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2006年9月 8日 (金)

酷い話し。

 例の高専殺人事件が、ある程度予測されていたとはいえ、犯人自殺という最悪な形で解決したようだ。殺された側は勿論殺した側もナント痛々しい結果になったことか、、。こういう酷い事件が1億人もの人口のホンの数例にしか過ぎないと、頭では分かっていても、連日のテレビ報道で、不安や恐怖心といった負の気持ちが日々増幅されるのは致し方ない。

 一方で間もなく訪れる9/11について天声人語で語られたように、アメリカはあのテロで亡くなった人数を上回る殺人(!)をイラクなどで行っている。今、日本で事件による一人二人の命が大きく取り上げられるが、テロや戦争で一度に大勢の人が亡くなることと、人間一人の値打ちは同じではないのか?

 朝のNHK連続ドラマで、戦地から奇跡的に生還した一兵士の苦悩を扱っている。それは戦地という特殊な環境で人を殺め平和な日本でその行為を振り返るときの人間としての苦悩だろう。しかし、いつであれ、殺人は決して犯してはならない罪だ。「殺したい」という気持ちと「殺す」という行為の間には南極と北極ほどの距離がなくてはならない。その距離を歩く内に少しずつ気持ちに変化が訪れ、殺人までに至らない、、、、筈だ。しかし、もしや、現代の子供達にはその距離がないのか。仮想空間を生きている若者達には一切の距離がないのかも知れない。

 今夜のFM収録は近々公演を控えている和太鼓のグループのメンバー達だったが、みんな胸に熱い物を持ち、それを誇らしげに大切にして生きている。彼は言う、「太鼓は嘘をつきませんから、、、」彼女は言う、「少しでも先輩に近づきたい、自分の太鼓が打てるようになりたい、、、」、そしてリーダーは言う、「自分にリーダーとしての資質が無いことを知り苦悩の中で頑張ってきましたが、本番はみんなの力を貰って、最高のステージにします!」、、、正直、彼女たちの気持ちの良い言葉を聞きながら、うるうる状態の私。日本にはこんな若者達もいるんだぞ〜!って、叫びたいくらいだった。

 

 

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