないのだが、、、。なんせ、短歌をしてるとなあ〜。つい、こういう風景に目がいくんだよなあ〜。
楽しく会食して三々五々別れたみんな。それぞれのねぐらへと帰っていった。
本日の私の収穫は、スケジュールの勘違いが判明して、少し余裕が出来たこと。さあ、今度は自分の暗譜だ。