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2006年5月11日 (木)

旅日記1ー2)

 シカゴでまさかのハプニング。入国の際税関で私が止められてしまったのだ。出発の時、関空では「パスポートの期限が少ないですが大丈夫ですか?気を付けていってらっしゃい」とは言われたが、別にこのパスポートがダメだとは旅行会社からも言われていなかった。だから普通に入国できるものと思っていたが、案に反してシカゴではあと10日余裕がないといけないというルールがあるという。えっ?と思いながらも担当の人が一番若いお兄ちゃんで、融通が利かない人だからだろうと高をくくっていた。だって、隣の人はハンコをガシャガシャと打つ真似をして「とっとと通してやれ」というジェスチャーなのだ。しかし、このおぼっちゃまはどうしてもルールがお好きみたいで、ついには空港警察を呼んできた。お巡りさんに連れて行かれた小部屋には数人妖しげな人が入れられている。こっちは何も悪くないという思いがあるから落ち着いていたが、そう言う人たちにじろっと見られるのはあまり気持ちの良い物ではなかった。しかし、そこに背の高いメチャハンサムな制服の警官が颯爽と現れ、事情を聞き「ノープロブレム」とすぐにハンコを押してくれる。おまけに「アディオス!」と手を挙げて送り出してくれる!みんなが心配してくれていたのに、そのお巡りさんに会えて良かったとうそぶいて叱られた!あはっ!
 これが私のニューヨークの旅の始まりに相応しいエピソード1だった!

 シカゴで約2時間半待つ間、早速ベーグルだトイレだフルーツだトイレだと、、、、要は入れては出しってえこと。てへ、美しい話しではないが、まあ身体が正常に機能しているという証しだ。長旅に少々みんなお疲れモードではあるが、知らない土地に降り立った興奮もやや感じられる。ここで食べたフルーツの味は、いつかのナポリで私の命を救ったフルーツの味と似ていた。ホントに外国の人はフルーツ好きだ。
 シカゴからニューヨークまでも時差があり、もうわけわからん!お出迎えの旅行会社の人が余りに無口でどう見ても日本人なのに外の風景を説明してくれるでもなく、なんだかあまり慣れてない人みたいだった。坂出のうどんやさんだというお年寄りご夫妻が先に降りて、このホテルはカーネギーの真横で豪華そうだった。我々はグレード(D)のコースだから一体どんなホテルなのかここに来て少々心配になる。着いてみればえらい大きなホテルで繁華街の真ん中でもある。一足先にご到着のM氏がにこやかに出迎えてくれてホッと緊張がほぐれたが、あまりの部屋の悪さに変更して貰ったという。ありゃりゃ、こりゃあ相当な物かも〜と今回唯一二人部屋のMK嬢と私が部屋に入ればダブルベッドが二つのゆったりとした空間。確かに古いが、まあ問題ない。5日間ここに寝泊まりするには最低限の事は大丈夫そうだった。夜はとにかく寝て、明日は朝から活動しましょうと皆と別れ、たっぷりお風呂にも入り(ああ〜バスタブがあって良かったあ!)あとは前後不覚に熟睡。ニューヨークの幕開けは不思議なことにかくのごとく静かだったのである。

 

 

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